- 人形館の殺人 (講談社文庫)/綾辻 行人
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亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が
移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。
邸には父の遺産というべき妖しい人形たちが陣取り、
近所では通り魔殺人が続発する。
やがて想一自身にも姿なき殺人者がしのび寄る。
名探偵島田潔と謎の建築家中村青司との組合せが生む
館シリーズ4作目
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小野主上(小野不由美さん)のファンでありながら
旦那様の作品を読んでいなかった・・・
手元にはあったけど、2年ほど本棚で眠っておりました(^◇^;)
初めての作家さんに手を出す時は、ある意味、覚悟がいるでしょ・・・
その時の気分の問題もあるんだけど・・・
しかし・・・何故にこの本を選んだんだろう・・・?
いくら一話完結と言っても、よほど気に入ってない限り
シリーズ物には手を出さないないはず・・・
しかも、苦手なミステリー・・・
確かmokkoがチェックしてたのはデビュー作の
「十角館の殺人」だったはず・・・
よりにもよって、4作目から入るなんて・・・
館シリーズの中ではかなりの異色作らしいじゃない・・・
自分の行動の方がよっぽどミステリーだわ・・・(-。-;)
たぶんmokkoのことだから、誰かに勧められたんだろうけど
全く覚えてない( ̄▽ ̄;)ゞ
まぁ~いいか・・・
先日も、ちょろっと書いたけど
主人公は背が高くて細身で病弱で画家。
mokko的には掴みはOK(〃▽〃)ポッ♪
芸術家の父親が自殺したアトリエ兼母屋に引っ越した主人公。
到る所に置かれた体のパーツの欠けた人形。
真夜中に感じる家のものではない何かの気配・・・
そして連続する殺人と、主人公へ向けられた敵意・・・
なんといいますか、物語に入り込むのはすぐでした。
文章が嫌いじゃなかったからかな?
主人公目線で書かれてるんだけど、所々に
脅迫者の呟きがサクっと入り込んでいる。
これが恐怖を煽るのですよ。
途中、説明がくどい部分が少々気にはなったけど
推理苦手と言いながらも、推理するでしょ~
最初はコイツか?と思いながら読んでるんだけど
もしかしてコッチか?とも思ったりして・・・
でも最後のところで、もしかしてソッチに行くのか?と
思ったら、やはりそうでした。
下手に書くとネタバレになるから、書けない(^◇^;)
もし、この本が出版されてすぐに読んでたとしたら
犯人当てはmokkoには無理でした。
本文の最後の方にカラクリの解説があるんだけど、
それについて、幾つかの事例が出てくる。
日本でも一時期有名になったよね?って・・・
もっと有名になった事があるでしょ~と思ったんだけど
本書がノベルズ版で発刊された年を確認したら20年前だった。
ってことは、mokkoが知っている事例は本書が発刊された何年か後。
なるほど載らないわけだ(^◇^;)
最初は小説を読んだ。テレビでもやっていた。
その事例(実話)に当時かなりのショックを受けたもんだから
その手の方面に興味を持って、本とか読んだからねぇ~
だから期待していた大どんでん返しにはならなかった。
レビューの中には順番に読むことを勧めてる人もいる。
本書の評価も結構低かった・・・
やはり選択ミスか・・・(-。-;)
作品にも旬というものがある事を知ってしまったし・・・
ソッチに向かわなければ、面白かったのになぁ~
比べるわけではないけれど、不気味さの表現においては
小野主上の方が上だと思いました。
小野主上関連で読んだから、良しとしよう。
館シリーズに出てくる見取り図も、
小野主上が書いたものらしいから・・・
さて・・・次は・・・
やはり関連本に手をつけます。
薬屋の関連本ですねぇ~
表面的にはシリーズ第1章・第1巻に登場する本。
ファンの間では0巻扱いなんだけどね・・・
こういう変な繋がりを発見して読みたくなるのも
変なこだわりを持つB型の特性かと・・・(^◇^;)