同じく、JB Press に掲載された、ジャーナリスト佐々木俊尚氏とインテグレート社長の藤田康人氏の対談記事「言論的に衰退したメディアを救う必要はない」より
『いまだにテレビCMが生き残っていることの根っこにも、嘆かわしい問題があります。それは流通業がボトルネックになっていることです。「販売するための棚を持っている」というある種の利権ビジネスなので、彼らは進化する必要がないんですね。メーカーや消費者やわれわれエージェントが先に進もうとしても、あいかわらず「テレビCMだよね」「タレントだよね」というレベルにとどまっている。こういう状態が続く限り、僕らがやろうとしているような仕事は評価されないんです』藤田康人氏
⇒ 流通のせいにしてしまうのは簡単なのですが、現時点では短期的にはマス広告に匹敵する効果が出せないというところに問題の本質があると思います。マスで展開できる規模の商品は素直にマスを使えば良い訳で。最大の課題は、マスを使えない規模の商品を効果的に流通/普及させる仕組み/手法がないこと。
■言論的に衰退したメディアを救う必要はない