象亮・ハイパーバトル編「象亮×MID-Oワールド」(前編) | ミドさんのばった寿司

象亮・ハイパーバトル編「象亮×MID-Oワールド」(前編)

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とある採石場。


?「ここが石森市か…」


鳴滝風の男がディエンドライバーのような銃を手に、天を撃った。


KAIJINRIDE!


?「目覚めよ…怪人ども!」


バリバリバリバリ…ズドーン!


雷鳴とともに、色んな怪人たちが現れた。


・ロク・グダスガ・ロ(ウーパールーパー)


・フリルリザードドーロ・ジェーロッパ=ジェーロッパ(エリマキトカゲ)


・レアルパカ(アルパカ)


・レッサーパンダオノレフェノク(レッサーパンダ)


・フェイスシールドバグズアソデット(ジンメンカメムシ)


・石森市のヨマ(インキュバス)


・ブラウンウイングコックローチクーム(チャバネゴキブリ)


・トナカイファソガイア(トナカイ)


それはどことなく仮面ライダーシリーズに出てきたような怪人っぽい。


?「この世界に仮面ライダーがあってはならない…象亮…私が全力で潰してくれる!」


その男はディケイドライバーのようなベルトも巻いていた。


まさか…ミドケイドと関係があるのだろうか?


石森町に迫りくるみぞうゆう、いや、未曾有の危機!



