2011北の大地・その3 初めての経験・・・(*^。^*) | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

函館に泊まった以上、朝市に行かないのはもぐりだろう。


震災時の津波被害で店舗が軒並み水につかったのはニュースでみて知っていたが、それなりに賑わいを取り戻していた。


もっとも、再開できないお店もあるようだが。


木馬の四方山ばなし-asaiti

あまり大々的に「テレビに出ました!」みたいな看板を出している店を避け、路地の目立たない場所の店を選んだ。


木馬の四方山ばなし-ikuradon

イクラ丼はもちろん、付け合わせのカニ汁が実においしかった。
カニのだしがきいており、ちょいとしょっぱめなくらいだったが、昨日たっぷり汗をかいた体には染み込んできた。


お店のBGMがアリスの「今はもうだれも」なのが泣かせる。(爆)

朝の7時前だぜ・・・(苦笑)


隣では地元とおぼしき二人連れのおっちゃんが朝から刺身を食べながら一杯飲んでいた。
漁師かと思いきや、会
話を聞くともなく聞いているとどうやらサラリーマンらしい・・・???




食後、市場をぶらぶらする。
店を再開はしているものの、がらんとした床に段ボール箱を直置きで商売している店もある。
運搬のトラックなどがみな真新しい。おそらく津波被害でクルマもだめになったのだろう。


ぶらぶらついでにメロンを一切れ。(^_^)v

木馬の四方山ばなし-melone


完熟までは少し間があるのか、今ひとつ。
残念。



食べながら、メロンを売っているおにーちゃんと世間話をした。


この店も1mくらい浸かったらしい。ひどいところは1.5mくらいやられたらしい。

なんでもお店の飾りや内装がなんとか直せたのはほんの数週間前だそうだ。
夏休みになんとか間に合わせたのだろう。



ひとしきりぶらぶらしたあとで宿に戻った。

同じホテルにBMW・F650のオヤジがいて、バイクのところでガサガサやっていたので話しかけてみたが、まともに会話にならない。愛想がないのか、人間嫌いなのか・・・??


そういや、夕べのラーメン屋でもあとから来た家族連れが並んで座れるように、食べている最中だったが席を移ってやったのにありがとうでも済みませんでもない。


うーん。
コミュニケーションが取れないのは若者だけではないようだ。



朝飯後部屋でコーヒーを飲んでから出発準備。


相変わらず朝はウミネコがうるさい。

今日は初めて走るダートに入り込むため、やはり少しだけエア圧を落とすことにした。
1.5→1.2kg/cm~2とした。
いくらかグリップやタイヤの跳ねが治まるだろう。


8時ちょうどに出発。

函館から西に進路をとり、フェリーターミナルを通り過ぎて走っていく。
考えてみたら、フェリー埠頭よりも西側に行くのは初めてだ。


途中、海に桟橋のようにつきだしているものを発見。



木馬の四方山ばなし-sanbasi?


桟橋?の先には大型船がいて、陸側はなんと生コン屋につながっていた。
海上で生コンの積み込みをしているのだろうか?

っつーか、生コンって船で運ぶもんじゃないよな???



最初の目的はここ。

木馬の四方山ばなし-tongari


トンガリチリチリ林道だ。
おそらく地図の通り、通行止めだろうが走れるところまで行ってみた。



が、やっぱりだめ。
木馬の四方山ばなし-tongari

ゲートには鍵がかかっていなかったが、広大な北海道のダートでイリーガルなことをすると大変なしっぺ返しを受ける。

ここはおとなしく撤退。




そのまま海沿いを西に進む。


途中、咸臨丸がどうしたこうしたという場所があったがあまり興味ないので素通り。(^_^;)


そして北海道最南端の岬というところに寄ってみた。

対岸が見える。

木馬の四方山ばなし-cape sirakami


♪ごらんあれが龍飛岬、北の外れと~♪


正確には龍飛崎と言うらしいが。



それから、千代の富士記念館とか、青函トンネル記念館?みたいなのもあったけど、当然立ち寄るはずもない。



目的はここ。

木馬の四方山ばなし-longest


道南、最長のダートだ。


松前町でガソリンを満タンにしてから進入。


最初の10kmは舗装されており、なぁ~んだと思ったら、その後はきれいなフラットダートが続く。
見事なくらいの気持ちよさだ。(^_^)v

木馬の四方山ばなし-comfort

ダートに入って20kmくらい走ったところで、コーナーを抜けた先に黒い塊がいた。


クマだっ!!


