イカロスの誕生日/小川 一水 | mokkoの現実逃避ブログ

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イカロスの誕生日 (ソノラマ文庫)/小川 一水
0613ikarosu

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発行年月:2000年05月
サ イ ズ:357P 15cm

翼のある人がいる。
空を飛べるだけでなく、なぜか自由奔放な性格をも備えている。
自在はるかは、そんなイカロスのひとり。
だが、その気ままな生活は激変した。
イカロスを社会の不穏分子とみなし、規制する法律が成立したのだ。
はるかは、なにか不気味な勢力が動き始めたことを知る。
追われたイカロスたちは立ち上がる。だが、事態は思わぬ方向へ。
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2004/07/12読了分

新人類というか、極まれに物部器官(骨と皮で出来た翼)を持った
イカロスが生まれるようになった世界が舞台。
自由奔放で束縛を嫌うイカロス。
自由過ぎる為なのか、問題を起こす事も多々あったある日、
イカロス達を取り締まる法律が成立した。

イカロスは異物だから、その他大勢の『正常な』人間の枠から
はみ出している。
よって、正義の味方の財界人達が裏で糸を引いて
ただ自由でいたいだけのイカロスを撲滅しようとする。

空を飛ぶ権利を奪われたイカロス達は不自由な生活を強いられていたが、
1人の男と出会った事で団結し、弾圧に立ち向かう。

自由とは、何なのか。正常な人間とは?っていう
社会風刺が利いている話なんだけど、それだけだと
よくある話で終わってしまうんだけど、
最後がよかったから、読後感が爽やかでした。