この1週間ほどの夢酔亭の庭の様子。
ツツジも終わり、代わってシャクナゲが満開。
郵便受けの下には紫蘭(シラン)
さくらんぼも色づき始め、これからは横取りしようとする鳥との闘いが待っている。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、とは美人のたとえ。
紅日輪、オリエンタルゴールド、かげろうの芍薬美人たちは、切り花にして仏壇へ。
●美智子蓮華
59歳で死んだ母親と同じ名前だったので植えた木。
毎年気まぐれで咲いたり咲かなかったりする。
花の寿命が短いのも同じで、朝咲いても、夕方には枯れ落ちてしまう。
たった6時間の命だからこそ儚くも美しい。
話は変わるが、三味線って楽器はカネがかかる道楽。
日本にはない「紅木」という木を使うんだがなかなか手に入らない貴重な木。
三味線の音色って柔らかい中にも金属音みたいな響きがあるが、水に入れたら沈むほど固くて重い木の紅木でしか生まれない独特のものだ。
値段は高いんですか?
そう聞かれる事もあるが、ベンツはムリでも国産車は買える金額。
なにせ、死んだ母親の保険金をすべてつぎ込んだんだから(笑)
別に、糸を弾くバチだって象牙の丸撥なら最低150万円はかかる。
それに2~3年に一度貼り替える皮。
一般的に猫か犬の皮を使うが、この出費も痛い。
最高級は九州産の猫。
中国産の猫皮はやや安いが、国産の犬皮、中国産の犬皮と順に価格も下がるが質も下がる。
趣味にしても道楽にしても、カネをかけるからやめられないってこともあるよね。
これはつばみちゃんの練習用にしているが、一応紅木なので人前での演奏会にも使える。
それでは参ります。
チ~ン ト~ン シャン♪
つばみちゃんの三味線に合わせて笛を吹く。お互いの息もピッタリ。
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