蛇を踏む/川上 弘美 | mokkoの現実逃避ブログ

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蛇を踏む (文春文庫)/川上 弘美
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藪で、蛇を踏んだ。
「踏まれたので仕方ありません」と声がして、
蛇は女になった。
「あなたのお母さんよ」と、
部屋で料理を作って待っていた…。
若い女性の自立と孤独を描いた芥川賞受賞作
“消える家族”と“縮む家族”の縁組を通して、
現代の家庭を寓意的に描く「消える」。
ほか「惜夜記」を収録。

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先日Mirokuさんが書かれたレビューを読んで興味を持った。
本の紹介文が、ちょうどその時に読んでいた
長野まゆみさんの「あめふらし」に似てると思ったから。


「あめふらし」 に似てると思った時点で読むと決めた。

↑クリックレビュー


Mirokuさんのレビューをうろ覚え状態で
得意の「思い込み」炸裂。
mokkoの頭の中は「あめふらし」的な幻想の世界を漂う。


本作をお気に入りに入れた時、誰かのレビューで
一瞬「あめふらし」に似てると思ったと書かれていた。
ほらぁ~同じ事思ってる人がいる!と思った。


思い込みが炸裂してる時は、そこしか見えてない。
Mirokuさんは「変だ」と書いている。
どこかの人は「一瞬」と書いている。


本の紹介文を読んでもわかると思うけど
こういうのはmokko好みなんですよ。
どの話も「入り口」がもの凄くいい。


「蛇を踏む」は、紹介文にあるから省くけど
「消える」は「このごろずいぶんよく消える」
「惜夜記」は「背中が痒いと思ったら、
       夜が少しばかり食い込んでいるのだった」


ね♪ね♪
この先、何が待ってるの?って期待させるでしょ。
でもね、いいのは最初の部分のみ。1行目のみ。
他は意味不明な夢の解説を聞かされてる感じ。
突然終わる夢のごとく、話も突然終わる。


「あめふらし」とは似ても似つかない作品。
解釈の仕方は色々あるんだろうけど、これは変だ
不思議じゃなくて「変」だ。


「蛇を踏む」が若い女性の自立と孤独を描いた作品と
解説できる人が素晴らしい。
理解力のないmokkoには、芥川賞受賞作は無理らしい。


著者曰く「うその世界」を書いたものらしい。
一般的には「空想の世界」と言う。
mokko的には「妄想の世界」と言いますが
mokkoの妄想はもっと楽しいぞ!
これは、読んでいて苦しい。


小さい時に、自分に意味不明なルールを押し付けて
それに無理矢理従ってたような苦しさっていうの?


例えば、横断歩道は白の部分だけしか踏まない。とか
水溜りは絶対に飛び越えないといけない。とか
アスファルトの表面には目に見えないネバネバがあって
その上を歩くと靴の裏にネバネバが付いて糸を引くから
ネバネバの糸に足首を引っ掛けないように歩く。とか・・・


意味のない無駄な事を疑問も持たずにやり続ける。
やり続ける事にイラッとするような、そんな苦しさがある。
初めての作家さんだったけど、イメージ悪くなった。
最後まで読んだ自分を褒めよう。


意味不明の悪夢を見てる感じだったので
「惜夜記」の中にある「アレルギー」を夢診断してみた。


夢占い診断書 ユメカルテ


人に見せる表向きの自分、本当の自分を表します。
他人に見せるあなたは、本当のあなたの姿ですか?
言いたいことを言えずにいたり、気を遣っていたり
自分を出せずにいるなど、心を開いていない、
全てを出していないようです。


不満があっても表に出すことができず
消化されないままでいたり、自分に自信がもてず嘘や
偽りで固めているのかもしれません。


あるいは、本心ではない環境に身を置いていることへの
葛藤がある場合もあるでしょう。
本来の目的や夢、理想の生活と、今ある現実が
違っているのかもしれません。
いずれの場合も、あなたの心の奥にある潜在意識は、
偽りの自分に違和感を抱いているようです。
何らかの満たされない気持ちがある証拠です。


ごまかし、偽りのない自分を求めているはずです。
本当の自分はどうか、本心はどうなのか自問してみましょう。
まずは、あなた自身が自分を知り、

受け入れることが必要です。



著者曰く「うその世界」
なるほどねぇ~


小説を夢診断したの初めてだわぁ~(^◇^;)