マリンビレッジでのんびりと塩を作った。海水を汲んで来て大釜二つで一日炊き上げた。レストガーデンで使うのに必要なだけあれば良い。燃料は廃材でいくらでもある。海水の比重は１，０２５から０３０で、１リットルにおよそ２５グラムの粗塩が含まれている。粗塩とは塩化ナトリウムだけではなく、カルシウムやマグネシウムなど海水に含まれるミネラルが含まれたものだ。野人は最後に「ろ過」して「にがり」をとったりはしない。最後まで煮つめた塩を作る。人工的にミネラルをブレンドするのではなく、海水そのものが生き物にとっては最高のバランスを保った自然食品なのだ。海水は何処にでもあり、誰でもその恩恵を受ける事が出来る。綺麗な海岸をドライブしたついでにポリタンク一杯の海水を汲んできて、たらいで天日干しにして蒸発させ、濃縮した海水を火にかければ誰でも塩が作れる。何も特別難しい事ではないのだ。ポリタンク一杯の海水からは５００ｇの粗塩、それだけあれば十分だろう。砂糖を作るよりははるかに簡単だ。その塩を摂っている限り、塩分摂りすぎがどうのこうのと心配しなくて良い。動物は体の機能が正常なら余分な塩分は排出するように最初から出来ている。海水から作った茶色っぽい塩は驚くほど味が深く甘い。天ぷらや塩焼き用だけでなくサラダやおにぎりなど用途は広い。野人の施設でも予約すれば作れるし、自分が作った塩で天ぷらや塩焼き、野菜などを食べるプランもある。しかしまあ日常の塩くらいは是非自分で作ってもらいたい。
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