メイドインアビス 第3話「出発」感想 今まではチュートリアルだった | ながめせしまに@無為

ながめせしまに@無為

これ知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり。

第3話 「出発」

 

 

 
 (´・ω・`)     別れは辛いが、ここから始まるんだな・・・
_(   )
  \ ̄ ̄ ̄\
     ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

公式あらすじ

 ライザが持っていたという封書に書かれていたのは「アビスの底で待つ」というメッセージだった。ライザから自分宛に送られた手紙だと確信したリコは、アビ スの底を目指す旅に出たいと仲間たちに打ち明ける。だが、二度と戻って来れなくなる旅になると忠告するナットと喧嘩になり・・・。そんな中、レグは孤児院 にやってきて初めての探窟に出かける事になった。改めてアビスに潜ったレグだったが・・・。

 

用語の確認

アビスの呪い ※正確な理解をしていないと思われたので調べてみた

 アビスの呪いは上昇負荷。穴を下りていくぶんには身体への影響はないが、町に帰るべく戻ろうとする際に身体がダメージを受ける現象である。

 

 

殲滅のライザ(リコ母)の手記にあるレグの情報

7層を目前にした6層の底あたりで遭遇する。ライザを影からじっと見ていた。大きさは人の子供くらい。なれ果てとは違う空気を感じる。人ではないのか?そもそもどこから来たのだ。わからん。

 

シグが拝借してきた最新のアビスマップ

 

第一層 0~1350m アビスの渕  地上とあまり変わらないが餌を取りに来る第二層の生き物に注意

 

第二層 誘いの森 上昇負荷が急にきつくなる ここまで下りると追っ手がかからない。森は鼠返しになりそのまま逆さ森になる。 気流が不安定で危険な生物が多い。このへんになるともう物理法則から外れるのだろうか。

 

第三層 大断層 4000mを超える垂直の崖

 

第四層 行けるのは黒笛以上だけ。深度は約7000m。巨人の杯と呼ばれている。

 

第五層 亡骸の海 白笛だけの世界で、ここから帰ってきた人は数える程しかいない

 

第六層 帰らずの都 白笛が六層に降りることはラストダイブと呼ばれる。二度と帰ってこられないから

 

 

感想

 今回のエピソードはチュートリアルが終わりいよいよ冒険本番が始まるというワクワクの側面がある一方で、孤児院のナットやシギー、キュウイとお別れという区切りが描かれた寂しさも感じるエピソードだった。

 

リコとレグはアビスと孤児院を往復しながら徐々に成長し、スキルを磨きながらアビスの深淵を目指すものと思っていた。そしてナットやシギーといった孤児院の仲間も同様に成長し、要所要所でリコらを手助けしてくれるものと。

 

しかし、アビスの呪いについての解釈があやふやになっていた事で、物語の進め方について見立てが誤っていた。そのため、孤児院の仲間との予想外のお別れイベント発生に、一抹の寂しさが拭えないエピソードとなった。(公式サイトのキャラ紹介になかったり、OP・EDでいなかったりと不自然には感じることはあったが寂しいものである)

 

リコらはまだ12歳程度で、ようやくアビスへの探窟が認められたばかりの赤笛である。それがいきなりアビスの深淵を目指すというのだから、無茶な若気の至りであり不安のほうが大きい。性急に感じる部分が強いが驚きの展開である。しかし、これにより物語は大きく動きだし、チュートリアルが終わりメイドインアビス本編開始といった印象を強く受けるエピソードとなった。

 

 

レビュー

<リコとナットの喧嘩 その1>

リコは母からの手紙をチョロまかしていたw あえて見逃していたのかもしれないがザル警備(;´▽`A

 孤児院を出てアビスを目指すというリコ。リコと離れたくないナットは、アビスの危険性を考えリコの認識の甘さを指摘し、ついつい厳しい物言いをしてしまう。一方、リコも自分では甘い認識というつもりはなく、ナットに反論し言い争いになってしまう。

