人形式モナリザ Shape of Things Human/森博嗣 | mokkoの現実逃避ブログ

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人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)/森 博嗣
¥650 Amazon.co.jp
発行年月:2002年11月
サ イ ズ:403P 15cm

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、
「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。
二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。
その未亡人が語る「神の白い手」。
美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら
阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。
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(@`▽´@)/ ハイッ テーマ読みスタートです。
今回のヒロインはモナリザ
実はテーマ読みの本はいつも10冊ピックアップする。
9冊までは決まっていたのに、あと1冊が決まらないと
焦っていた時に、翠香さんのテーマ読み解説の
例題に救われました(○ ̄m ̄)
w(゚o゚)w オオー!これ積んでる!ってことで、1冊目は決定♪

シリーズ第2弾です。1弾読んでて良かったぁ~( ̄。 ̄;)ホッ
内容はマルっとスッカリ忘れているのですが、濃いぃキャラだけは
シッカリと覚えておりました。
そして変な名前シリーズというサブタイトルをつけたくなるような
主人公達の名前。

練無の夏休みのバイト先であるペンション『美娯斗屋』に
紅子や保呂草、紫子がちゃっかりお世話になるってところから
お話はスタート。(これもペンションらしくない名前だよね)
舞台は夏の蓼科。実に爽やかです。
ところが爽やかじゃない事件が起こります。
ペンション近くの人形博物館から1点の絵画が盗難にあった。
その後、乙女文楽の公演中に演じている女性が吐血して倒れる。
更に女性を人形に見立てて操っていた老女が殺されていた。
どれも同じ一族の者が狙われていた?
実はこの一族、2年前にも殺人事件に見舞われている。
事件の裏にある真相とは?


人形に少々萌えるmokkoとしては、蓼科の人形博物館というのに
踊らされてしまったのですが、想像してたのとは違っていて
ちと残念(^◇^;)
「乙女文楽」のくだりも、見世物の一種という感じで
人形博物館同様、こだわりを感じなかったんだよね
だからちょっと薄い感じがしたってのが本音
なんせ、芸術へのこだわりというか表現のうまい人の本を
読んだ直後だったから、とくに希薄さを感じてしまった。
これはしょうがないよねぇ~

今回は何が大変かって、メインキャラ以外の登場人物が
親戚筋だってのが厄介だったんですよ。
相関図が欲しかったわぁ~

まぁ~そういう薄い感じの場所が舞台ではあるけれど
その裏側に流れているドロドロしたものっていうのが
表面的には出されてないけれど想像はできる。
そして、推理のできないmokkoは今回も犯人が
まるっきりわかりませんでした。
ただ、モナリザはすぐにわかった。
っていうか、最初に正解というかヒントが出てるからねぇ
意外と方向音痴の人は、モナリザの正体にすぐに気付くと
勝手に思ってしまったりもして・・・(^◇^;)

舞台背景が舞台背景だから、どうしても気になるのが紅子さん。
好きなキャラだったんだけど、いや・・・好きなんだけど
今回はちょっとオイオイ(;゜△゜)ツ☆(゜ ー゜)ン?って感じ。
保呂草とか紅子の元夫の林とか、林の愛人とかも出てきて
いいのか?そんなんでいいのか?と思ってみたり。
紅子のセリフが怖すぎたり・・・
いやぁ~女を感じさせていただきましたぁ~(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

そして神やら悪魔の種明かしがあって、犯人もわかって
そうかそうだったのかと思っていたら、最後の一行で
( ̄□ ̄;)ギョッとした。

(  ° ▽ ° ;) エッ?そこからなの?って感じ
大どんでん返しではないけれど、少なくとも犯人側からみたら
物語の意味が変わってくる。
淡々と読んできて、最後にヒヤリとさせるなんて
やはり森作品は侮れないってところか・・・


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