象亮 第三十七話「暁と華のプテラノドン退治」(前編) | ミドさんのばった寿司

象亮 第三十七話「暁と華のプテラノドン退治」(前編)

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<前回のあらすじ>


亮は、象亮に変身できなくなるという未曽有の危機を迎える。


このピンチに奮起した象淳も、象狼・象蝿にボッコボコにされてしまうが象暁・象華が象狼には逃げられながらも象蝿を蹴散らし、最大のピンチを切り抜ける。


しかしながら象華の体内に巣食う象蛭がまた再び動き出した…。




亮がようやく現場に到着すると、そこには大の字でぶっ倒れてる淳と、それを介抱する綾たちの姿があった。


亮「淳!なんてこった」


綾「来るの遅いよ!何やってたの?」


亮「いや、こなちゃんやサムライジャーや哲夫さんやガンジスに助っ人頼もうとしたら全員繋がらなくて」


綾「人に頼るなー!仮にも仮面ライダーでしょ!?」


亮よ、お前は自分で解決しようという頭はないのか(笑)


華「純ちゃんには聞いてましたけどおおよそ仮面ライダーらしくない人だね^^;」


それなりに面識こそあれと、ほとんど話したことない娘にそこまで言われる亮って一体orz


暁「綾ちゃん、縁切るなら今だよorz」


暁はどうも亮が気に入らないらしい。


亮「ひでえ言い草だな…変身できねえなら変身できねえなりにあの手この手を尽くすしかねえだろ」


綾「りょーくんなら直接戦っても象軍隊蟻くらいなら相手出来そうな気するけどね^^;」


華「それホント?」


暁「過大評価しすぎじゃね?」


綾「かもねw」


「だめだこりゃーー;」


その後、淳は病院で検査を受け右腕骨折で全治二週間ということが判明した。




第三十七話「暁と華のプテラノドン退治」




翌日、亮の自室。


亮「ライダァー…変っ身!」


カチ、ソード、フォーム、プヮ~♪


亮「おれ、参上!」


綾「なってないなってないーー;」


亮は相変わらず象亮に変身できなかった。


亮「やっぱダメか…」


亮はポッケから携帯電話を取り出す。


左手に握り「亮」の字を空気中に書くと、もちろんあの台詞を叫ぶ。


亮「一筆奏上!」


当たり前だが、変身できるわけがなかった。


綾「他のヒーローの変身で変身しようとする仮面ライダーなんて初めて見たよorz」


まあ、亮の元々の変身ポーズも電王の一部セリフ変更、象淳はころころ変わるうえダブルやらイクサやらのごちゃまぜと酷いザマである。


特に象暁に至っては前回象華とプリキュアのパクリで変身するまで変身ポーズなしというありさまである。


亮「やっぱダメか…ならこれだ」


綾「どうすんの?」


亮「ちぇーんじ!ぷりきゅあ!びぃーと、あーっぷ!」


亮は思いっきり裏声で叫んだ。


綾「どんだけ手段選ばないんだよりょーくんーー;」


あきれる綾を尻目に、亮はノリノリである。


亮「グリーンのハートは無敵のしるし!ネスバーガーフレッシュ(※本来はフレッシュネスバーガーだが、無理やりこじつけている)!仮面ライダー象亮!」


綾「いや、南さん(サウラー)そっくりの声でやられても冷めるからさorz」


亮はグサッと来たのか我に返る。


ちなみに声が似てるだけで亮のモデルはサウラーではない、そもそも性格が全然違う。


亮「そういえば淳にまだこれ返してなかったな」


亮はヒートのガイアメモリを鞄から引っ張り出した。


綾「一週間も忘れてたの?」


亮「おととい剛んちに行ったときに剛に預けるつもりだったんだけど鞄に入れてたの忘れてたんだよーー;」


綾「ひどいーー;見舞いには行かないの?」


亮「おれが淳だったらズダボロになった姿なんか見られたくないからね」


綾「素直じゃないんだからーー;」


一見冷たく見えるが、亮なりに気使っているつもりらしい。




あくる日の風見学園。


いつものように屋上に集う暁、華、純。


暁「で、どうなんだ?淳さんの怪我の具合は」


純「この前「骨折のフリ」やってたからそれほどしんどそうじゃなかったよw」


華「なるほど…ってそうじゃないでしょ」


純「精神的にはこたえてるみたいだね…亮さんが変身できないときにしばらく戦えなくなってしまったことに」


遠い目をする純に、華はあの話を切り出そうとする。


華「純ちゃん、あのね…」


純「ん?どしたのはなたん?」


華「実はあたしと暁ちゃんは…んがくく」


華がカミングアウトしようとするのを阻止する暁。


暁(今そんなタイミングじゃないだろ!?)


華(だったらいつ言うのよ?)


純「なんだよー、一体」


暁と華がもめてるのを純はポカーンと見ている。


そのときだった!


華「待って、純ちゃんが浮いてるよ!」


暁「純が存在浮いてるのはいつものことだろ?」


華「そうじゃなくて空に浮いてるって!」


暁「何言ってんだよ…マジかい!」


暁は、華に言われて純の方を向くと、確かに純が宙に浮いていた。


純「あれぇ?どしたの二人とも?どんどん小さくなってるよ?」


暁「おめーが飛んでるんだよ!」


華「ちょっと待って!純ちゃんの上…」


暁「あれはラドン!?」


二人が上を見ると、ラドンを化石にしたような象外鬼が純を足で抱えて飛んでいた。


象狼「はっはっは…驚いたか!」


「あんたは!」


象狼「こいつは古代からいる象外鬼の象大翼竜(しょうぷてらのどん)だ、仮面ラ」


暁「ワー!ワー!ワー!」


純「暁ちゃんうるせー!」


暁の正体をばらされまいとする大声は、はるか上空まで響いた。


象狼「あー、耳いてえーー;ともかく、この小娘は預かった!返してほしくば緑か赤の仮面ライダーを連れてこい!奴と人質交換だ!」


象狼はそういうと象大翼竜ともども純を連れて飛び去って行った。


暁「待てコラァー!」


暁は猛ダッシュで階段を駆け下りて追う。


華「待ってよ暁ちゃーん!」


華も負けじと追いかける。


二人は、一気に正門まで走って行ったが、見失ってしまった。


暁「くそ、どうすりゃいいんだ…」


華「こんな時は綾ちゃんに頼もう」


ピ、ポ、パ…


華「もしもし綾ちゃん?純ちゃんが象外鬼にさらわれちゃった!大急ぎでバイクとドライバー貸して!」


Pi!


暁「その手があったか…」


数分後。


ブォォォォン!


かけつけたのは、亮と剛だった。


亮「話は綾ちゃんから聞いたよ、急ごう!」


暁「それはいいんだが、川崎のほうは大丈夫なのか?」


華「純ちゃんいわく密着厳禁だったよね」


剛「俺はこち亀の本田と同じさ、運転中は気にならねえよ」


暁「キャラも変わってるな…」


華「なら心配ないね」


亮「さて、どっちに乗る?」


暁「じゃおいらは川崎」


華「てことはあたしは亮さんか^^;」


暁と華は、亮と剛の後ろに乗りこむ。


そして亮と剛は、暁と華の誘導する方向に大急ぎでバイクを吹っ飛ばす。


暁「そういやあの狼、亮さんか淳さんのライダーを呼んで来いつってたな」


華「亮さんはまだ変身できないの?」


亮「できたら電話聞き次第直接向かってるよ」


暁「それもそうだな」


といったこともありながら亮たちは象大翼竜を追った。




<後編へ続く