夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)/麻耶 雄嵩 | mokkoの現実逃避ブログ

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夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)/麻耶 雄嵩
¥980 Amazon.co.jp
サ イ ズ:717P 15cm
取扱状況:絶版重版未定

首なし死体が発見されたのは、雪が降り積もった夏の朝だった!
20年前に死んだはずの美少女、和音(かずね)の影が
すべてを支配する不思議な和音島。
なにもかもがミステリアスな孤島で起きた惨劇の真相とは?
メルカトル鮎の一言がすべてを解決する。
新本格長編ミステリーの世界に、またひとつ驚愕の名作が誕生!
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テーマ読み ラストは『奏鳴曲(ソナタ)』です。

っていうか、今気付いたんだけど・・・
これって、天使の恵さんが「メルが好きだぁ~」って言ってた
アレですか?
アレでした・・・2作目だったil||li _| ̄|○ il||li

しかも初読みかと思っていたら、まほろ市の殺人 推理アンソロジー
秋「闇雲A子と憂鬱刑事」を読んでましたよぉ~(^◇^;)
しかも4作品中、一番良かった作品だった(○ ̄m ̄)
長編では初ってことにしておいてください。


20年前に短期間公開された「春と秋の奏鳴曲(ソナタ)」という映画。
その製作に関わった男女が主演の少女:真宮和音に惹かれ
彼女と共に孤島での共同生活に入った。
しかし、たった1年で和音が死に、一人の男が後追い自殺をした。
共同生活は破綻し、パトロンである水鏡だけが島に残った。

そしてこの夏、和音を偲ぶために5人が再び集まるという。
雑誌社に勤める如月烏有(きさらぎ うゆう)は
自称アシスタントの高校生、舞奈桐璃(まいな とうり)とともに
孤島を訪れ取材することになった。
完全部外者で肩身の狭い思いをしながらも
なんとか取材を続けようとしたのだが、真夏だというのに
雪が降り、中庭のテラスに首なし死体が転がっていた。
玄関からテラスまでの間に足跡はなく、死亡推定時刻は
雪が降った後だという。
食事の世話をしてくれる管理人夫婦は船とともに姿を消し、
通信機器は破壊され、迎えを待つしかない状態に・・・
そして・・・


なんというか、非常に読み難い。
何かを表現する時、例えが上手い作家さんがいます。
それが情景であれ心理描写であれ上手ければいいんです。
でも必要以上に文章を装飾したり形容詞を乱発するのは
想像力を阻害する以外の何ものでもないと思うのだが・・・
情景の想像を強制されてるみたいで不愉快。

さらに全体的に不安定さが強調されてるから落ち着かない。
建物も不安定。主人公も不安定。登場人物たちの行動も不安定。
明らかに何かを隠しているのに、それをなかなか言わない。
イライラする。
建物に関しては、絵画の技法を駆使した作品になってるらしく
その技法の説明がクドイ。っていうか訳わからん。
ピカソが一時期使っていた技法らしいんだけど
無理無理!あれは理解できませんからぁ~

しかも主人公の名前が、読み難い!
何故に烏有に桐璃なんだ?
もう少し読みやすい名前にできないものか?
せめて苗字で呼び合ってくれ!

主人公の烏有が不安定なのは、まぁ~致し方ない。
小学生にして十字架を背負ってしまっているから。
しかしだ!こういう男は嫌いだ。
桐璃を護ると思っていながら、行動が間違っている。
危険を感じながら、桐璃に危険を知らせていない。
寝ずの番をしながら寝てしまい、風邪を引いて看病してもらう。
一人にしてはいけないと思いながら、一人にしてるじゃないかぁ~!
一応、護ってはいたんだが護りきれなかった。
そして、最後が許せない!
何なんだお前はぁ~(((p(>◇<)q)))
コノヤロー o(`^´)θ コノヤロー o(`^´)θ

で・・・結論はというと・・・
変なものを読んでしまった。
奇書といってもいい。
化かされたような感じで納得できない。
いいのか?そんなことしていいのか?って感じ。
恵さんお気に入りのメルが出てくるのを期待してたのに
メルが出てきたのは、たった3ページだけ。

本文708ページも読ませておいて、最後の最後の3ページだよ。
そこだけキラキラしていた(○ ̄m ̄)
いきなり登場して、質問して帰っていった。
その質問で謎が解決するというか、ある程度の予想はついてた。
ただ、そこかぁ~って感じだけ。
そういえば、短編で読んだ時も、最後の一言でゾーッとしたんだった。

っていうか、納得できない。
謎の答えが知りたくて、結末が知りたくて必死に読んだのに
答えがアレか?

再度言おう。
それでいいのか???
このモヤモヤ感をどうしてくれる!
めっちゃ後味悪いわ!
そして主人公も登場人物も狂ってるわ!

どうやら別の作品で烏有の弟が登場するらしい。
弟はまともなのか?
メルの活躍も読みたいけど、これは念入りに作品の内容を
吟味してからじゃないと危ない!

本作で1つだけ、賢くなった事がある。
いつもながら変なところが気になるmokko
今回気になったのは蛇がナメクジに弱いということ。
で、調べた。
三すくみ(三者の力関係が拮抗している状態のこと)の代表として
蛇、蛙、ナメクジの三すくみが古くから日本では信じられてきた。
蛇は蛙を一飲みにし、蛙はナメクジを食い、ナメクジは蛇を粘液で溶かす。
結果三者は三すくみの関係となり動きが取れない。
但し実際は蛞蝓の粘液で蛇が溶けてしまうということはない。
じゃんけんという遊びも、三すくみを利用したものである。
(* ̄ρ ̄)”ほほぅ…知らなかったぁ~


それにしても苦しかったぁ~
テーマ読みの最後がこんなに苦しいとは・・・
翠香さん、時間かかっちゃってゴメンナサイ。

後でまとめをアップします。
それからオマケも。
期待しないように(○ ̄m ̄)


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