日高屋の儲かりビジネス | ラテン系企画マンの知恵袋

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(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

今朝のがっちりマンデー、日高屋の神田会長


冒頭のテロップで、お決まりの顧客の感想が流れる


ところが、内容が斬新

揃いも揃って、「味は、まあまあ」


ん!?と思わず、続きを見たくなる秀逸な構成


「毎日食べても飽きない味。それが、濃すぎない、まあまあの味」

だそうだ


この、日高屋ビジネスは、何がすごいかって、

その『ポジショニング』のすばらしさ


つまり、

「安くて、まあまあの味のラーメン屋」


ではなくて


「ちゃんとした〆ラーメンが食べられる、安くて、居心地のよい居酒屋」


というところ


・約230店舗の、ほぼすべてが駅から徒歩5分の立地

・終電で帰ってきても1杯飲めるように、深夜02:00まで営業

・1人でも気軽に入れるように、カウンター席中心

・充実のおつまみラインアップ


たしかに、いわゆる「ラーメン屋」では、食べ終わったら、

すぐに出なければならない雰囲気があり、あまり、

ぐだぐだ飲んでいる訳にはいかないですもんね


その結果、通常のラーメン屋では、酒類の売上構成比5%に対し、

日高屋は20%とのこと


お酒は、粗利が高いし、サーブするのに手間もかからない


だから、料理も安く提供できるとのことです


あと、立地戦略も、リサーチにお金をかけず、

マクドナルドの横に出す、というのも面白かった


「マクドナルドは、ちゃんとリサーチしているはずだから」


シンプルだけど、経営のヒントがたっぷり詰まった、

内容でした


ご馳走さまです(笑)