北海道ツーリングに来たのは今回で6回目。

来るたびに人気のない林道を走り回ってきたが、流石にクマにだけは遭遇したことはなかったのだが・・・・


初めての体験だ・・・・



なんて悠長なことを言っている場合ではない。

とっさにブレーキをかけるか、勢いよく通り過ぎるか、どきどきしながら一瞬のうちにすっげえ迷ったよ。(^_^;)



幸いにしてバイクの音にびびったのかヤツは回れ右して逃げ出し、脇の茂みに飛び込んだ。



真っ黒でつやつやしていたので、ヒグマではなくツキノワグマかもしれない。
でも、結構でかかった。ひとかかえくらいはあったと思う。(^_^;)



途中いくつも分岐があったが、メインルートと思われる方向に進んだ。
すでにナビには道路データはないので進んでいる方角がわかるだけだ。


フラットダートを30km程度進んだところで、突然、道が行き止まりになった。


木馬の四方山ばなし-end


通行止めではない。
道そのものがないのだ。(^_^;)


仕方ないのでひとつ手前の分岐まで戻り、別の方向へ。


しかし、3kmも行かないうちに同じく、道がなくなっている。


どちらも直前までクルマが通過したあともあるというのに・・・・


林業の人が作業用のユンボなどで走ったあとかもしれない。
あらためてみるとキャタピラのような跡がある。。。



さらにもう一つ手前の分岐まで戻り、別ルートに入った。



途中でナビの示す進行方向は行きたい方向とは違う方向を示す。


おかしいなぁ、3桁とは言え、道道のはずなのに道自体が見つからないとは・・・・




途中にホントにたくさんの分岐があったので、間違えたのかもしれない。

しかし今さらそこまで戻ってはいられない。どこかに抜けられそうなルートを探して突き進むのみ。


しかし、道はさっきまでのフラットダートとは打って変わり、あるときはガレ場の登り、あるときは浮き砂利、あるときは両側から迫る夏草で足元も見えず、さらにあるときは雨水の作ったわだちを飛び越えながらライン変更しての走行・・・・・


アフリカツインだったらとっくに引き返していると思うが、ブルーサンダー号だからなんとか突き進んだ。


木馬の四方山ばなし-rough


おまえとならイケる・・・・・

イクときは一緒だよ・・・・。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 



バカなことを言っている場合ではない。

マジでヤバイ。。。

正直、かなりびびってきた。


すでにダートに入ってから40km。

今さら、入り口まで戻るには遠すぎる。




折れそうになる心を励ましながら走行する。

天気が良いことと、満タンスタートなのでガソリンにはまだ余裕があることだけが心の支えだ。(苦笑)


なんとか頑張っているうちに、だんだん人の気配が濃厚になってきた。

これを見つけたときは泣けてきたよ。(笑)

木馬の四方山ばなし-kanban

ああ、これで帰れる・・・・と。(爆)




そんなわけでなんとか国道までたどり着いた。
当初、地図で見て目指した場所とはまるで違う場所だったけど。。。


木馬の四方山ばなし-return


ふと時計をみるとすでに午後2時すこし前。

松前町までの移動に意外に時間を食ったこともあるが、やはり山の中をさまよったのでタイムロスが多かったようだ。


しかし、現在地点は函館から真横に移動しただけという状況。
今夜の宿には全く近づいていない。(^_^;)

今夜はペンション。2食付きなので遅くとも6時まで、出来れば5時くらいにはつきたい。


そこで昨日に引き続き、あとはリエゾンと割り切り、一気に洞爺湖まで戻ることにした。


途中、レンタカーに乗った、むかつく夫婦連れとか、コンビニでものすごい異臭を放っていたオヤジとかに腹を立てつつも、先を急いだ。


大馬鹿野郎どもを相手にせず、走り続けたおかげでなんとか5時過ぎに到着。


木馬の四方山ばなし-lake toya01

木馬の四方山ばなし-lake toya02



宿はあたりだ。

部屋がたばこ臭いのが難点だが、こんなのが部屋に置いてあったので部屋中にまき散らして換気して問題なし。(^_^)v

木馬の四方山ばなし-spray


ついでにオイラのすっぱくなってきたMXジャージとパンツにも吹き付けた。(爆)


お風呂が温泉ではないのが残念だが、宿泊可能人数に見合った大きさのお風呂は快適だし、ペンションなのに、部屋にユニットバスもあり、くつろげる。


なんと言っても食事がすごくおいしい。


サラダもおいしかったし、付け合わせ?のカニ味噌を使った豆腐みたいなヤツとか・・・あとはよくわかんないけどおいしかった。(爆)

木馬の四方山ばなし-dinner01

木馬の四方山ばなし-dinner02


メインディッシュはビーフシチューとブイヤベース。


どっちも◎



しかも、オイラがバイクなのを気遣って朝食も通常は8時なのに7時にしてくれた。


いやいやうれしい。


フレンドリーな奥さんと若い頃の松下由樹みたいなお嬢さん(従業員?)もGood。


特に言わなくてもどちらが好みなのかはわかるであろう。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 



木馬の四方山ばなし-distance

本日の走行距離:367km(うち、ダート走行55km)