生理の日の海水浴は鮫に襲われる? | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

世界中で毎年多くのサメの犠牲者が出ている。日本の領海内でも可能性の高い場所は存在する。ただ本州や四国、九州などの沿岸で普通に泳いでいて襲われる可能性はほとんどないと考えて良いだろう。たまに定置網に巨大サメがかかったり、内湾に入り込み潜水漁の漁師が犠牲になることもあった。沖で襲われた例もある。南西諸島などの黒潮本流の島々では良く見かけ、あまり人の行かない海域にはデカイ奴もいる。小型船舶の免許制度が制定された昭和48年以前、小、中学の時から豊後水道で櫓を漕ぎ、機械船を乗り回していた。沿岸から沖の島まで夜間も潜って漁をした。大学でプロダイバー目指し、卒業研究のテーマも水中撮影だった。一般的なスポーツダイバーではなく、どのような場所でも単独で、調査、水中作業の出来るダイバーの道を選んだ。会社に入ってから、東シナ海の黒潮本流の島の生態調査や、船長兼ダイバーとして、秘境と言われる無人島も潜り続けた。NHK新日本紀行が船をチャーター、数日かけて海底火山を探し出し、海底から噴き出す泡の撮影で水深40mの噴火口への潜水、雑誌社のチャーターではシャークハンティングで夜間単独潜水させられたこともある。3m近いサメに何度かつきまとわれたことがあり、「こりゃイカン」とサメはそれなりに研究した。ただそれらの体験から言える事は、本土まわりで普通に泳ぎ、ちょっと沖に出たくらいでサメに襲われることはほとんどないだろう。世界一漁業の盛んな日本沿岸では表層を好むサメは発見され易い。また縄や網にかかり、人を襲うサイズのサメが沿岸まで近づく可能性は小さい。1~2m程度は気にしなくても良い。ただ危険度0ではないから、心配な人は沖に出ないことだ。サメは遠くから血の臭いを嗅ぎ分け、屍骸や弱った生物を襲い、一度狂うと獰猛になる。東シナ海では、ケガをして少しでも血を流すと必ず海から上がった。

以前、ある女性から、「サメが恐いから生理の時には海水浴出来ないんでしょ?」と聞かれた。「あなたが泳ぐような場所には、まずサメはいないから大丈夫」と答えておいた。