アイスタイル(3660)から株主優待が来たので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

image.jpeg
【3660】 アイスタイル(東証1部) 投資判断 Outperform継続

現在値 484円/100株 PER65.4 PBR1.7 6月無配 株主優待あり

20~30代女性向け化粧品の口コミサイト『アットコスメ』運営。

アイスタイルは配当実績がありませんが、株主優待制度を導入しており、
単元株以上の株主に対して、化粧品ショッピングサイト「cosme.com」
の利用券4,800円分を進呈しており、優待利回りは約10%弱となります。
なお、利用券使用にあたっては制限がありますのでご注意ください。

業績をチェックしていきます。
■2011年6月期 売上高 38億円、経常利益 4.3億円 EPS 23.2円 
■2012年6月期 売上高 44億円、経常利益 6.1億円 EPS 32.5円 
■2013年6月期 売上高 64億円、経常利益 7.1億円 EPS 32.3円
■2014年6月期 売上高 71億円、経常利益 4.6億円 EPS 1.0円
■2015年6月期 売上高 73億円、経常利益 2.6億円 EPS 7.4円 ce
□2014年12月中 売上高 35億円、経常利益 0.4億円 EPS 1.4円 四e

前期は事業の構造転換を図るための年度と位置付けられていたため、
ハナから減益予想でしたが、結局その想定を下回る結果となりました。
売上高はなんとか増収を確保したものの、主力のメディア事業で顧客
の広告出向意欲が減退したことで利益が急低下してしまいました。

一方で海外事業や新規サービスには投資を継続し、微妙と思われた
リアル店舗の「@cosume store」は順調に増収増益を確保するなど
悪いながらも一定の成果を残しました。

問題は今期見込みでして、売上高は3.1%増の73億円、経常利益は43.9%
減の2.5億円と大幅な減益を予想を出しております。メディア事業は
引き続き苦戦見込みながら、EC事業とリアル店舗事業を伸ばすことで
ある程度埋めていくような形を計画しています。

以上、投資判断についてはOutperformでカバーを継続します。

中計値である来2016年6月期の売上高100億円・営業利益15億円の達成
は無理な状況になっているものの、創業来十数年増収を継続している
ことや、F1層を中心に月間1千万人弱のUUを囲い込んでいることなどの
優位性をややポジティブに評価したいと考えております。

また借金が少なく現金が多いため財務的に安定していることも特徴で、
8月末には最大5億円にもおよぶ自社株買いも発表しております。
買付量も発行済株式の5%超であり、期間も年末までとなっておりますので
まだ買付量は明らかでないものの、十分に下支えとして働くと考えます。

4%強を保有するアライドアーキテクツの株式も紙切れになる前にさっさと
処分してほしいところですが・・その辺はどうなんでしょうね。

*参考記事 2013-10-15 538円 投資判断Outperformでカバー開始
ヤフー関連銘柄、アイスタイル(3660)の研究。

ファーストペンギンの会社---デジタルガレージの20年とこれから

新品価格
¥1,620から
(2014/9/26 22:09時点)



このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村