「一息絶命」クンダリーニと共にあらん我がヨガ道
ひとえにクンダリーニヨガといっても様々なものがあります．
私が修得し，現在指導させていただいているクンダリーニヨガは，ヨギ・バジャン師直伝の系統にあたります．
ヨギ・バジャン師(Yogi Bhajan)は，1929年にインド(現パキスタン)のパンジャーブ地方のkot harkarnという小さな村で生まれました．
のちに，当時のマハン・タントリック(タントリックヨガのマスター)だったSant Hazara Singhのもとで
クンダリーニヨガ，タントリックヨガ，ゴング・メディテーションの厳しい修行に入っていきます．
その修業はかなり厳しいものだったようです．
例えば，ある日師匠のSant Hazara Singhに「あの大きな木に登ってみろ」と言われ，言われるがままに上った後
「私が戻るまでずっとそこにいるように」と言われ，3日間もの間，木の上で過ごしたそうです．
喉の渇きは，葉っぱの水分でしのぎました．
しょっちゅうこうした忍耐力は試されたようです．
そういった修行が何年も続き，その努力が実り，
バジャン師は，わずか16才でクンダリーニヨガのマスターになりました．
また，クンダリーニヨガ修行と並行してバジャン師は，Narinder Devのもとでハタヨガの修行も行いました．
その後，大学院まで進み，心理学博士の学位を取得しています．
教えが理路整然としているのもうなずけます．
その後，1969年にアメリカのロサンゼルスに移り，クンダリーニヨガのレクチャーを開始しました．
カナダでの講演を含め，西洋諸国にクンダリーニヨガが渡った瞬間でもあります．
そして，師匠のSant Hazara Singhがこの世を去り，その後，マハン・タントリックを受け継いだ兄弟弟子のLama Lilan Poが亡き後の
1971年にバジャン師は，世界唯一のマハン・タントリックを継承します．
バジャン師の歴史を全て書くと一冊の本になってしまいます．
今日，少しバジャン師の歴史を書きましたのは，
正当なクンダリーニヨガはマハン・タントリックによる教えであり，何千年という歴史によって継承されてきたということです．
「クンダリーニヨガ＝危険」という言葉を時折耳にしますが(噂レベル)，
クンダリーニヨガと称しているオリジナルの流派がたくさんあるのです．
東南アジア，アメリカなどを中心に幻覚作用を誘発させるお香を焚いたり，LSDなどのドラッグを用いてヨガをさせて
疑似クンダリーニ覚醒を促したりする流派もいまだ存在します．
または，昔の文献から自分なりにクンダリーニ覚醒の方法を考え，
無理やり気を上に上げることを何十万回も行ったり，眉間への集中を何日も寝ないで行ったりと…
…こんな方法で心身ともにおかしくならない方が不思議といえます．
クンダリーニヨガを学ぶ場合は，ヨギ・バジャン伝(as taught by Yogi Bhajan)であるかどうか，
そしてきちんと3HO及びKRIの認定を受けたクンダリーニヨガ教師であるかどうかをご確認ください．
P.S.
今日は，時間がなかなか取れませんでしたが，何としてもバジャン師の事を書く必要がありました．
正確にはインスピレーションを受け，書かされたのかもしれません．
何回かに分けて書こうかと思いましたが，これもまた一回で書くようにとのインスピレーションを受け，書いてみました．
いずれにしましても即席のものは歴史の前ではまったくもって無力ということです．
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