配当性向の引き上げと増益で大増配予想、アサンテ(6073)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【6073】アサンテ(東証2部)投資判断 Outperform継続

現在値 1,834円/100株 PER13.6 PBR2.44 3月配当優待 9月優待

住宅用白アリ防除のトップ。東北、関東から京都まで営業網。農協生協提携。
配当は3月の年一括の40円配当のため、配当利回りは2.18%となります。

アサンテは株主優待制度を導入しており、100株以上の株主に対して、3月9月
の年2回三菱UFJニコスのギフトカードを1,000円分進呈しておりますので、
配当優待利回りは約3.27%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 111億円、経常利益 19.0億円、EPS 95.7円  
■2013年3月期 売上高 120億円、経常利益 21.3億円、EPS 114.4円  
■2014年3月期 売上高 129億円、経常利益 25.6億円、EPS 114.3円
■2015年3月期 売上高 126億円、経常利益 22.9億円、EPS 115.2円
■2016年3月期 売上高 139億円、経常利益 26.0億円、EPS 134.5円 ce
■2017年3月期 売上高 151億円、経常利益 30.0億円、EPS 153.9円 中計e
□2015年9月2Q 売上高 76億円、経常利益 16.6億円、EPS 86.7円 ce

前2015年3月期の売上高は前期比2%減の126億円、経常利益は同8.5%
減の26億円となりました。消費税の駆け込み反動きつく期中に減額修正
をしておりましたが、減額後の水準はクリアして落着となりました。

今2016年3月期については売上高が9.7%増の139億円、経常利益は10.9%
増の26億円を予想しています。前期に採用した人材の営業寄与が本格
化するほか、駆け込み反動の一巡や天候不順の影響がある程度薄れる
ものとみられます。事実、既に公表されている足元の4-6月期の月次を
確認する限り、前期比5%増の水準をキープしているため、出だしは順調
に推移している公算が高く、白蟻繁忙期でもある上期で数字が出来れば
必然的に今期計画値の達成が視界に入ります。

当社は年率で8%~10%程度の売上高成長率を目指す中計をローリング
で発表しており、結局当初計画より1年遅れとなるものの、ある程度の
成長モメンタムは維持される見込みで、来期の経常利益は30億円を
見込んでいます。白蟻業界はかつての業界首位のサニックスが太陽光
に業態転向し、2位のキャッツが破綻したため、現状当社が業界首位に
躍り出ており、関西市場へ本格展開がまだこれからであることなどを
踏まえると、依然として成長の余地が残されています。

以上、投資判断はOutperformを継続とします
東証一部上場とJAを通じた営業は、顧客信用面で圧倒的に優位です。

当社は有利子負債11億円に対して、現金同等物を50億円も保有する
実質無借金状態が継続しており、この好財務を原資とした積極的な
株主還元を継続しています。今期も前期比8円増の40円配当を予想
していますが、これは増益によるところが大きく、毎年引き上げている
配当性向もまだ30%弱に過ぎない水準となっています。

当社のビジネスは設備投資がほとんど要らない労働集約型のモデル
ですので、売上成長が鈍化してくれば更に手厚い株主還元にシフト
するようになるかもしれません。

*参考記事① 2015-02-21 1,253円 投資判断Outperform継続
通期業績予想を減額も、大幅増配予想は据置。アサンテ(6073)のレビュー。

*参考記事② 2014-07-12 1,325円 投資判断Outperform継続
今期は大増配の32円配、ギフトカード優待銘柄・アサンテ(6073)の分析。

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