
【8214】AOKIホールディングス(東証1部)投資判断 Outperform継続
現在値 1,185円/100株 PER11.0 PBR0.81 3月配当優待 9月配当優待
紳士服専門店2位。複合カフェやカラオケ、結婚式場『アニヴェルセル』も。
配当は3月9月の年36円配当であり、配当利回りは3.03%となります。
AOKIホールディングスは株主優待制度を実施しており、100株以上の
株主に対してAOKI・ORIHICAの20%割引券を5枚(他割引併用可)
やカラオケのコートダジュール、複合カフェの快活CLUBでの20%割引券
を10枚進呈しております。割引券のため優待利回りの算出はしませんが、
さらにこれとは別にアニヴェルセルの10万円割引券が付いてきます。
業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 1,325億円、経常利益 120億円、EPS41.9円
■2012年3月期 売上高 1,465億円、経常利益 145億円、EPS83.5円
■2013年3月期 売上高 1,605億円、経常利益 175億円、EPS118.3円
■2014年3月期 売上高 1,794億円、経常利益 208億円、EPS127.7円
■2015年3月期 売上高 1,839億円、経常利益 179億円、EPS107.4円 ce修正
□2014年9月中間売上高 782億円、経常利益 25.0億円、EPS15.9円
2014年9月中間期は主力の紳士服事業が消費増税の影響をモロに受けた
ことで、売上高こそ新規出店が牽引して前年同期比で増収を確保した
ものの計画比では未達となり、利益面も同減益・計画未達となりました。
その結果、2015年3月期通期の数字もそれぞれ下方修正しておりまして
当初増益予想だった通期計画は2桁の経常減益に減額されてしまいました。
それでも中間の未達幅に比べて、通期修正計画の減額幅が大きいので
会社側はビビってある程度保守的に見ているものと思われます。
紳士服事業の下期の既存店は95%台で計画しており、増税が直撃した
上期実績よりも悲観的なことから、最終的には上ブレ着地もあり得ます。
紳士服事業以外の婚礼事業やカラオケ事業、複合カフェ事業については
底堅く推移しており、中でもみなとみらい地区のど真ん中に新施設を開業
させた婚礼事業は飛躍的な伸びを示しており、唯一無二の式場立地を十分
に生かした高い集客を実現しています。またこれらの副業3事業についても
紳士服事業なみの大量出店を実施しており、この出店攻勢により高い成長
モメンタムが当面維持されるものと思われます。ただ婚礼事業の大量出店
だけは高単価ブランドである『アニヴェルセル』の早期陳腐化につながる
可能性があるので、その辺は中長期的にリスクになるかもしれません。
以上、投資判断はOutperformでカバーを継続します。
当社は利益還元に積極的で【15円→17.5円→22.5円→33円→36円→38円(予】
とバンバン増配しております。一応の配当性向目標は30%ですが、下方修正
した今期についても前期比2円増の38円が配当される見込みとなっており、
株価水準が落ちてきたことで3%超の配当利回りに妙味が出てきました。
また今年は株価の高い時の売り出しにより、かなり纏まった額の資金調達
を既に済ませているため、積極的な新規出店の原資にするための公募増資
リスクは当面かなり遠のいたものと思われますので、通期減額修正をして
それなりに調整した現在の株価水準はまずまずよい線と考えられます。
*参考記事① 2014-06-29 1,428円 投資判断Outperform継続
AOKIホールディングス(2814)の株主総会2014のお土産と感想。
*参考記事② 2014-06-15 1,476円 投資判断Outperform継続
AOKIホールディングス(2814)から株主優待のスーツ割引券がきました!
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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