毎月購読している雑誌の今月号にある建築家が中国の都市と日本の都市を比較した
文章を載せていました。
それには突然1990年くらいから世界中の先端技術を総動員して作られた街はある意味大味で
非人間的な印象を与えるとありました。
「国家の力」で作られた中国の都市は品質の高さを感じる事ができないともありました。
確かにその通りだな~~、と。
残念ながら上海の事はわかりませんが北京も行くたびに景色が変わります。
もう随分と前の話ですが天安門広場から巨大な卵型のドームを見た時は
なんとなく複雑な気持ちになりました。
北京に少し前にできたSOHO(ショッピングやレストランを楽しむ事ができます) という場所にはおきまりのメリーゴーランドが・・・・パリの真似か??
マンション建設の勢いはもう下火と言われつつも未だに夜な夜な工事が行われますが
売られている物件はちょっと首を傾げたくなるようなものもあります。
例えばベッドルーム毎のシャワー室とWC。
日本ではよほどのお金持ちか二世帯住宅でなければそんな事はありえませんが
北京で売られているマンションはほとんど二つ・三つのWCやシャワー室、浴室があるのです。
主人曰く
「どこかの国の真似かな~~」
ヨーロッパの昔の建築物ならば寝室には必ず独立した洗面がついていたのは聞いた事がありますが。
なんだか無駄なスペースだな~~と。
中国には中国のらしさ・・・があるのにな~~。と思う事が多々あります。
ある時北京帰国の際、中国嫌いの先輩カップルの同行をする事になりました。
私も旅行者のレベルでしか知らない北京なので主人の父に車で案内してもらったり
食事に行ったり
すると・・・
「私は普通の中国が見てみたかったのに・・・こんな作られたような世界じゃなく!!」
と言われてしまいました。
その普通の中国というのは路上に座っていたり、自転車で横行している人々の生活ぶりだとか。
は~~、車に乗ったりちょっとの高級レストランに行くと作られた世界と言われてしまう・・・
でもこの先輩がおかしいわけでは決してありません、そんな風に思っている日本人がほとんどなの
ではないでしょうか?
この建築家の意見に全くの同感ではないのですが、今日はふと北京の街の魅力を考えたり
する一日でした。
先日日本に来たある有名な企業家である中国人と会う機会に恵まれた主人
その方は「とにかく時間が勿体ない!」を連発していたとか。
人間の生活レベルに合わせて少しづつ発展するには中国人にとっては
時間が勿体ないのかもしれませんね・・・