十角館の殺人 (講談社文庫)/綾辻 行人
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半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、
大学ミステリ研究会の7人が訪れる。
島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、
恐るべき連続殺人の罠。
生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか?
鮮烈なトリックとどんでん返しで
推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
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館シリーズをこれから読む人に告ぐ。
このシリーズは順番に読むべきである。
順番を無視して読んで激しく後悔したのは私です!
かつて読む本の順番を間違えて、
これだけ後悔したことがあったか?
( ̄O ̄;アッ! あった・・・(-。-;)
本書の著者の奥様である小野不由美さんの本だ!
シリーズものだと知らずに、最新刊を手に取ってしまった。
それだけでも内容は理解できたんだけど、
後からシリーズだと知り、しかも絶版で手に入らない。
(ネット書店で、検索に掛からない訳よ・・・)
コミックを読む羽目になったのだが、
シリーズを通しての1つの謎を最初に読んだ本で
知ることになってしまった( ̄□ ̄|||)(||||▽ ̄)
そして2つめのミスが、この館シリーズである。
mokkoの中では、シリーズモノには手を出さないという
自分に課した掟がある。
読むのが遅いくせに、色んな作家の作品を読みたいmokkoには
シリーズモノに嵌まっている時間はないのだよ。
しかし天使なのか悪魔なのか、ブロ友さんのレビューで
掟はあっけなく吹き飛んだんだけど・・・
でも、大好きな小野主上の旦那様の作品は
1冊くらいは読んでおかないと!という義務感で
著者の中では有名な館シリーズに目を向けた。
やはり読むなら1作目の「十角館の殺人」と思っていた。
なのに、何をどう間違えたのか最初に読んだのは
4作目にして異色作という「人形館の殺人」
文章の書き方は好みだったけど、推理苦手なmokkoが
結末を予測できてしまった。あれはイカン。
レビューも酷評となってしまった。
ところが、ここでも天使の囁きが・・・
恵さん
が、1作目から読めば4作目は有りだという。
しかも探偵役の島田潔を気に入っている・・・
4作目では、探偵は手紙と電話でしか出てこない。
最後にチョロっと登場するだけだ。
更に「著者が用意したラストを想像できる読者は皆無」
とまで書かれていた。
これはもう、読むしかなかろぉ~
更に更に、ここで自分の才能を怨む事になる。
mokkoは、チョロっとしか出てこない探偵のキャラを
既に作り上げてしまっていたのだよ( ̄O ̄;)
恐るべしmokkoの妄想力!
妄想したキャラは中肉中背の普通の男。
しかし、本作を読んだら長身のスリムな男ではないか!
中肉中背の男を縦に引き伸ばす作業はシンドイこと!
半分以上読んでから、やっと妄想の作り変えに成功した。
ハァε-(・´д`・,,)≡(A-´д-)ツヵレタ
いつも前置きが長くてすみません<(_ _)>
本作は独白に始まり、独白に終わります。
読み始めたら、最初の部分はものの見事に忘れるんだけどね。
四方を断崖絶壁で囲まれた角島には20年前に
青屋敷を設計建築した中村青司が移り住んでいたが
後に、妻とお手伝いの夫妻と共に惨殺され
屋敷もろとも焼かれるという悲惨な事件があった。
母屋の青屋敷は完全に焼け落ちたが、離れの
十角館だけは難を逃れていた。
K**大学ミステリ研究会のメンバー7人が
その角島にある十角館で合宿することになった。
メンバーは、エラリイ、アガサ、カー、ルルウ、
ポウ、オルツィ、ヴァン。
欧米のミステリ作家の名前を愛称として使っている。
島での生活が始まったのと同じ頃、
本土にいる元ミステリ研究会の江南(ドイル)の元に
死んだはずの中村青司から手紙が届く。
悪質な悪戯か?しかし、そこはミステリ好き。
好奇心に駆られて、すぐに動き始める。
目星をつけて調査に行った先で、探偵:島田潔と出会う。
江南と島田、そして合宿に参加していない守須を巻き込み
「死者からの手紙」を調べ始める。
そして、島では悪質な殺人ゲームがスタートしていた。
1人、また1人とメンバーが殺されていく。
状況を冷静に推理しながらも疑心暗鬼に陥っていく。
犯人は誰なのか?動機は何なのか?
中村青司は生きているのか?
うおぉ~(((p(>◇<)q)))
面白かったぁ~!!!
恵さんの言ったとおりでした!
「著者が用意したラストを想像できる読者は皆無」
元々推理は苦手です。っていうか出来ない<( ̄^ ̄)>
ミステリの何が面白いって、著者の手の平の上で
ゴロンゴロンと転がされる事ですよぉ~
トリックなんてサッパリわからない。
その過程が面白ければ
全てマルッとスリッとゴリッとOKなのよ!
(トリックより・・・)
何がスゴイって、犯人がわかる瞬間よぉ~!
っていうか、犯人がわかる直前に、もしかしたら
犯人がわかるのか?ってところまで来るのよぉ~
その直後に更に事件があって、え??何で?
どうしてそういうことになるの?ってシーンがあるのよ。
そして、疑問符の嵐に突入しているのもお構い無しに
話は勝手に進み
そしてたぶん、誰しもが同じところで
エエエエェェェェェ ヽ(゚Д゚;)ノ゛ェェェェエエエエ
っと思うに違いない!
mokkoなんて犯人の予測すらできていなかったから
著者の思惑通りに転がされてた訳で、余計に驚いた。
そして犯人の事件の回想シーンが綴られる。
あぁ~やられた!
ものの見事にやられた!
そして困った。
これはシリーズ全部読むしかない。
シリーズモノは、これだから困るのよぉ~(((p(>◇<)q)))
あとがきで、奥様の小野不由美さんへ
感謝の言葉が載せてありましたね。
こういうところも好き(〃▽〃)ポッ♪