ファミマ・サークルK統合で注目余地、ミニストップ(9946)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9946】ミニストップ(東証1部)投資判断 Outperform継続

現在値 1,760円/100株 PER50.9 PBR0.77 2月配当優待 8月配当優待

イオン系コンビニで業界5位。関東、東海地盤。ファストフードに強み。

配当金は年2回合計で45円で、配当利回りは約2.56%です。

またミニストップは株主優待制度を導入しており、単元株以上の株主に対し、
半期に1度ソフトクリーム券を5枚配布していますので、1枚220円で換算した
場合の配当優待利回りは約4.34%となります。

業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 1,222億円、経常利益 86億円 DPS44円  
■2013年2月期 売上高 1,265億円、経常利益 60億円 DPS45円   
■2014年2月期 売上高 1,460億円、経常利益 58億円 DPS45円  
■2015年2月期 売上高 1,621億円、経常利益 41億円 DPS45円
■2016年2月期 売上高 2,090億円、経常利益 43億円 DPS45円
□2015年8月中間売上高 935億円、経常利益 35億円 DPS22.5円

今2015年2月期の売上高は前年同期比11%増の1,621億円、経常利益は同28
%減の41億円となりました。売上高のみ計画を確保したものの、既存店売上
が96.8%に留まったため利益率が落ち込み、経常利益は20億近くショート
する結果となりました。

店舗総数は前々期末の4,613店から4,683店へ増加したものの、伸びたのは
ほとんど海外分であり、国内店舗は増加がストップしています。純利益が
大きく落ち込んでいるのは殆どこの国内店舗の減損が効いています。

なお今2016年2月期の売上高は28.9%増の2,090億円、経常利益は微増の43
億円を見込んでいます。当社ほどの規模で3割弱の増収というのは中々の
予想ですが、既存店売上が96.8%→102%と5%以上改善する想定だったり、
店舗数も4,683店→5,026店と350店増やす前提なので、今期の業績信頼度
もかなり微妙な感じかもしれません。

以上、投資判断についてはOutperformを継続します。
バリュエーションは安くないのですが、引き続き再編期待です。

業界4位のサークルKサンクスがファミマの傘下に下ったことで、業界5位
の当社は一気に淘汰の本命格に躍り出ました。物流で協力するスリーエフ
なのか、某総合商社絡みでローソン(ポプラ)なのか、はたまた親会社が
完全に飲み込むのか・・・色々と思惑のあるところです。

業績低迷で連続増配記録も止まり、決算説明資料からも株主還元に関して
の記載が省略されるようになり、上辺だけの新製品紹介などが増えている
のも非常に気になります。

*参考記事 2014-11-09 1,542円 投資判断Outperform継続
ソフトクリームは思惑の味。ミニストップ(9946)から株主優待がきました。

*参考記事 2014-05-09 1,533円 投資判断Outperform継続
連続増配は21期でストップ、ミニストップ(9946)から株主優待がきました!

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