
【9861】吉野家ホールディングス(東証1部) 投資判断Inline継続
現在値 1,529円/100株 PER83.09 PBR1.66 2月配当優待 8月配当優待
牛丼屋の老舗、国内2位。収益源の『吉野家』を直営軸に全国展開。
配当は年2回の合計20円配で、配当利回りは約1.30%となります。
吉野家ホールディングスは株主優待として、2月末8月末に100株以上を
保有する株主に対して、3,000円分の食事券を進呈しておりますので、
配当優待利回りを算出すると約5.23%となります。
業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 1,658億円、経常利益 53億円、EPS25.8円
■2013年2月期 売上高 1,645億円、経常利益 24億円、EPS▲7.1円
■2014年2月期 売上高 1,734億円、経常利益 32億円、EPS13.5円
■2015年2月期 売上高 1,800億円、経常利益 39億円、EPS16.2円
■2016年2月期 売上高 1,850億円、経常利益 34億円、EPS15.7円 ce修正
□2015年8月中間売上高 929億円、経常利益 15億円、EPS10.4円
2015年8月期中間の売上高は前年同期比4.5%増の929億円、経常利益
は同33.3%減の15億円となりました。期初は吉野家の既存店売上高が
伸び悩んでおり、牛肉の価格高騰による原材料高のダブルパンチで
低調に推移していましたが、2Qで投入した「麦とろ(鰻皿)御膳」のヒット
で巻き返し、減益にはなったものの期初計画水準を上回りました。
なお今2016年2月期の売上高は2.8%増の1,850億円、経常利益は15%減
の34億円を据え置いておりますが、最終益のみ増額修正しています。
吉野家・はなまる・どん・京樽の主要4セグメントが全て増収を果たし
ており、中でもはなまるは出店・既存店売上とも好調に推移しており、
吉野家・どんと異なり牛肉価格の影響を受けにくいという点に於いても
大きな役割を果たしています。
前期に160億規模の自社株の売り出しを行い、相当規模のEPS希薄化が
発生しましたが、調達したお金は湯水のごとく設備投資(リニューアル)
に投入されております。当上期時点で設備投資は前年同期比27%増の58
億円に及んでおり、有利子負債の返済にまわさずイケイケの設備投資
が継続しています。「吉呑み」対応のための厨房更新かと思われます。
以上、投資判断についてはInlineを継続します。
同業のゼンショー等も数字が良いため、当面は堅調展開を予想します。
標題の通り、吉野家は年度内にTポイントを導入することとなりました。
この他にも「Tamecco(タメコ)」という来店促進型アプリを関東の店舗
で試験的に導入しており、リアルな店舗改装以外のソフト面に於いても
様々な施策を打ってきています。
はなまるの海外展開のスピードが遅すぎて、アジア圏は丸亀製麺に席巻
されてしまいそうな気がしますが、こと吉野家に関しては牛丼ブランド
がアジア圏で確立しているので、頑張って欲しいと思います。
*参考記事① 2014-05-31 1,308円 投資判断Inline継続
自社株売却で財務は急改善、吉野家ホールディングス(9861)のレビュー。
*参考記事② 2014-11-14 1,226円 投資判断Inline継続
牛丼値上げで好転気配、吉野家ホールディングス(9861)から株主優待がきました。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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