常識的には慎重な姿勢を取るナットの言い分も、そしてリコと離れたくないという気持ちも分かる。

 

子供らしくポカポカと喧嘩勃発w 可愛いww しかし、リコ強し。 ほぼ一方的にナットを殴り続けるww

あまり笑っていられるような状況ではないが、可愛い喧嘩ぶりに思わず頬が緩んでしまう( ̄m ̄〃)

 

 

<初めての探窟に出たレグ>

 翌日、レグは初めての探索。見る物全てが新鮮という感じのレグ。未知のものに触れる少年の心の鼓動を感じる良いシーンだった。また、人骨を見て激しく動揺するレグ。第七層目前の深い場所から来たわりには見なれていないのか、記憶を無くしているためなのか、初めて見たかのように驚いている。

 

六層は帰らずの都という呼称から、廃墟のような街があるのかと推定していたが、レグのリアクションを見る限り、アビスの深淵がどのようになっているのかいよいよ謎である。レグの怯え方が可愛いw これを見ると、リコがすぐにレグに頬ずりしてしまう気持ちも分からないでもない。

 

<アビスの呪い>

 探索からの帰り道、ナットは体調を崩し吐き気を催す。これがアビスの呪いである。下りている最中や、その場で活動している限りは身体に影響はないが、上昇負荷という珍しい設定である。

 

アビスの底を仮に海抜0mとすれば、地上に戻ることは登山のようなもので、アビスの呪いは高山病に近い感覚だろうか。アビスの地下深くは酸素濃度が高く、上るにつれて気圧の変化や薄くなる酸素濃度とのギャップで身体の神経系に異常をきたすというイメージで捉えている。

 

ナットとは対照的にアビスの呪いが一切ないレグは、いよいよ自分の正体を知りたい衝動が抑えられなくなる。孤児院に戻った夜、リコは早速明日にもアビスに潜るべく、孤児院を出ると打ち合わせを始める。これを聞いたナットは前夜同様に驚く。 キウイはオネムだったのか寝ている。可愛いなw

 

 

<アビス行きを決意するリコとレグ>

 レグが自らの意思でリコに同行すると語り嬉しさを爆発させるリコ。やはり一人では寂しい不安も大きかったのだろう。もともとは一人で行くつもりだったというのもリコの覚悟が強いことが窺える。

そしてシギーが拝借してきた最新マップで情報を整理する一同。

 

<リコを引き留めたいナット 喧嘩その2>

母が待ってるからと口にするリコ。リコを行かせたくないナットは、つい母はとっくに死んでるんだと感情を露に口を滑らせて、リコを傷つけてしまう。合理的な推測だし、リコの身を思えばこそ、つい本音が出てしまったのだろう。年齢を考えればナットの言動を責める気にもなれず、またリコも実際にそうした不安は抱えているだろうし、なんとも苦い衝突となってしまった。

 


<こんなお別れでいいの?>

 意地を張っていたリコだが、レグにナットとの別れがこんな形でいいのかと問われ、本心ではこのような形での別れをリコも望んでいないと吐露する。ナットも言いすぎて悪いと思っているとレグから教えられ、リコも少しほっとしたようだ。

 

 

<仲直りするリコとナット>

 レグから事前にナットの気持ちを聞いていたリコは、謝罪を口にしたナットをすぐさましっかりとした口調で許すと伝える。こうして無事に仲直りした二人。拍子抜けするほどあっさり許されたことにとまどったナットだが、今生の別れとなるかもしれない大切な場面で、喧嘩別れしたまま二人がすれ違うようなことがなくてよかった。

 

 

< 出 発 >

リコ「ありがとうね!ナット」

ナット「あの・・おれ・・・(ちくしょう・・いっぱい俺考えたのに・・・)

 

リコ「大丈夫!二度と会えなくてもアビスで繋がっているから

 

 