相変わらず変身できないイライラからふてくされてクライマックスヒーローズをやってる亮のもとに衝撃の知らせが届いた。


ヒ~トォジョ~カァ~♪


亮「ん…淳からだ」


亮は淳からのメールを見た。


亮「何々…謎の仮面ライダーと象外鬼とは違った怪人に淳・暁ちゃん・華ちゃんがやられただと!?」


メールを見た亮は、これはどういうことだ?という顔を浮かべながら村上ショージの顔が描かれた醤油瓶に手を伸ばした。


亮「…いや、こりゃしょーゆーことやってる場合じゃねえ事態だな」


亮はそう言うと伸ばした手を引っ込め、淳に電話を繋ぐ。


亮「おい淳!さっきのメールはどういう…」


淳「どういうもこういうもねえ…メールに書いてある通りだ」


ここで回想が入る。


象淳がロク・グダスガ・ロ、フリルリザードドーロ・ジェーロッパ=ジェーロッパ、レアルパカ、レッサーパンダオノレフェノクを一斉に相手していた。


そこに不意打ちをかましてきた謎の仮面ライダー(後ろ姿)の必殺技を受けた象淳は変身を強制解除され、しばらく立ち上がれなかった。


象暁・象華はコンビネーションでフェイスシールドバグズアソデット、石森市のヨマ、ブラウンウイングコックローチクーム、トナカイファソガイア相手には善戦。


しかしひるんだところに謎の仮面ライダーの必殺技を喰らいどちらもKOされ同じく変身強制解除、さらに気絶してしまった。


倒れているうちに聞こえた話ではその仮面ライダーは「残すは象亮…」と言っていた。


亮「ってことは…」


淳「そう、あいつらの狙いは佐渡、お前だ、あいつらはある場所に来るよう言い残して消えたが…」


亮「それはどこだ!?」


淳「…教えられん、変身できない佐渡では行ったどころで最悪の結末が…」


亮「冗談じゃねえ!みんなやられちまって残ってるのはおれだけだろ!たとえ変身できなくてもそいつらから逃げるわけにはいかねえ!」


淳「しかし…」


亮「安心しろ、おれがくたばるようなタマか!?」


亮の無茶苦茶な強がりに淳は折れる。


淳「…わかった、あいつらは町はずれの採石場にいると言い残して去って行った」


亮「採石場だな、よーし…淳、暁ちゃんと華ちゃんのことは任せた!行ってくるぞ!」


亮は、電話を切ると大急ぎでリョウホッパーを走らせた。


電話の向こうでは淳が自問自答していた。


淳「勢いに負けて場所教えてしまったけど大丈夫かね…まあ、佐渡なら意地でも生きて帰ってくるか^^;」



採石場に到着すると、亮は早速向こうにいる謎の男に怒鳴り散らした。


亮「おい!お望み通り来てやったぞこのチョビヒゲ!」


あてずっぽうもいいところの因縁吹っかけに、謎の男はずっこける。


?「生やしてねえよ!」


亮「答えは聞いてない!」


亮のこのセリフ、特に意味はない。


亮「よくもおれの見えねえところで淳と暁ちゃんと華ちゃんを…てめえらは絶対に許さん!」


?「私の名は今豪(こん・ごう)…象亮、貴様はこの世界にあってはならない」


今と名乗った男は、ディエンドライバーのような銃を亮に向ける。


亮「なんだてめえ…ディケイドみてえなもん持って、こなちゃんの仲間か?」


こなちゃんとはらき★すたの主人公泉こなた…ではなく、仮面ライダーミドケイド・窓屋こなたである(劇場版1サムライジャー編ミドケイド第一話ミドケイド第二話 参照)。


今「ミドケイドか…あんなのと一緒にするな!私はあってはならない仮面ライダーを滅ぼして世界を廻る者・紺剛だ!」


亮「はぁ?紺剛だと?」


今「見せてやろう…変身!」


今はガイアメモリを取り出し、額に刺した。


KONGO-!


今は紺剛に変身。


紺剛の姿はそれまでの仮面ライダーを混ぜて全身を銀と紺で染め分けた姿をしていた。


頭部…右クウガ、左アギト


胴体…右カブト、左ファイズ


腕…右響鬼、左ブレイド


脚…右キバ、左龍騎


ベルト…ディケイド


武器…ディエンド


マフラー…ダブル


亮「なんてこった…ごちゃまぜだ…だから紺剛(混合)か…あれ?電王混じってなくね?」


今「よくぞ気づいたな、あいにく私の趣向に合わなくてな…あれは仮面ライダーか?」


亮が大の電王好きであることを知ってか知らずか、紺剛は電王を否定。


亮「てめえな、そういう露骨なことを…ってかこれ、紺剛なんて難しい名前にしないでシンプルに仮面ライダータイラントのほうがよくね?」


タイラントとは、ウルトラシリーズお約束の合成怪獣の代表格である。


今「仮面ライダーがウルトラマンの話をするな!」


いや、世界広しといえどやたらウルトラマンの話をする仮面ライダーはこいつくらいだろう。


亮「こりゃ思ってたよりまずいな…」


今「もっとまずくしてやろうか…いでよ!怪人ども!」


先ほどの怪人軍団がずらりと集う。


亮「やっべえ…」


しかしやばいとも言ってられない亮は、いちかばちか変身を試みる。


カチ、チャララララララ


亮「ライダァ~…変っ身!」


ピ、ソード、フォーム。プワァ~♪


亮、まさかの象亮変身!


亮(ひ…久々に成功したよ…)


象亮はまさかの変身成功に戸惑う。


今「何をうろたえている…貴様には死、あるのみだ、行くぞ!」


亮「待て!」


今「む?」


象亮は紺剛を制止し、何をやるかと思いきや…予想通りのことをした。


亮「おれ、久々に参上!」


この象亮の行動に、紺剛は不快感を示した。


今「人の腰を折っておいてすることはそれか…貴様にはさっきの連中のような遠慮はせん、跡形もなく闇に葬り去ってくれるわ!」


紺剛はディエンドライバーのような銃に八枚のカードを挿入した。


KAIJINRIDE!


オープニングの怪人たちがずらーっと現れた。


亮「っと…ブランク明けでいきなりこいつぁきついぜ」


今「ゆけぃ!怪人軍団!」


全員「うおー!」


怪人軍団は、象亮を取り囲み、一斉に飛びかかった!


亮「やべぇ!伏せろ!」


サッ!


象亮はよけられないと思ったか、その場に伏せた。


ゴヮ~ン!


亮「…!?なんだぁ、今の音は?」


象亮は起き上がると、まわりに先ほどの怪人がのびてる図を見た。


亮「あら…伏せたから結果的に回避ささってやつらが同士討ちになったのか…ラッキーw」


象亮の推測通り、象亮が伏せたことで標的を見失った怪人軍団は自分らで正面衝突し、全員KOとなっていた。


今「ええい!しょーもないやられ方しよって…」


相手が象亮では、こんなしょうもないやられ方も当たり前のようにあるのだ。


今「ならば…これはどうだ!」


FINALFORMRIDE…FUSION!


シュルルルルルル…


亮「な、なんじゃあそりゃあ!」


怪人軍団がオーロラ状になり、紺剛の銃の前に集結し人型を形成する。


そこに、ガイアメモリを刺す。


CHIMEMAIRA!


