居酒屋『和民』等を国内外で展開。高齢者向け宅食サービスも運営。
配当金は3月一括の5円配当のため、配当利回りは0.47%となります。
ワタミは100株保有で半年毎に3,0000円の株主優待券を進呈しております
ので、合算して配当優待利回りを算出すると約6.06%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 1,577億円 経常利益 80億円 EPS 88.2円
■2014年3月期 売上高 1,631億円 経常利益 21億円 EPS▲123.8円
■2015年3月期 売上高 1,553億円 経常利益▲34億円 EPS▲344.3円
■2016年3月期 売上高 1,282億円 経常利益▲11億円 EPS 209.1円
■2017年3月期 売上高 1,000億円 経常利益 2.0億円 EPS 5.3円
□2016年9月中 売上高 482億円 経常利益 ▲9.2億円 EPS▲34.6円(11/10)
2016年9月期の売上高は前年同期比30.6%減の482億円、経常損失は
損失幅が縮小して▲9.2億円となり、期初予想線での着地となりました。
国内外食事業の予算が既存店100%という過大な前提でしたが、結果的
には101.8%と上ブレしたほか、宅食事業・海外外食事業ともに収益性が
改善し、全セグメントで増益を達成しました。
なお2017年3月期通期の予算に関しては据置いており、売上高は前期
比22%減の1,000億円、経常利益は黒転の2.0億円を見込んでおります。
外食事業において、上期の開業3店に対し、13店の不採算店の閉鎖を
行っていることや、宅食事業における拠点数の減少により、トップライン
の減少傾向が続くものの、コスト改善策で収益が改善する見通しです。
また、外食事業においては、「和民」を業態転換した新業態「ミライザカ」
や「わたみん家」を転換した「三代目 鳥メロ」がそれぞれ昨対で131.6%、
140.4%と力強い伸びを示しており、今後の主力業態として期待できます。
特にジムビームハイボールやスーパードライを199円で提供している点は
大変な価格訴求力があるため、鳥貴族などの廉価店に対抗が可能です。
第二の柱である宅食事業については、拠点数が減少し535拠点となった
ものの、依然として首位級を維持しており、日当りの食数も231千食と底
入れにの兆しが見られます。既に介護事業からは撤退したものの、食事
提供スタッフの確保が困難な介護施設が相当数存在するものとみられ、
当社は過去の介護経験を活かし、外商で顧客発掘に乗り出しています。
なお、当社の自社株と引き換えに約14億円(@822円)の増資を引き受け、
第5位株主となった米卸最大手・神明ホールディングとの提携の成果は
現状では確認されていないため、その辺の動きがみられるようになると、
農業事業なども中・長期的に期待出来るようになるかと思われます。
財務面では損保ジャパンへの介護事業売却(210億円)により、引き続き
実質無借金状態が継続しているため、今期も期末一括5円の有配予想を
継続しています。2期連続の経常損失(外食事業は3期連続の経常損失)
を計上しているため、重要事象がかかってしまっていますが、下期いかん
では念願の黒転もあり得るため、まさに正念場の6か月を迎えています。
*参考記事① 2016-06-22 1,017円 ---
話題の神明ホールディングと資本業務提携、ワタミ(7522)。
*参考記事② 2014-05-15 1,339円 ---
最終赤字に転落のワタミ(7522)の株主優待と格安ポンパレチケット。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



