凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)/北森 鴻
¥540 Amazon.co.jp
“異端の民俗学者”蓮丈那智。
彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。
ある寒村で死者が相次いでいるという。
それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、
村人が手に入れてから?(表題作)。
暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は
新たな供物を求めて浮遊する…。
那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、
怪事件の全貌が明らかになる。
本邦初、民俗学ミステリー。全五編。
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この暑さ、なんとかならないものか・・・
いきなりパソコンが落ちるのよ!
冷房病のmokkoとしては冷房かけながら
扇風機をPC本体に向けながらと作業が大変なのよぉ~
予告無しに落ちるのは勘弁して欲しいわ(-。-;)
蓮杖那智フィールドファイル 第一弾
『鬼封会(きふうえ)』
岡山県に伝わる「鬼封会」という宗教行事のビデオが研究室に届き
那智は調査に赴くが、「鬼封会」が行われる青月家に話しを聞きに行くはずが
ビデオの送り主である教え子の都築常和が青月家の長女美恵子によって
殺害される。都築常和がストーカー行為働いていた?
『凶笑面(きょうしょうめん)』
骨董業者の安久津圭吾の依頼で長野県北佐久郡の谷山家で
見つかったという面の調査に向かった。
そこで家の娘玲子と民俗学者甲山と会うのだが、依頼人である安久津圭吾が
密室の蔵で死体で発見され、その傍らには面の写真があった。
犯人は誰だ?どうやって殺した?面が作成された意図とは?
『不帰屋(かえらずのや)』
社会学者護屋菊恵から東北地方の実家にある
奇妙な構造の離屋の調査依頼が来る。
実家を訪れた那智に菊恵は離屋が不浄の間であることを
証明して欲しいという。
しかし、その離屋の中で護屋菊恵が死体で発見され、
調査は打ち切りとなってしまうのだが・・・
『双死神(そうししん)』
「だいだらぼっち」伝説の調査のため、中国地方を訪れた三國。
弓削佐久哉から未発掘の遺跡の実地調査の依頼があったことを
那智には言えないまま、三國は1人で調査に出かけていた。
宿泊先の宿で《狐》と名乗る女性から危険を告げられ
遺跡を下見をした翌日、遺跡内の崩落事故で弓削が死亡してしまう。
『邪宗仏(じゃしゅうぶつ)』
東北での隠れキリシタンの調査を終えた那智の元に
山口県波田村の別々の男性から2通の手紙が届く。
村の寺から見つかった仏像のレポートと調査依頼だった。
両腕が切り落とされた仏像の写真に興味を持った那智は
山口県に向かうのだが、差出人の1人である御崎昭吾が殺害されていた。
\(_"_ ) ハンセイ \(_ _ ) ハンセィ 柱 |ヽ(´Д`;)反省
表題作である「凶笑面」をドラマで見たからと
本作を飛ばして2作目から入ってしまった。
またも基本を忘れていた。
ドラマは「原作に忠実である」事はほとんどない。
そうだったのよ!
『凶笑面』はドラマと違ったのよぉ~(((p(>◇<)q)))
安久津は玲子の婚約者って設定だったぞ!
さらに連続殺人だったぞ・・・
那智先生は足を捻挫して三國にオンブされてたぞ。
まぁ~オタオタする三國はイメージ通りだったけど・・・
そして『不帰屋』
読み始めてすぐに、これ知ってる!と思った。
アンソロジーで読んでましたよぉ
大密室/有栖川 有栖
¥700 Amazon.co.jp
当時は恩田陸作品を読みたくて購入したんだけど
そこで発掘したのが有栖川有栖氏の火村シリーズだったのよ。
この印象が強くって、他の作品の事は忘れてしまっていた(^◇^;)
(あまりにもハチャメチャだったのよ「壷中庵殺人事件」)
なんてもったいないことを!
おかげで珍しく再読という形になってしまったわ。
そして『双死神』
これは北森作品ファンへのご褒美よね。
天使の恵さんが言ってたのは、これだったのよぉ~
冬狐堂シリーズの『狐闇』
でmokkoが萌えた「私は《狐》」発言を、
三國目線で辿った狐闇プロローグと言っても良い作品です。
しかも三軒茶屋のアノお店も出てくるしv(〃>∇<〃)v
ただ、これに関しては、どっちを先に読んでも大丈夫かと・・・
リンクしてる作品って、どっちを先に読むか迷うのよねぇ
十二国記シリーズと「魔性の子」みたいなものよぉ~
だから狐闇でのコメントで恵さんを悪魔呼ばわりしたことを
撤回します(○ ̄m ̄)
mokko的には狐闇→本作の方が楽しめたような気がします。
ただ!「深淵のガランス」 を読む前に本作を読んでいたら
女狐の正体を後から知ってショックを受けることも
なかったと今更ながら思います。
顔形も声もすべてちがう。どちらかといえば中性的で
ときにアンドロイドではないかと疑いをもちたくなる那智に比べ
声の主からは艶かしいほどに成熟した女性のエロスが漂ってくる。
(本文より引用)
この部分を先に読んでさえいれば、そうか女狐か・・・
と思って別の読み方ができたかもしれない・・・
嫉妬の嵐が心の中で吹き荒れると思うけど(○ ̄m ̄)
いやぁ~北森作品は、楽しませてくれますねぇ~
ただ、世に出ている作品には限りがあるので
ここでスピードダウンすることにします。
狐闇 (講談社文庫)/北森 鴻

深淵のガランス (文春文庫)/北森 鴻

花の下にて春死なむ (講談社文庫)/北森 鴻

魔性の子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)/小野 不由美
