北国の夜明けは早い。
4時には空が白み始める。
夕べは10時にはどうしようもないほど眠くなり、10時半には就寝したせいか、朝4時に目覚めてしまった。(^_^;)
ノドが渇いたので冷蔵庫に入れてあるペットボトルを取り出したら、冷え過ぎで凍っていた。(^_^;)
冷やしすぎでしょう。(苦笑)
目が覚めてしまったので朝風呂に行くことにした。
普段、温泉地に泊まっても面倒なので部屋のシャワーで済ませてしまうことが多いのだが、この際だから温泉に浸かることにした。
やっぱり、温泉というと硫黄臭がしないと気分がでないのはおいらだけだろうか・・・??
部屋に戻ってからはコーヒーを入れてまったりとしていた。
雨は小康状態だ。止んだかと思うとぱらぱらと降ってきたりする。
そういえばまだゆでトウキビを食べていないなぁ、とふと思ったり。
朝食もバイキング形式。
これと言ってすごいものがあるわけではないのだが、やはりイカの塩辛がうまい。
それにカボチャのサラダもいい。
生のたらこも旨い。(^_^)v
都会のスーパーで買うのは生では食べる気になれないモンなぁ。
朝食が終わる頃には幸い雨も上がり、晴れ間が広がってきた。(^_^)v
ただし、天気予報を見る限り、到底長続きするとは思えないので、そそくさと準備し、8時前に出発。
まずは、雌阿寒岳登山コースだ。正式にはフレベツ林道という。
夕べは結構降ったはずだが、火山性土質のおかげか水はけよく、ぐちゃぐちゃの場所はほとんどない。
昨年はこのコースを走らなかったので2年ぶりなのだが、記憶よりもガレている。
いや、正確にはガレているというとこぶし大以上の大きさの石がごろごろしているイメージだが、ここは違う。
火山岩が砕かれた細かい砂利と土で踏みしめられているのだが、雨水による浸食がかなりあり、勾配のある場所では蛇がのたうつようにわだちが出来ている。
しかも、固いかと思いきや、柔らかいところも多いため、地面が崩れてバランスを崩しやすかったりするのだ。
実際はこの写真はまだまだかわいい方で、もっと荒れている場所もあるが、写真を撮る余裕がなかった。(^_^;)
過去に2回アフリカツインで走っているが、正直我ながら、あのくそ重いバイクでよく走ったよなぁ~と思ったよ。(苦笑)
ましてや初年度はシラックと言うほとんどオンロード用みたいなタイヤだったからなぁ。(爆)
だが、今日は違う。ブルーサンダーならば、はじめこそ、慎重だったが様子がわかってくればあとは開け開けで行ける。
少しくらいバランスを崩しても立て直せる。(^_^)v
途中の分岐で、白水林道に入ってみた。
ここが通れれば、さらに25kmは楽しめるのだが、3k程度で土手状にバリケートが作ってあり、進入不可能。
仕方ないのでフレベツを最後まで走り、国道で折り返して、再び全ルートを走った。(^_^;)
往復約38km。
今回は勝った気分になれたよ。(^_^)v
折り返しのラスト5km程度から小雨が降り始めた。
さっきまで晴れ間が広がっていたというのに・・・・
カッパを着るかどうか迷うくらいだったが、そのまま走り通してしまった。
その勢いで、約10km離れた上足寄林道に行き、これまた往復。
約37km。
雨は止んだようだ。
オイラの熱いハートに天気も降参したらしい。
(´ー`)┌フッ
このコースは今まで入ったことはない。
そこで入ってみた・・・・・・
・・・・・が、ホントの登山口だった。(爆)
とりあえず、摩周湖のほとりでぱちり。(苦笑)
すごすごと引き返し、移動開始。
途中の峠からペンケトウを臨む。
なんでも北海道の形に見えるというのだが、ちょいと無理がある。
ここにはパンケトウとペンケトウという沼があるらしい。
ここでちょいとアイヌ語教室。。。
パンケトウ
ペンケトウ
パンケは川下
ペンケは川上
トウは沼を指す。
似たような地名では尾岱沼というのも有る。
オダイトウと読む。
おそらく漢字表記にはなってはいるが、アイヌ語が語源なのだろう。
毎日のようにダートを走っているが、だいたい林道は川に沿っていることがほとんどだ。これは本州でも北海道でも一緒。
そして北海道の場合、アイヌ語に語源をもつ地名や川の名前が多いため、それらの名前が林道の名前になっていることが多い。
パンケニコロベツ林道
ペンケニコロベツ林道
パンケナイ林道
などもそういった林道のひとつである。
ネットで調べたところ、
「ベツ」は水かさが増すとすぐに氾濫してしまう危険な川
「ナイ」は岸がしっかりしていて、洪水に強い川
だそうだ。
峠を弟子屈方面に下っていくとだんだん雨足が強まり、本降りになってきたのでカッパを着込む。
道の駅で、雨宿りがてらルートの検討をしているといよいよ本降りになってきた。
昼ご飯代わりというわけでもないが、蒸し暑いのでソフトクリームを食べた。
ハスカップとピスタチオのダブルだ。
どうせならば
GカップとFカップのダブル
だったら最高なんだが・・・・
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
クルマで訪れている人たちはのんきに足湯に浸かっていたりするのが恨めしい。(苦笑)
結構降りがきついのでこのまま摩周湖の脇を北上し、今夜の宿のある斜里に向かおうかと思っているときに、今朝の天気予報のことを思い出した。
そうだ。中標津だ。
あっちはあまり崩れないみたいだ。
そしてそこには開陽台がある。
北海道を走るライダーは必ず挨拶しに行かなければならない場所?である。
