妖琦庵夜話 その探偵、人にあらず/榎田 ユウリ | mokkoの現実逃避ブログ

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ページ数:301P
発売日:2009年12月

 

突如発見された妖怪のDNA。それを持つものを「妖人」と呼ぶ。
お茶室「妖琦庵」の主である洗足伊織は、明晰な頭脳を持つ
隻眼の美青年。
口が悪くてヒネクレ気味だが、人間に溶け込んで暮らす
「妖人」を見抜く力を持つ。
その力のせいで、伊織のもとには厄介な依頼が絶えない。
今日のお客は、警視庁妖人対策本部、略して“Y対”の、
やたら乙女な新人刑事、脇坂。
彼に「油取り」という妖怪が絡む、女子大生殺人事件の
捜査協力を依頼された伊織は…。
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初めましての作家さん。
ちわ☆わんさんのレビューを読んで即購入。

しかし、文庫じゃなかったので、積んでました(^◇^;)
ソフトカバーだったから、前回読んでいた流れで読むことにしました。
気になってたんですよ。だって妖怪のDNAですよ。
そういう舞台づくりって大事ですよね♪

 

が、読んでみてわかった。
妖怪のDNAじゃないんですねぇ~
ヒト変異型遺伝子
人間と思われていたが、遺伝子的には別種と判断されつつある存在。
近年発見された人類の亜種だそうだ。

 

その遺伝子を持つ人の極々一部が、まれに常人と違う特性を持つという。
その区分けが安易過ぎて笑っちゃう。
並外れた泳力と心肺機能を持っていると河童とかね・・・
問題なのは、ヒト変異型遺伝子保有該当者(妖人)と妖怪を
ごっちゃにとらえてる人が多すぎるってこと。
で、お約束の差別意識が生まれる。
が、アーティスト系に妖人が多いので、カミングアウトする人もいる。
( *゚ェ゚))フムフム 考えましたなぁ~

 

そして妖人絡みの事件を担当するのがY対の鱗田と新人の脇坂。
妖人が不必要に差別されないように捜査協力をしてるのが
「妖琦庵」の主である洗足伊織。
家令の夷(えびす)と、マメと一緒に暮らしていて3人とも妖人である。

 

この主要キャラをみて、まるで薬屋だなぁ~と思ってしまった。
夷と座木。マメとリベザル。
さすがに洗足伊織とアキは一緒にできない。
口が悪くてヒネクレ気味って・・・アキには到底及ばない(^◇^;)
しかも、話口調がオネエとしか思えないんだなぁ~
そして鱗田は、高遠。脇坂は御葉山ってところか・・・
おっと・・・脱線した。

 

シリーズ1作目だから、登場人物や舞台設定の説明が長い。
まぁ~しょうがない。
文章にも慣れてないから、読みにくかったりしたんだけど
妖人が絡んでいるらしい事件が発生。
刑事課としては面白くないがY対の出番である。
その裏に見え隠れする青目という妖人。
こいつが最も厄介で謎なのである。
青目が執拗に伊織を誘う理由は?
伊織の左目が縫い合わされた理由は?

 

恐ろしいのは妖人なのだろうか?
ちょっと背中を押してやると、簡単にボーダーラインを超える
人間はゴロゴロ転がっている。
そしてやっぱり女は・・・怖いわぁ~

 

本作では、座敷童がとにかく可愛かった。

 

おか あさん♪  な あに♪

おかあさんて いいによい
せんたくしていた によいでしょ
しゃぼんのあわぁの によいでしょ

 

泣けるぅ~・゜゜・(lll>_<、lllll)・゜゜・。

 

絵的には、文庫の方が好みです。