戦没者の遺骨が基地の埋め立てに使われる | 政治と憲法つれづれ草 by リリー

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つれづれなるままにリリーも憲法について語ってみんとてするなり。

今でも戦没者の遺骨の帰りを待ち続けている人々が日本全国各地にいます。ですからこれは沖縄だけの問題ではありません。

名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は設計変更を申請しています。新しい在日米軍基地の埋め立てに用いる土砂の採取場所を沖縄県内の全域に広げるというのです。糸満市や八重瀬町も含まれます。

このあたりは75年前の沖縄戦で、南部に追い詰められた多くの県民が亡くなった場所です。そしてその地中からは、沖縄戦で亡くなった人とみられる遺骨がいまだひ見つかっています。現に今年も糸満市で沖縄戦の戦没者とみられる遺骨が見つかりました。

つまり、新基地建設用の土砂が足りないからと言って、足りない分を沖縄全域からもってこようとすることは、戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するということなのです。

これこそ「人柱」ではないか!


※2020/10/18『金口木舌』「人柱にさせぬ」より