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \    
  /  /⌒)   ⌒゚o  \   説明いらないよね・・・
  |  / /(__人__)      |
  \/ /   ` ⌒´     /

 

<リコを見送ったナットの気持ちは>

 よくある少年物の冒険ファンタジーなら、ナットやシギーも一緒について行く展開だろう。しかし、ナットはリコを見送る選択をした。リコにはオーバードかもしれないレグがついているという安心も多分にあったのかもしれず、自分が同行すれば、かえって危険が増すだけというように考えたのかもしれない。

 

そして、ナットにはスラム街に孤児院を作るという夢を持っている。こうしたことも、一緒に同行せずにリコとレグを見送る決断をしたことに影響しているのかもしれない。ナットの口からこの時の気持ちが語られない限り、本当のことは分からないが、いずれにせよ、ナットも辛い気持ちだったのは確かだと思う。

 

物語開始時はナットらもこのアビスの冒険に参加すると思っていたので惜しい気もするが、それくらいこのアビスという場所が過酷だと感じさせるには十分な見せ方だったと思う。



<リーダーの餞別?>

 別れ際にレグの荷物に入れられていたのは、リーダーがこっそりプレゼントしたものではないだろうか。リコの様子を見て心配していたようだし、リコが今回のような行動に出ることはリーダーが予想していても不思議ではない。何をプレゼントしていたのかは分からないが、リコらの役に立つ物であるに違いない。

 

 

<その他>

今回のエピソードも素晴らしい背景・美術・作画どれをとってもジブリ顔負けのクオリティではないだろうか。アニメ業界がヤバイという話題はよく見かけるし、実際に万策尽きている作品も増えている昨今の状況下で、これほど安定したアニメが見られるのはありがたい。毎回始まる前は映画を見るような気持ちで見ている。

 

メモ 制作会社 キネマシトラス  

 

EDカード

 

 

      ____             
     /     \                 ブッハッ
   / u      \≦ 三 ゚。 ゚                      
  /           \  三 ==-                         
  |        u     |   ≧=- 。
  \              /   >三  。゚ ・ ゚
               。゚ /。・イハ 、

 

不意打ちワロタw 二郎インスパイアみたいなラーメン食べてるなw一番右は誰だ。声優繋がりでガブリール?でもちょっと雰囲気違うしよくわからん。

ので、イラスト描いた人をググってみたら、ラーメン大好き小泉さんという作品のヒロインのようだ。


<リコのサバイバル生活>

そういえば、リコはこれからアビスで何を食べるんだ・・・。アビスで見つけたものをしょっちゅう拾い食いしてるような話はリーダーからあったが、野生系なのか。 トイレも毎回お花摘みにいかないといけないだろうし、お風呂とて毎日は入れないはず。リアルな冒険に置き換えるとやっぱりきついなw

 

関連記事リンク

メイドインアビス 第1話 「大穴の街」感想

メイドインアビス 第2話 「復活祭」感想 背景美術を見てるだけで幸せな気分に

 

メイドインアビス 第4話 アビスの淵 感想 事案発生!?

メイドインアビス 第5話 「火葬砲」 感想 ロボなのでセーフ

メイドインアビス 第6話 シーカーキャンプ 感想 いつからマルルクを少女だと思っていた

メイドインアビス 第7話 不動卿 感想 これ全部演技だから(ガクブル)

メイドインアビス 第8話 生存訓練 感想 ライザが旦那を連れて来た結果

メイドインアビス 第9話 「大断層」 感想 逆襲のハム太郎

メイドインアビス 第10話 「毒と呪い」 感想 ふわふわのぬいぐるみナナチ登場

メイドインアビス 第11話 「ナナチ」 感想 レグ、おしっこパンツを眺める変態に無事認定

メイドインアビス 第12話 「呪いの正体」 感想 隠されたナナチの胸の内

メイドインアビス 最終話と作品の感想 フィクションだって分かってたって、こんなん泣く