ミドタロス流・ひとり仮面ライダーまつりV3 第一部・仮面ライダーミドケイド EPISODEⅡ
<第一話 >
ここは、プッスマの世界。
ここでは未確認生命体エゴコロが大暴れしていた。
エゴコロはまさにぷっすまで画伯がよく描くポンチ絵…名画のような姿をしている。
警視庁は対策チームを設け、最初にエゴコロと対面した埼玉県警の熱田ツヨシ刑事をチームリーダーとして当たっていた。
その対策チームは、現在エゴコロと対決中だった。
このエゴコロは蜘蛛のエゴコロで、レ・ンゲ・ルという。
しかし、対策チームの面々はエゴコロになすすべなく苦戦。
ツヨシ「くそっ!こりゃユースケさんの力がいるな…」
ツヨシは、即座に携帯でユースケなる男にアポをかけた。
第二話「エゴコロバトル?プッスマの世界」
ここはある大通り。
そのど真ん中の広場でギターを片手にどっぱずれの希望の轍を歌う男の携帯が鳴っていた。
彼がツヨシの言うユースケ、本名を仲山ユースケというストリートミュージシャン。
高校卒業後大分県から上京してきたが鳴かず飛ばずの生活を送り続ける28才独身。
ユースケ「んだよ!人がライブ中に!」
ピ!
ユースケ「もしもしツヨシ?何、エゴコロだって!今行くぜ!」
ユースケなる男は、ギターをかたすとさっさと呼び出された方向へ向かって行った。
こなた「なんだよー、「青空になる」リクエストしようと思ってたのにもう終了かよ(=△=.)」
伊予柑「こなた君!それどころじゃありません!今の人…仮面ライダーのベルトみたいなのを巻いていました!」
こなた「なんだって!?(=◇=.)」
こなたたちもユースケの後を追った!
「わー!」
「バケモンだー!」
先ほど冒頭に出た未確認生命体エゴコロが街中で暴れていた!
ツヨシたち対策チームが応戦していたが、それも限界であった。
そんな中ユースケが到着!
ユースケ「待たせたなツヨシ!」
ツヨシ「ユースケさん!」
ユースケはその勢いでエゴコロに相対し、クウガの構えを取る。
ユースケ「刮目せよ!変身!」
ユースケは所定の変身ポーズを取ると、首から上がパーマンのような仮面ライダーに変身。
ユースケ「刮目せよ!仮面ライダーユウガ参上!」
伊予柑「やっぱりあの人が仮面ライダーだったんですね…」
こなた「あれは…ユウガか(=○=.)」
ユウガとは、赤(火)・青(水)・緑(風)・紫(雷)・金(光)・黒(闇)の六つの力が入り乱れたライダーである。
一言で言えばクウガのいいとこどりであるが…。
ユースケ「おりゃぁっ!」
ユウガは出会い頭に蹴りを入れる!
不意を突かれたレ・ンゲ・ルはユウガを棍棒で攻撃!
棍棒攻撃ににもたつくユウガだったが足早に脱出、落ちてた角材を棍棒に変化させ反撃!
劣勢となったレ・ンゲ・ルはほどなくユウガのキックを喰らい、爆死。
こなた「あのライダー見た目に寄らず強そうだねえ(=▽=.)」
伊予柑「何暢気なこと言ってるんですか!」
こなたは悠長にユウガの戦いぶりを見ていた。
その時、明らかに強そうなカブトムシのエゴコロ、ブ・ルビ・トが登場!
ユースケ「新手か…」
バキィッ!
ユースケ「ぐわっ!」
ユウガはいきなりの斬りかかりに不意を突かれ吹っ飛び、こなたたちの目の前で大の字になると、禁断のセリフを吐いた。
ユースケ「ギブアーップ!」
すると、ユウガはユースケの姿に戻った。
遅れて、ツヨシが駆けつける。
ツヨシ「ユースケさん、ギブアップにはまだ早いよ」
ユースケ「いや無理だってあれは!」
この世界の仮面ライダーはへたれだった。
伊予柑「こなた君!」
こなた「へいへい…(=△=.)」
で、こっちのライダーはやる気ゼロだった。
こなた「へんしん!(=ω=.)」
カチャ、カメンライドゥ、ミドケード!
ツヨシ「なんだあれ?」
ユースケ「まさか…」
こなた「とーりすがりのスイカだ、おぼえておけ~(=▽=.)」
こなたは、ミドケイドに変身した!
ほどなくしてミドケイドとブ・ルビ・トの戦闘が始まる!
ミドケイドはライドブッカーのソードモードででブ・ルビ・トのブレードに応戦。
しかし、チャンバラは慣れてないのか苦戦!
