「けいおん!」の建物シリーズですが、
後はムギちゃんの別荘を数回にわたり検証して終わり、と思ってたんです。
ところが、先日放映されたシリーズ二期の第21話を見ておりましたら、
平沢家について再度検討し、場合によってはプラン変更をしなくてはならん!
という部分に気がついたんです。
これは、朝出かけるときに唯が髪型で悩んでいるシーンです。
その後すぐ、なんと!3階の部屋のつながりが分かるシーンがあったのです。
これです。
これは、ちょうど妹の憂が、なかなか洗面所から出てこないおねえちゃんの唯に声を掛けるところですが、ここで、うわっ水周り3階かよ。と
判明してしまったんです。
ドアを開けた憂を洗面所側から撮ったショットですが、
なんと!唯や憂の部屋と同じ階の廊下から洗面所に入っている。
この廊下に並ぶ扉ですが、手前が洗面所廊下、奥見えるのが唯の部屋です。
なぜ、唯の部屋と確定かというと、
この扉の端にチラッと見えるモコモコと雲形をした黄色い物体が見えるでしょう。
これは唯の部屋の扉に掛かっているものなんです。
この時点で私の「平沢家の3階に水周りはないはず!説」は、
完全にくつがえりました。
すいません、平沢家の洗面所とお風呂は3階でした。
そしてその場所はプラン上の飛び出し部分です。
他にこの説を強化するものとしては、
スリット窓が洗面所内部にありますが、外観のスリット窓三連ですね。
ということで、洗面とお風呂が3階になったのはいいんですが、
3階の廊下には扉が3枚しかありませんね。
ひとつは洗面所、ひとつは唯の部屋だとすると、
もうひとつは憂の部屋のものということになる。
3階はこの3室で終わり、少なくとも階段廊下側からみると3階は案外小さい。
しかし、そうなってしまうと憂の部屋には、
外観南面に見られる大きめのオーニング窓は存在しないから
この窓は内部ではどこに現れるのか?ということになる。
もうひとつは、前回はしょってしまった憂の部屋入り口の矛盾点。
憂の部屋にあずにゃんが泊まったときのことです。
この入り口位置と窓の関係を矛盾なくするためには、
このオーニング窓は廊下についていることになり、この廊下を経由して
憂の部屋に入ることになるのではないか?ということで
プラン変更した平沢家はこんな感じです。
143㎡で50坪を切ってきましたしずいぶんコンパクトになってきました。
これだったら3階水周りありでも2680万円くらいになっているかもです。
水周りを3階にするとコストアップするので、平沢家でもやめるべきと言ってきましたが、その理由は下記によります。
① 木造での防水工事の難しさ
② 給排水工事の配管経路の長大さ
③ 上階までの給水加圧ポンプの設置
特にこの三番目の給水加圧ポンプのコスト増が大きかったんです、
以前は、3階以上の階に給水をもっていく場合、
水道管からそのまま3階に水を持っていくことは禁止されていました。
3階以上に水道をもっていくためには、周辺への圧力不足を補うために加圧するか、
いったん自分のところで水を溜めておく受水槽を設けなければならかったのですが、
近年各地で直結給水が可能になりつつあり、東京都では4階でも直圧直結給水が可能です。
これは、各地の水道行政の方針にもよりますが、3階でも
材質のよくなった給水本菅の取替えが進み水道局の方で送水圧力を上げることができるようになった。
水槽内停留水による水質悪化が起こりやすい受水槽方式を今後なるべくあらためる。
というふたつの方針があるようです。
特に東京都では最近水道水が非常によくなった気がします。
ということで、話は平沢家に戻りますが
両親の部屋というのは、どこにいってしまうのかが問題です。
たぶん1階と思いますが、書斎と連続しているのか、
それよりもご両親からすると、
1階からわざわざ3階までお風呂に入りに上がっていくのは
将来きっとつらいのではないか、反バリアフリーな家になっています。
けいおん!平沢家における建築的考察 1
けいおん!平沢家における建築的考察 2
けいおん!平沢家における建築的考察 3
後はムギちゃんの別荘を数回にわたり検証して終わり、と思ってたんです。
ところが、先日放映されたシリーズ二期の第21話を見ておりましたら、
平沢家について再度検討し、場合によってはプラン変更をしなくてはならん!