人型のオーラは、先ほどの怪人たちの特徴をごちゃまぜにした合成銃となった。


亮「出たー!タイラントー!」


今「違うわ!こいつは…キメマイラトーバソド!」


キメマイラト―パソドは、以下のようにミックスされていた。


頭…ロク・グダスガ・ロ(ウーパールーパー)


首・胴体…フリルリザードドーロ・ジェーロッパ=ジェーロッパ(エリマキトカゲ)


右足…レアルパカ(アルパカ)


左足…レッサーパンダオノレフェノク(レッサーパンダ)


背中…フェイスシールドバグズアソデット(ジンメンカメムシ)


腕・尾…石森市のヨマ(インキュバス)


羽…ブラウンウイングコックローチクーム(チャバネゴキブリ)


角…トナカイファソガイア(トナカイ)


亮「うわ…なんじゃこりゃ」


今「行け!キメマイラトーバソド!」


キメマイラ「ウオー!」


キメマイラトーバソドは、象亮に突進!


ドガッ!


亮「どわーっ!」


ドサッ!


象亮はトラックに吹っ飛ばされたかのように吹っ飛んだ。


亮「くそ…やるなこのタイラントめ!」


象亮は怪払刀を抜くと、キメマイラトーバソドに切りかかる!


亮「せい!」


ガキィッ!


亮「なっ!」


今「ふはは…そんななまくら刀、効かぬわ!」


怪払刀は、象外鬼相手には非常に有効な妖刀なのだが、それ以外には単なる日本刀でしかない。


それでも、象亮の地力で十分な武器となりうるのだがキメマイラトーバソドとは相性が良くないようだ。


亮「ちっ、正攻法で行くか…」


象亮は怪払刀をしまうと、パンチとキックの応酬をキメマイラトーバソドにかます。


亮「ウェーイ!ウェイ!ウェイ!」


ボカッ!バキッ!ガスッ!


珍しくギャグを忘れてるかと思いきや掛け声はいつも通りふざけている象亮に負けずにキメマイラもやり返す!


キメマイラ「ガー!キェー!ヒェー!」


ガスッ!ガスッ!ドカッ!


互角の攻防を繰り広げる両者!


今「ふふふ…最初からこれが狙いよ!」


紺剛は、象亮の背中めがけて銃を構えた!


今「せい!」


ダダダダダ!


亮「あだだだだ!」


象亮は銃撃をまともに食らった痛さで飛び跳ねる。


キメマイラ「ウオー!」


飛んだ所にキメマイラトーバンドの拳から強烈な一撃が解き放たれた!


ボゴッ!


亮「がはぁっ!」


ドサッ!


象亮は強烈な一撃をもらい、地面にたたきつけられた。


今「ふっふっふ…仮面ライダー象亮、破れたり!」


しかし、象亮はおもむろに立ち上がった。


亮「ざけんな…おれはちっともやられちゃいねえ!」


言葉とは裏腹に、足腰はふらふらである。


今「次で終わりだ…他の連中は命は勘弁してやったが貴様は別だ!」


FINALATTACKRIDE…KOKOKOKONGO-!


紺剛はファイナルアタックライド・ディメンションエクストリーム(両足キック版ディメンションキック)を繰り出す構えを取った。


すると、空中に紺剛に合成されているライダーの大型ガンバライドカードが半透明で表示された。


今「くたばれ象亮ー!とぉっ!」


紺剛はガンバライドカードの高さまでジャンプ!!


亮「そう簡単に…くたばるかよ!」


象亮は、残った力を振り絞りキメマイラトーバソドに掴みかかる!


キメマイラ「ウオー!」


キメマイラトーバソドも抵抗するが、象亮はそれ以上の怪力を発揮し、キメマイラトーバソドを持ち上げる!


今「何をやろうが無駄だ…はぁっ!」


紺剛のディメンションエクストリームは今、放たれた!


亮「やってみなきゃわかんねえだろ…おりゃあー!」


ブォン!


象亮は、自分めがけてすっ飛んで来る紺剛にキメマイラトーバソドを投げ飛ばす。


今「な!貴様なんてことをー!」


ドッカーン!




ディメンションエクストリームはキメマイラトーバソドに命中、空中で大爆発を起こす。


同時に、象亮も力を使い切りその場に倒れ、変身が解けて亮に戻る。


亮「や…やったか…?」


今「何をやったって?」


亮「!?」


亮の予想を裏切り、紺剛は傷一つなく煙の中から現れた。


今「キメマイラトーバソドは失ったが、変身の解けた貴様なぞ私一人で十分だ!」


紺剛はディエンドライバーを倒れてる亮に突き立てる。


亮「くそっ…おれもここまでか?」


さすがの亮も、今回こそは絶体絶命か!?




<後編へ続く