こなた「こ~なったら…(=□=.)」
ミドケイドはライドブッカーをガンモードに変形させると、ブ・ルビ・トを銃撃!
一気に形勢逆転するやいなや、ブ・ルビ・トは蜂の巣となり爆死!
こなた「やったぜ(=ω=.)」
ミドケイドは、伊予柑を手招きして引き上げようとする。
ユースケ「待ちたまえ!」
こなた「?(=○=.)」
ミドケイドはユースケに呼び止められた。
ユースケ「まさか君は…仮面ライダーミドケイドか?」
こなた「らしいね(=ω=.)」
ツヨシ「これが…ユースケさんが言っていた…」
ユースケ「なら話は早い!」
ユースケは再び変身ポーズを取る。
ユースケ「刮目せよ!変身!」
ユースケは再びユウガへ。
ユースケ「世界の部外者、覚悟したまえ!」
ユウガは、ミドケイドに三連キックをぶちかました!
こなた「あたた!なんなんだよ!(=A=.)」
ユースケ「夢で見たんだよ、あんたが世界を滅ぼすっていう夢をな…」
伊予柑はどきっとした。
先ほど自分が見た夢と似通った内容だったからである。
こなた「はあ!?なんぞそわ(=A=.)」
なんぞそわとは、何だそれ?という意味である。
ユースケ「問答無用!」
ユウガは角材を再び握り、今度は剣に変形させる。
ユースケ「覚悟せよ!」
ダダダダダ
こなた「冗談じゃない!(=○=.)」
ミドケイドは大急ぎで伊予柑の後ろに回り込む。
伊予柑「えぇ~っ!?」
ツヨシ「ユースケさん、剣、剣!危ないって!」
ユースケ「おわーっ!」
まさかの事態にユウガもあわてて急ブレーキをかける。
こなた「伊予柑、おれがディケイドみたいな破壊者じゃないってことを説明してやってくれ(=ω=.)」
伊予柑「え…えーと、このスイカはアホの子だからそんなこと出来やしません!へたれだし喧嘩弱いしスケベだし…」
こなた「それ、けなしてないかい?(=ω=.)」
しかし、伊予柑の訴えにユウガは剣を下ろした。
ユースケ「そのようだな…だいたい夢に出てきたそいつは戦いの最中に女の子の後ろに回り込むようなへたれなわけないし」
ミドケイドの醜態に戦意を喪失した、といったところか。
こなた「喜ぶべきじゃないけど…助かった(=○=.)」
和解した後はエゴコロの情報を聞くためユースケとツヨシを引き連れ、カメラのコダマへ。
ツヨシの説明によると、エゴコロは第一発見者のツヨシが最初に目撃した春日部から大量発生したという。
その実態は古代人類らしいが…。
ツヨシ「しかし、さっきも見たからわかると思うけどとてもじゃないが人類の祖先とは思えない容貌ばかりなんだ」
そう言うと、ツヨシは自筆の模写を見せた。
こなた「なんだこれ?(=ω=.)」
伊予柑「こなた君の絵よりひどいですね」
ツヨシ「こっちを見ると余計驚くと思うよ」
ツヨシは、今度は画像を見せた。
こなた「なんと!(=○=.)」
伊予柑「絵と一緒ですね…」
ユースケ「全く、わけがわからんよ」
ツヨシ「エゴコロの目的は、どうやら人類の滅亡らしい」
ユースケ「それにはこの俺、ユウガが邪魔ってわけさ」
伊予柑「ユースケさんはどうやってユウガに?」
ユースケ「話せば長くなる、だから話さない」
伊予柑「おい!」
実際のところは、春日部の現場近くで仮面ライダーのベルトだと思って拾ったベルトがユウガのベルトだったといったことらしい。
ここにきて、ひとり沈黙していた常規がテレビのニュースに驚く。
常規「これはえらいことになってるみたいだね…」
四人はテレビのほうを見る。すると、エゴコロがついに最終決戦を挑んできたのか大量に街中で暴れていた!!
ユースケ「やべえぜ…行くぞツヨシ!」
ツヨシ「言われなくても行くよ!!」
二人はダッシュでカメラのコダマを出ると、ユースケのマシン・トライサンタマリア(バンペーラがベース)で現場へ急行!
伊予柑「こなた君、私たちも行きましょう!」
こなた「ぎぶあ~っぷ(=○=.)」
パシッ!
伊予柑「バカなこと言ってないで、行きますよ!」
こなたは渋々マシンミドケイダーを走らせ、ユースケたちを追った。
街中ではエゴコロのボスで豚のエゴコロ、ブ・リザエモ・ンを中心にエゴコロ連中が暴れていた。
そこに、ユースケとツヨシが到着!
