椰子・椰子 (新潮文庫)/川上 弘美
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妊娠中のもぐらと一緒に写真をとったり、
町内の縄文人街を散歩したり、
子供たちを折りたたんで押入れにしまったり、
中くらいの災難に見舞われ一時乳房等の数が二倍になったり。
奇想天外でヘンテコで不気味な出来ごとが、
次々と繰りだされる日常を、ごく淡々と送る女性の、
ユーモラスな春夏秋冬。
一足踏みいれたらきっととりこになる、
とっぷりと心地よい「椰子・椰子」ワンダーランド。
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「先生、隣の席の川上さんが変です!」
「…放って置きなさい。 そんな子ですから」
すんません<(_ _)>
Mirokuさん のところからパクッて来ました(^◇^;)
川上弘美さんは『蛇を踏む』
で懲りたはずだった。
蛇を踏むが「変」だったからだ。
いや・・・「変」なのは好きなのよ。
でも、「変」好きにもこだわりがあってね
蛇を踏むは、苦痛を感じる「変」だったのよ。
「変」は小気味の良い「変」じゃなくてはいけない。
だから苦痛なのはね、ダメなの。
だから二度と読むまいと思っていたの。
でもね・・・Mirokuさんが言うのよ。
PS.mokkoさん、面白いよこれ♪
信頼している読書家さんである。
mokkoの好みを熟知している読書家さんである。
読まねばなるまい!
読みました。
相変わらず「変」でした。
でも、今回は普通の「変」でした。
夢が半分、妄想半分だそうです。
夢ならアリです。
夢日記は淡々と綴るものです(経験者ですから)
だから文章もそんな感じになってしまう。
淡々と変なことを綴るんですよ。
夢は気まぐれなもんでね、異空間を2つも3つも
主人の意思を無視して飛び越えるわけよ。
だから、それを文章として成立させるためには
妄想の力を借りるしかないんだよね。
この作品もそんな感じ。
日記形式の短いものと、ショートショートくらいの作品と
それが春夏秋冬の章に分けられている。
窓辺にジャンとルイという鳥が訪れる。
このジャンとルイは何度も登場するんだけどね
悲しいかな、mokkoは同じキャラが登場するってことは
滅多にないから、羨ましく思ったりしてね・・・
子供を畳んで押入れにしまって出かけたり
親族会議の上座にパンダがいたりね
間違っても幻想的だなんて言葉は使えないんですよ。
不思議でもないんですよ。
リアルに「変」なんですよ(^◇^;)
気に入ったのは渋谷の話。
渋谷ではニホンカモシカと目を合わせてはいけない
o(゚◇゚o)ホエ?
まぁ詳しくは書けないが、ジャングル化してる状態の渋谷だな。
しかもニホンカモシカは凶暴だし(○ ̄m ̄)
あの青年もいいなぁ~
ニホンカモシカのいる渋谷、見てみたいなぁ~。
ニマニマしながら、読んじゃいましたが
ニマニマするために本を買うか?と考えると
やはり川上さんは、もういいやと思ってしまう(^_^;)
今夜あたりは、はなだ色(明度が高い薄青色)か
藍色のたくわんを買う夢を見るんだろうなぁ~(-。-;)
p.s Mirokuさん
バッチリ波長が合ってました(○ ̄m ̄)
さすがです!