特にオイラのようにかつての盛り上がりをリアルタイムで知っているオッサンライダーとしては、だ。
足かけウン十年にわたる過去5回の北海道ツーリングでも欠かさず行ってきた。
今回も今日でなくともいずれ行くつもりだった。
検討している間に少し雨足が弱まってきたので速攻で出発。
幸い、開陽台に近づくと雨も上がり、晴れ間も差し始めた。(^_^)v
しかし、例年にもましてバイクが少ないなぁ。少し日程的に早いからかなぁ。
となりのバイクの関西弁の女が携帯でべちゃくちゃしゃべっているが、その失礼な口調にむやみに腹が立ってくる。
そういやぁ、スクーターも少なくなったように感じる。
一時のはやりが完全に終わったのを実感する。
もっともオフ車に乗っている人なんて皆無に近いが。
あ、陸(おか)リンダーはカウント外ね。
解説しよう。
陸(おか)リンダーとはオフロードバイクに乗っていながら、オフロードなんて走ったこともないような連中のことを言う。
陸(おか)サーファーの類義語だと思ってもらえれば間違いない。
開陽台にご挨拶した後は、裏摩周展望台を目指す。
なぜか頭の中で摩周湖・・・摩周と言う言葉を思い浮かべたときに、かつてお笑いタレントの藤井なんとかが、「マシュー」というキャラのギャグをやっていたことを思い出す。(苦笑)
ギャグだけではない。
淡々と移動しているときはふとしたことをきっかけにいろんな歌が口をついて飛び出す。
広大な牧草地で、トラクターをみたとき。
そしてそれが赤いトラクターだったとき。
小林旭が歌っていたCMソングを思い出す。
♪風に逆らう~、俺の気持ちを~♪
♪しっているのかぁ、赤いトラクター♪
♪燃える男の~、赤いトラクター♪
♪それがおまえ~だぜ~♪
(苦笑)
http://www.youtube.com/watch?v=0kbiPe4P12o
ちなみにかつて行ったことのある礼文島という言葉を聞くと・・・・・
♪れぶん~、れぶん~、れぶん~れぶん~♪
♪れぶんれぶんれぶん、れぶんれぶんれぶん♪
♪はぁ~るかな星がふる~さとだぁ♪
(以下、略)
が頭の中で鳴り響く。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
この連想で年がばれるなぁ。(苦笑)
まあ、そんな感じで雨上がりを走って裏摩周に着いた。
人生、すべからく、おもての裏には「裏」がある。
汝、心して生きるべし・・・・・
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
出発しようとすると、ピンク色にオールペンした京都ナンバーのハーレーに乗ったねーちゃんがやってきた。
いや、正確にはねーちゃんなのか、おばちゃんなのか、おばーちゃんなのかは不明だ。
走り込んできた姿を見るのと同時にオイラは走り出してしまったから。
しかし、彼女?が20代のねーちゃんならばまだ、許せる。
少しばかり、自己顕示欲が強いのね?と思うくらいだ。
しかし、おばちゃんだったらかなり引いてしまう。(^_^;)
ましてやおばーちゃんだったら、バイクにこそっと近づいて蓮の花でも書いてやろうかと思うくらいだ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
オイラ、ほとんどのハーレー乗りとは馬が合わない。まず、会話がまともに成立した試しがない。
人種が違うのだと思っている。
裏摩周をあとにしたあとは、神の子池にちょいと寄り道。
確か、コバルトだかなんだかの重金属イオンがうようよしているんじゃなかったかなぁ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
でも、メインルートからここまでのフラットダートが楽しいから寄り道しただけという噂もあるんだけどね。
ふふ。
さらにお次はまっすぐ宿へは向かわずに、懲りずにダートへ。
途中、行き止まりなのを承知で牡鹿の滝まで行ってきた。
なんと言っても行き止まりの場所が広げられて、4輪でもUターンできるようになっていた。
そして、そこから滝までの山道も整備されていた。
昨年来たときは藪こぎしないと行けないので、単独では危険と判断し、滝までは行かなかったのだが。(苦笑)
今年は、時間もあるので滝まで歩いてみた。
5分くらいだが、蒸し暑いので汗だくになってたどり着いた。
正直モトクロスブーツで歩くものではないと実感。(爆)
たいしたものではないが、まあ話の種にはなるかな?
このあとは林道を北上し、宿に向かう。江鳶奥林道というのだが、ここは快適に走れる。
途中には上がるのもためらわれるほど朽ちかけた小さな展望台?(踏み台といった方が適切かも?)もある。(苦笑)
適度にフラットで適度にコーナーが連続するので楽しい。
しかし、地元では、このルートを
江鳶山スカイラインと呼ぶらしい。
全線ダートなのに・・・(爆)
それとも他に道があるのかなぁ???
清里のひたすら、まっすぐな道。。。
宿までの途中、斜里岳の麓からのびる虹を発見。
残念ながら、ハーブブリッジだったけど、結構きれいに見えた。(^_^)v
今日はお昼時の雨をのぞけば、走りたいところは走れたし、かなり満足な一日だった。
今日もお昼ご飯を食べそびれたのだけが心残りだが。(苦笑)
本日の遭遇
ピンクのハーレークイーン 1名
キタキツネ 1匹
レンタバイクのビッグスクーターに乗ったじいちゃん 1名
本日の走行距離:298km
(うち、ダート130km)
本日のお宿:普通のビジホ
でも、快適。(^_^)v