生まれ変わるとしたら、どのような人生を送りたいですか?
先日、ある芸能人にファンがこんな質問をしていた。
その回答に、その芸能人は、
「今と同じ人生。だって今まで出逢った人に、また出逢いたいから」
って答えていて、その答えにジーンとなった。
人は自分の人生を生きながら、他人の人生を想像することができる。
想像でしかない他人の人生。100%理解なんて無理だ。
だから人は真の意味では自分の人生しか生きれないわけで、
その自分の人生を自分で愛せる人は幸せなんだと思う。
最初の質問に俺ならなんて答えていただろうか。
自分に問う程に意味がよくわからなくなる。
死んだら、その地点で、なにもかもが消えてしまいそうだし、
生まれ変わった姿を、生きている今の状態から想像できない。
それでは、俺は自分の人生を愛せているのだろうか。
これまた難しい問いではあるが、
少なくとも今の自分は嫌いではない。
今日も当たり前のように地平線の向こうへ夕日が沈んだように、
明日も当たり前のように地平線の向こうから朝日が広がる。
地球レベルで考えれば、
人間一人の生まれ変わりなんてものは、
夕日が沈んで朝日が昇るように当然で、
考えるに値しないのかもしれない。
でも俺は、そんな当然の中に「生」を与えられ、
その意味と日々向き合いながら生きている。
今日の続きが明日であるように未来も少し先でしかない。
今日の前日が昨日であるように過去も少し前でしかない。
時間レベルで考えれば、
人間一人の一生なんてものは、
記憶が出来ないほどに短くて、
覚えるに値しにのかもしれない。
でも俺は、そんな当然の中に「生」を与えられ、
その意味と日々向き合いながら生きている。
明日の朝眠りから覚めたとき、
それが俺の新しい人生だ。
もう、こんなんでいい気がしてきた。
不満には希望を持たせ、
できない理由は闇に捨てよう。
そこには希望という可能性が広がっている。
もしそれがすべてだとしても、
今の俺にはそれだけで十分だ。