夏と花火と私の死体/乙一 | mokkoの現実逃避ブログ

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夏と花火と私の死体 (集英社文庫)/乙一
¥453 Amazon.co.jp
カバーイラストが変わってるし・・・
mokkoが読んだのは↓
0613natuto
発行年月:2000年05月
サ イ ズ:223P 16cm

九歳の夏休み、少女は殺された。
あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。
こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような
四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。
彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?
死体をどこへ隠せばいいのか?
恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、
早熟な才能・乙一のデビュー作。
第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。
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2007/3/17読了分

初めて読んだのは、アンソロジーだった。
短編だったのに、その衝撃がすご過ぎて
長編を読んでみたくなって、デビュー作を読んでみることにした。

何がすごいって、この物語の語り部が、
あっけなく殺された「わたし」だからだ。
「わたし」を殺したことよりも、お母さんに知られるのが怖い。
警察に連れて行かれるのが怖い。
だから「わたし」を必死で隠し、全てがなかったことにしようとする
幼さゆえの残虐性に背筋が寒くなった。
ラストの展開も予想してなかったので、驚きました。

何が一番驚いたって、これを執筆した時、
乙一氏が16歳だったってこと!
同時収録の「優子」もゾっとさせる物語ですが、
最後がなんとも悲しいです。

解説を小野不由美さんが書いてるのを発見して得した気分です。