アメリカでは・・・ | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「グローバル化をひた走る安倍政権の日本ですが、今から半世紀ほど前の東京五輪の頃は、社会の空気はどんな感じだったのか振り返って論考します」

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『君も出世ができる』

今年は、地下鉄サリン事件、阪神大震災そして村山談話から20年です。正に失われた20年間という感じですが、同じ20年でも、昭和20年の敗戦から昭和39年の東京五輪迄の間では時代の空気は正反対です。その東京五輪と同じ年に「君も出世ができる」という和製ミュージカルが公開されています。

『出世して過労死したい?』

美空ひばり、江利チエミと並ぶ三人娘として名高い、雪村いづみ主演のタイトルからして当時の世相を示します。今の日本で果たして「出世したい」人がどれだけいるでしょうか?正に1億総中流に向けて直走る日本社会を暗示するようですが、出世しても過労死するだけの、デフレ社会とは真逆の日本でした。

『アメリカでは』

ストーリーはいわゆるロマンチックコメディなのですが雪村いづみ演じるアメリカ帰りの社長令嬢が、アメリカ的経営を持込もうとして騒動を引き起こします。劇中で披露される「アメリカでは」という楽曲は詞がブラックユーモアに富んでいます。例えば「アメリカでは黒はクロ(人種差別)だし赤はアカ(赤狩り)」



『外国人観光客・亡国論』

映画では外国人観光客増加を目指して、会社の構造改革を目指すとのコメディなのですが、正直、今の日本を見ると笑えません。当時は、大して外国人観光客もいませんでしたし、アメリカ式経営など誰も信じていませんでした。50年前は、ギャグだった事を安倍総理や財界を筆頭に大真面目に国を挙げて実践中です。

『映画自体は大コケだった』

実は、この「君も出世ができる」は興行的には失敗作で、ミュージカル映画としてマニアには高い評価を受けているのですが当時の日本では全く受入れられませんでした。つまりグローバリズム礼賛を皮肉るパロディ映画ですら無視されるくらい国民意識が健全だったとも評価出来ます。今とは雲泥の差です。

『莫迦の振りをしてたら本当にバカになった』

恐らく昭和39年頃の日本社会までは、「アメリカでは」と言っても、誰も真面目に受け取らなかったのが、それから半世紀経った現代では毒が社会の隅々まで廻り、バカの振りをしていたら本当の莫迦になってしまったのではないでしょうか?もはや喜劇にすらなっていないグローバル化礼賛の日本は、ヤバいです。


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「曲:アメリカでは/作詞:谷川俊太郎/作曲:黛敏郎/歌:雪村いづみ」


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