「クイーンズウェイ」通年寄与も減益、ツカダ・グローバルホールディング(2418)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2418】ツカダ・グローバルホールディング(東証1部)投資判断Inline継続

現在値 798円/100株 PER9.2 PBR1.35 6月配当優待12月配当優待

欧米風邸宅での挙式・披露宴を行う婚礼が主力。ハワイ等でも展開。
配当金は年2回の5円ずつの配当で、配当利回りは1.25%となります。

ツカダ・グローバルホールディングは株主優待制度を導入しており、
100株以上の株主に対して、6月末・12月末の年2回500円相当のクオ
カードを進呈しておりますので、配当金と合計した配当優待利回り
は約2.5%となります。

業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 417億円、経常利益 62億円 EPS54.5円  
■2012年12月期 売上高 444億円、経常利益 66億円 EPS66.8円  
■2013年12月期 売上高 474億円、経常利益 71億円 EPS86.8円  
■2014年12月期 売上高 516億円、経常利益 67億円 EPS87.9円
■2015年12月期 売上高 564億円、経常利益 64億円 EPS86.0円 ce
□2014年6月中間 売上高 252億円、経常利益 17億円 EPS23.1円

前2014年12月期の売上高は前年同期比9%の516億円、経常利益は同
5.9%減の67億円となりました。なお売上・利益とも計画比ショートです。
主力の婚礼事業が伸び悩んでおり、下期こそ堅調に推移したものの、
上期の落ち込みを取り返せずに売上高段階から減収となりました。
客単価の低い少人数婚が伸びた反面、従来型挙式は低迷しました。

今2015年12月期の売上高は9.1%増の564億円、経常利益は3.3%減の
64億円と引き続き増収減益を見込んでいます。去年の8月に買収した
「クイーンズウェイ」が3m→1yへ通年寄与するほか、改装したホテル
婚礼施設などの本格寄与が見込まれるため増収確保となりますが、
名古屋のささしまライブ24の新施設開業で6.2億円が費用先行となる
ことが大きく影響し、減益継続となります。

以上検討の結果、投資判断はInlineでカバーを継続します。
減益のため1桁のPERは妥当であり、株主還元にも不足感があります。

やはり業績の頭打ち感は鮮明となっており、ホテルやエステなど周辺
領域への進出を急ピッチで拡大させておりますが、当社事業より収益
面で見劣りする「クイーンズウェイ」の買収に30億円を突っ込んだほか、
神宮前で60億円の事業用地(700坪@850万円)をオンバランスで仕込む
など、やや大味な拡大戦略が気になります。

また基本的に労働集約型産業のため、従来の高単価ゲストハウス挙式が
行き詰ってシンプルな低単価挙式が増えると人件費をペイするのが難しく
なるほか、グループ間で人繰りをするにも給与調整の問題もあることから
賃上げの波が当社へ波及してくると結構なコストアップが想定されます。

*参考記事① 2014-09-08 887円 投資判断Inline格下げ
急速に多角化を進めるツカダ・グローバルホールディング(2418)。

*参考記事② 2014-03-30 588円 投資判断Outperform継続
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