続けてこなたと伊予柑も到着!
ユースケ「刮目せよ!変身!」
ユースケはユウガに変身!
こなた「へんしん!(=A=.)」
こなたもミドケイドに変身!
エゴコロ連中ともみ合いになりながら、一人ずつ片付けていく。
ユースケ「参ったな…キリがないぜ」
こなた「そ~だねえ~(=ω=.)」
そのとき!
ユースケ「!!!」
ズシャ!
ユウガはブ・リザエモ・ンの太刀を喰らい、その場に倒れた。
ツヨシ「ユースケさん!」
ユースケ「ギ…ギブアップ…」
ユウガはユースケに戻ってしまった。
ミドケイド一人に襲いかかるエゴコロ!
ミドケイドはライドブッカーガンでエゴコロを散らして逃げるのが精いっぱい。
ツヨシ「ダメだ、彼だけでは不利だ…ユースケさん!」
ユースケ「今の傷が意外ときつかったんだ…復活は厳しいかもしれない」
実際は、そこまで重症ではなくかすった程度である。
ツヨシ「そんな!」
伊予柑「この世界はどうなるんですか!」
ユースケ「気持ちはあるが、身体が言うことを効かない…」
こなた「ちがうよ!(=○=.)」
チャラ~♪(ディケイドの「違うな~通りすがりの仮面ライダーだ覚えておけ」で流れるあの曲)
こなた「身体が言うことを聞かないんじゃない、あんたが身体の言うことを聞いていないんだ!!(=A=.)」
ユースケははっとした。
こなた「あんたも仮面ライダーなら、たとえ瀕死でも最後の最後まであおむけに倒れるわけにはいかないんじゃないのか?(=A=.)」
ユースケ「俺は…」
こなた「大事なのは自分の命じゃない、みんなの命なんだ!(=A=.)」
ユースケ「あんたは一体…」
こなた「と~りすがりのスイカだ~!覚えておけ~!(=ω=.)」
ここで、ユースケの(細くてよくわからない)目つきが変わった!
ユースケ「もう一度戦ってみようと思う…刮目せよ!変身!」
ユースケはみたびユウガへ変身!
そして、ミドケイドのライドブッカーにはユウガのカードが。
こなた「これはもしや…?(=○=.)」
ミドケイドは、カードを一つ取るとディケイドライバーに差し込んだ!
ファイナルホームライドゥ!ユユユユーガー!
こなた「やっぱりね(=A=.)」
ミドケイドは、ユウガの背後へ。
こなた「ちょ~っとくすぐったいよぉ~(=ω=.)」
ユースケ「うぉ!」
ユウガはバードマンの円盤に変形!
こなた「いくよぉ~(=ω=.)」
ファイナルアタックライド、ユユユユーガー!
ミドケイドはユウガの円盤に乗っかり、エゴコロをものすげー巻きで撃破していく!
うろたえるブ・リザエモ・ン!
こなた「おりゃー!(=A=.)」
ドガン!
そのままブ・リザエモ・ンに激突し、ブ・リザエモ・ンをひるませる!
空中でミドケイドはユウガ円盤から降り、ユウガ円盤も元のユウガに戻った。
こなた「とどめだぁ~!(=ω=.)」
ファイナルアタックライドゥ、ミミミミドゥケード!
ユースケ「言われなくてもわかってるぜ!刮目せよ!」
二人は空中からライダーダブルキック!
ドッカーン!
ブ・リザエモ・ンの撃破とともに、エゴコロも消失した。
こうして、ユウガの世界に平和が戻った。
戦いののち、ユースケはある決意を固める。
ユースケ「…というわけだ、ツヨシ」
ツヨシ「わかった、ユースケさんの留守のうちになんかあったら俺たちでなんとかするよ」
ユースケ「すまねえ!」
ユースケはそう言うと、その足でカメラのコダマへ向かった。
カメラのコダマでは、次の世界へ向かおうとしているところだった。
カランカラン
ユースケ「ちわ!俺も君たちの旅に…」
ガチャコン
その時、カメラのコダマの撮影背景がチェンジされ、次の世界への扉が開かれた!
これで、とうぶんユウガの世界には戻れなくなってしまった。
かくいうこなたと伊予柑は、ユースケに気づかず背景を見ていた。
背景に映っていたのは洋風の白と、第一話でこなたにベルトを託したライダー・ラモンの姿。
そう、ラモンの世界である!
こなた「こいつは…」
果たして、こなたをこの旅に迷わせた男・ラモンとは一体?
<そのうち、つづく>