朝日のようにさわやかに/恩田陸 | mokkoの現実逃避ブログ

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朝日のようにさわやかに (新潮文庫)/恩田 陸
¥580 Amazon.co.jp

発行年月:2010年06月
サ イ ズ:366P 16cm

葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。
彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。
同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。
しかしなぜ……(「楽園を追われて」)。
ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を
呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。
ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。
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水野理瀬シリーズの番外編が入っているってことで
即購入したのだが、タイトルを見て既読だったので
ずーっと積んでました(^◇^;)

タイトルから、爽やかさを連想してはいけない。
絶対に爽やかではない。ホラー要素が強いです。
強いて言うなら、理瀬シリーズが好きな人にとっては
番外編の「水晶の夜、翡翠の朝」の天使のようなヨハンの
邪悪な部分が、結果的には天晴れ爽やか!って感じかしら?
短編からショートショートまで色々なホラーのような
ミステリのような話が詰まってます。
14編中、6作品が既読だったこともあり
物足りなさの残る1冊でした。

「水晶の夜、翡翠の朝」
「麦の海に沈む果実」、「黄昏の百合の骨」の
水野理瀬シリーズの番外編。
学園に「笑いかわせみ」というイタズラが流行りだすが
イタズラにしては危険度が増していき、そして・・・

「殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー<2>」で読みました
「青に捧げる悪夢」にも入ってます。
天使のようなヨハンの黒い部分を堪能できます。
久しぶりのヨハンにニヤケが止まらない。
あぁ~このギャップがたまらない。
早く第3弾が出ないかなぁ~(-。-;)

「あなたと夜と音楽と」
ラジオのDJである二人の男女の会話で殺人事件の
真相を暴いていくというお話。
「ABC殺人事件」というアンソロジーで読みました。

「冷凍みかん」
旅行中の友人達は、電車で移動中に駅の売店でつまみを購入。
売店の老人が突然倒れて亡くなったのだが、
奇妙な手紙が残されていて・・・

「異形コレクション」というアンソロジーで読みました。
井上雅彦氏監修ってことで、最後まで読めなかった(^◇^;)
ただ、これはスケールの大きさに絶句しました。

「赤い毬」
祖母の法事の時、いつも聞いていた潮騒が止んだ。
障子を開けてみると、あるはずの海がなく全く別の景色が
そこにあった・・・

「七つの黒い夢」というアンソロジーで読みました。
あまり黒いという印象はなかったけど・・・

「一千一秒殺人事件」
化け物屋敷と呼ばれる家に、二人が泊まりに行くのだが・・・

このハチャメチャっぷりがなんというかねぇ~(^◇^;)
「花月夜綺譚 怪談集」というアンソロジーで読みました。
このアンソロジーは面白かったです。

朝日のようにさわやかに


殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫)/恩田 陸
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青に捧げる悪夢 (角川文庫)/恩田 陸
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「ABC」殺人事件 (講談社文庫)/有栖川 有栖
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GOD―異形コレクション〈12〉 (広済堂文庫)/井上 雅彦
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七つの黒い夢 (新潮文庫)/乙一
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花月夜綺譚 怪談集 (集英社文庫)/島村 洋子
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