アクションヒロインチアフルーツ 第5話 ぷろじぇくと・ぶる~ 感想 | ながめせしまに@無為

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第5話 ぷろじぇくと・ぶる~

 

 

簡易あらすじ

 今回は元気の双子の姉で現役アイドルの勇気をチームチアフルーツへ勧誘するお話。

 

レビュー&感想

 今週もほんわか楽しめてしまうエピソード。見てると不思議に時間が経過するのも早いし、穏やかな気持ちで作品を楽しめた。

 

 

勇気の特殊な性格

 生まれながらの性格ではないようだが、極度の被害妄想(?)を持っているらしく、言葉の意味を曲解して悪い意味で受け取ってしまう。そのため元気以外の人とはコミュニケーションがほとんど成立していない。  都会の人々に恐怖した、「くまみこ」のヒロイン マチを彷彿させる。

 

勇気がアイドルを一度お休みして戻って来た理由

 双子の妹の身体障害について、出演した番組でネタにすべきとアドバイスされる。元気のことをネタにしたくない勇気は頑なに拒否したようだが、マネージャーらしき人物から失望したとアイドル失格の烙印を押されてしまう。 

 

ネットが普及して番組制作の裏側が知られるようになると、感動ポルノという造語ができた。TV業界の虚構を強烈に皮肉った言葉であるが、その言葉の響きが持つように、普通の感覚ではこういうのは嫌悪感が残るし、それに積極的に加担するような真似はしたくない。

 

まだ若い勇気が仕事を投げだし実家に戻ってきた理由も、ちょっとしたリアリティを感じさせる理由である。見たところあまり精神的にもタフではないようだし、双子の妹の身体障害のことをネタにしろと言われて傷ついてしまうのも理解できる。

 

 

元気と勇気

  落ち込む勇気を心配する元気。勇気が落ち込んでいる事情も察しているなど元気は非常に鋭い。エスパーかと思うほどであるが、おそらくこれが初めてではなかったのだろう。勇気は自分の事で少しいっぱいいっぱいになっていたが、身体に障害をおっている元気が、少し無理しながらでも自分を必死で励まそうとする姿に気づき、ようやく踏ん切りがついたようだ。

 

双子とはいえ相手のパーソナルスペースに無理して踏み込んだりせず、相手のやる気をそっと促すようにちょうどよい距離感を保ちながら励ます見せ方は非常によかった。

 

 

癖になる声色と癖になる関係

 杏の声色は癖になる。少しイモっぽい演技も、回を重ねるごとに脳を侵食し杏が元気に掛け声をあげるだけで明るい気分になってきた。加えて言い回しもオヤジ臭がするセリフばかりで、見た目とのギャップもじわる。

 

そして、杏が好きで仕方ない果音と杏のいつもの茶番勝負も「はいはい。いつものやつね」と良い意味でニッコリしながら見ていられる。使い古されたテンプレキャラにテンプレの関係ではあるが、妙に安心して楽しめるのだから見せ方が良いのだと思う。

 

ピンクちゃん(はつり)の役割

 2話程前からチラチラと画面に映りこむようになった桃井はつりこと、ツインテのピンクちゃん。チアフルーツではどんな役割を担当するのか。見たところこれまでのヒロインでヒロインショーに必要そうな役割は揃ったように見える。オチ担当とかだろうか。

 

 

青山さん!

双子なので下の名前で呼ばないとねw 会長な神妙な呼びかけに、同時に「はい」は冒頭からクスっとしてしまった。こういう小ネタが、何故か見てて悪くないと思える要素の一つなのだと思う( ´艸`)

 

 

勇気の被害妄想

 同級生の素直な褒め言葉さえネガティブに聞こえてしまう重症ぶり。町の人々の言葉はいわんや。

この状態になった勇気を元に戻す、元気の雑なやり方は嫌いではないw

 

 

いつものやつ その1

 

 

ロコスイッチ

 脱線という言葉を聞いた瞬間にスイッチが入ったロコ。強引に鉄道の例えに絡めて饒舌になる。ロコの中ではきっとうまく例えたつもりだろうが、大半の視聴者と同じく ??? のリアクションの勇気。オモロイ

 

 

いつものやつ その2

課金ガチャの闇と同じ臭いを感じるw

 

 

いつものやつ その3 強制音痴自覚装置

音痴を自覚させる元気の雑なやり方w 今回は元気の意外な一面が見られて可笑しい。

 

 

微妙に知名度が広がりつつある

チアフルーツにあやかり新商品を開発する町の人達。商魂たくましいともいえるが、チアフルーツの影響が徐々に広がりを見せている。この町は優しい世界ではあるが、このくらいのノリのほうが楽しめる。

 

また、ご当地ヒロインランキングらしきものにもエントリーしており、勇気の加入でランキングは上昇している。口コミの中には現役アイドル勇気ではないかと当たりをつける人もいて、人気は急加速しそうな気配。なんという順調なサクセストーリー。だがそれがいい。

 

 

互いを思いやる

ケーキを持ってきてくれた元気の強い励ましをしっかり受け取った勇気。ようやく踏ん切りがつく。

 

 

もう少しでヒロイン揃い踏み

ブルーとして正式にメンバーに加わった勇気。勇気の参加によりヒロインショーに歌のコーナーも新たに設けられる。プロダクション所属の現役プロがこんな事してた大丈夫なのかと疑問に感じるが、細かい事は気にしない。

 

この作品の町と姉妹都市設定にあるメキシコからの助っ人という設定らしい。双子だからそういう感じで盛ってきたのだろうが嫌いではない。むしろチアフルーツの由来にしろ、細かいところで凝ってるなと感じる。

 

いよいよ次回本格的にクローズアップされそうなピンクちゃんことまつり。ここまで各ヒロインに丁寧にスポットをあてたことで最後になったが、ちょうど中盤で一区切りがつきそうである。この後は本格的にヒロイン活動が始まりそう。まつりの最後の意味深なセリフ、まさか会長をめぐってロコとライバル関係になるのだろうか。

 

 

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