
【2418】ツカダ・グローバルホールディング(東証1部) 投資判断Inline継続
現在値 760円/100株 PER9.08 PBR1.26 6月配当優待12月配当優待
欧米風邸宅での挙式・披露宴を行う婚礼が主力。ハワイ等でも展開。
配当金は年2回の5円ずつの配当で、配当利回りは1.31%となります。
ツカダ・グローバルホールディングは株主優待制度を導入しており、
100株以上の株主に対して、6月末・12月末の年2回500円相当のクオ
カードを進呈しておりますので、配当金と合計した配当優待利回り
は約2.63%となります。
業績を確認していきます。
■2012年12月期 売上高 444億円、経常利益 66億円 EPS 66.8円
■2013年12月期 売上高 474億円、経常利益 71億円 EPS 86.8円
■2014年12月期 売上高 516億円、経常利益 67億円 EPS 87.9円
■2015年12月期 売上高 564億円、経常利益 64億円 EPS 86.0円 ce
□2015年6月中間 売上高 247億円、経常利益 16億円 EPS 20.4円
2015年12月期の売上高は前年同期比5.1%増の247億円、経常利益は
同21.1%減の16.1億円となり、売上・利益ともに計画未達となりました。
前年に買収した「クイーンズウェイ」が期初から寄与するため増収を
確保しましたが、主力の婚礼事業が小人数挙式を増やしているにも
かかわらず件数が落ち込み、ホテル事業では埋め切れませんでした。
今2015年12月期の売上高は9.1%増の564億円、経常利益は3.3%減
の64億円と引き続き増収減益を見込んでいます。名古屋のささしま
ライブ24の新施設開業による事業費6.2億円がかさむため期初より
減益を見込んでいましたが、現時点では見通を変更しておりません。
国内婚礼事業が頭打ちになる中、当社は逆に物件の大型化や借地で
はなく所有権での用地取得を進めており、神宮前の日銀寮跡地を60
億円で取得したり、ハワイの開発型ホテル用地に35億円突っ込んで
いたりと、オンバランスでのイケイケ経営になっています。これでも
2013年にユーロCBで50億円を調達しているため、財務的にはなお
余裕があり、自己資本比率は42.9%と高い水準をキープしています。
以上検討の結果、投資判断はInlineでカバーを継続します。
今期は減益予定であり、通期では減額可能性があるので様子見です。
これでも当社は他のゲストウエディング各社と比べるとそれなりに
多角化出来ているのがポイントで、「クイーンズウェイ」も決して安い
買い物では無かったはずですが、事業の分散には寄与しました。
またホテル事業のオペレーション(婚礼・宿泊・料飲・宴会)ノウハウの
蓄積が進んでいるため、開発型を本格化出来る体制が整いつつあり、
今後案件や資金が集まるようになれば、ホテル事業を軸とした第二の
成長期に入る可能性があります。
*参考記事 2015-04-04 798円 投資判断Inline継続
「クイーンズウェイ」通年寄与も減益、ツカダ・グローバルホールディング。
*参考記事 2014-09-08 887円 投資判断Inline格下げ
急速に多角化を進めるツカダ・グローバルホールディング(2418)。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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