という部分に気がついたんです。
これは、朝出かけるときに唯が髪型で悩んでいるシーンです。
その後すぐ、なんと!3階の部屋のつながりが分かるシーンがあったのです。
これです。
これは、ちょうど妹の憂が、なかなか洗面所から出てこないおねえちゃんの唯に声を掛けるところですが、ここで、うわっ水周り3階かよ。と
判明してしまったんです。
ドアを開けた憂を洗面所側から撮ったショットですが、
なんと!唯や憂の部屋と同じ階の廊下から洗面所に入っている。
この廊下に並ぶ扉ですが、手前が洗面所廊下、奥見えるのが唯の部屋です。
なぜ、唯の部屋と確定かというと、
この扉の端にチラッと見えるモコモコと雲形をした黄色い物体が見えるでしょう。
これは唯の部屋の扉に掛かっているものなんです。
この時点で私の「平沢家の3階に水周りはないはず!説」は、
完全にくつがえりました。
すいません、平沢家の洗面所とお風呂は3階でした。
そしてその場所はプラン上の飛び出し部分です。
他にこの説を強化するものとしては、
スリット窓が洗面所内部にありますが、外観のスリット窓三連ですね。
ということで、洗面とお風呂が3階になったのはいいんですが、
3階の廊下には扉が3枚しかありませんね。
ひとつは洗面所、ひとつは唯の部屋だとすると、
もうひとつは憂の部屋のものということになる。
3階はこの3室で終わり、少なくとも階段廊下側からみると3階は案外小さい。
しかし、そうなってしまうと憂の部屋には、
外観南面に見られる大きめのオーニング窓は存在しないから
この窓は内部ではどこに現れるのか?ということになる。
もうひとつは、前回はしょってしまった憂の部屋入り口の矛盾点。
憂の部屋にあずにゃんが泊まったときのことです。
この入り口位置と窓の関係を矛盾なくするためには、
このオーニング窓は廊下についていることになり、この廊下を経由して
憂の部屋に入ることになるのではないか?ということで
プラン変更した平沢家はこんな感じです。
143㎡で50坪を切ってきましたしずいぶんコンパクトになってきました。
これだったら3階水周りありでも2680万円くらいになっているかもです。
水周りを3階にするとコストアップするので、平沢家でもやめるべきと言ってきましたが、その理由は下記によります。
① 木造での防水工事の難しさ
② 給排水工事の配管経路の長大さ
③ 上階までの給水加圧ポンプの設置
特にこの三番目の給水加圧ポンプのコスト増が大きかったんです、
以前は、3階以上の階に給水をもっていく場合、
水道管からそのまま3階に水を持っていくことは禁止されていました。
3階以上に水道をもっていくためには、周辺への圧力不足を補うために加圧するか、
いったん自分のところで水を溜めておく受水槽を設けなければならかったのですが、
近年各地で直結給水が可能になりつつあり、東京都では4階でも直圧直結給水が可能です。
これは、各地の水道行政の方針にもよりますが、3階でも
材質のよくなった給水本菅の取替えが進み水道局の方で送水圧力を上げることができるようになった。
水槽内停留水による水質悪化が起こりやすい受水槽方式を今後なるべくあらためる。
というふたつの方針があるようです。
特に東京都では最近水道水が非常によくなった気がします。
ということで、話は平沢家に戻りますが
両親の部屋というのは、どこにいってしまうのかが問題です。
たぶん1階と思いますが、書斎と連続しているのか、
それよりもご両親からすると、
1階からわざわざ3階までお風呂に入りに上がっていくのは
将来きっとつらいのではないか、反バリアフリーな家になっています。
けいおん!平沢家における建築的考察 1
けいおん!平沢家における建築的考察 2
けいおん!平沢家における建築的考察 3