今週は隔日でお仕事。
やはり捺印が必要な書類が溜まって滞ったり連休明けの再開の準備など、完全な休日ばかりとはいかない。
もちろん人混みを避けて10時~16時まで。
2週間ぶりの神保町だが、閉店している店も多くお店探しに難渋。
武漢ウィルスの感染を押さえるための自粛も大切だけど、どこかで踏ん切りをつけないと経済が死んでしまう可能性が高いし、今後10年のことを考えるとそちらの方が影響が大きいだろう。
古い喫茶店が次々に姿を消しオシャレなカフェが全盛だが、昔ながらの喫茶店ならではの楽しみもある。
神保町の古書店街を歩き疲れたら、狭い脇道に入ってみよう。
そこには古くて懐かしい風景が姿を現す。
昭和24年創業の「ラドリオ」さん。
「ラドリオ」はスペイン語でレンガって意味で、壁や屋根、それに床もレンガ造り。
前回と同じくナポリタンを注文。
飲み物はウインナーコーヒー。
戦争が終り、東京の復興が始まった時代に、「ウインナーコーヒー」はこのお店で誕生した。
BGMのシャンソンが心地いい。
創業当初はシャンソン喫茶だったらしいが、今でも当時のままと同じ昭和の香りと雰囲気に満ちている。
●ナポリタンセット(1,000円)
昔のままのラドリオのナポリタン。
それではいただきます
スープ。
新鮮な野菜のサラダ。
ドレッシングは胡麻。
ナポリタンにはこれがなくっちゃね。
粉チーズ、タバスコは控えめに。
にんにくと生姜、それにトマトピューレの風味が爽やか。
しっかり炒めてあるのでソースと麺が一体化している
麺は1.6mmぐらいの細麺。
前回はピーマン、玉葱の他にベーコンが入っていいたけど、今日はたまたまなのか留守だった。
このお店が元祖のウインナ―コーヒー。
ウィーンにはウインナーコーヒーはないけど、アインシュペナーやカプチーノ、ミルクのメレンゲを使ったメランジェがある
戦後の焼け野原から復興し始めた時代の人々の心も癒してくれたのだろう。
上唇に冷たい生クリームが当たり、時間差で熱いコーヒーが流れ込んでくる。
ホイップじゃなく生クリームなので最後まで溶けることもなく濃厚なまま。
美味しい食事に感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【本日の名曲コーナー】
「聞かせてよ愛の言葉を」
第一次大戦で父を失い、家族を支えるため16歳でキャバレーで歌手としてデビューしたというリュシエンヌ・ボワイエが1930年に発表した代表作。
後年、忘れかけられていたこの曲をリリースし新たな光を当てて大ヒット曲にしたジュリエット・グレコの名盤も数多く残っているので聴き比べてみるのも面白いだろう。
【お店】
・ラドリオ
・東京都千代田区神田神保町1-3