軍事力と経済力 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「南シナ海での米中対立に注目が集まりますが、チャイナによる尖閣侵略は続いています。安倍政権の尖閣実行支配の後退が明白なのが気がかりです」


『自主防衛を放棄し対米従属を強めた末の尖閣の惨状』

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『南シナ海の米中対立』

チャイナの南シナ海における人工島の領有権主張において、米国が重い腰を動かしました。日系人である米海軍司令官の元、チャイナの主張する領海内を軍艦が通行するという断固たる措置は当然としても遅きに失した感は否めません。ノーベル平和賞受賞者であるオバマ大統領の下で世界中に戦乱が広がります。

『米中対立に心中複雑な想い』

ネット界隈をウォッチすると、チャイナを嘲笑し、米国を讃える論調を見掛けますが、私は複雑な気持ちです。というのも、米国海軍に「ぐうの音」も出ないチャイナによって、日本では逆に尖閣の領海で、チャイナ公船による膨大な数の領海侵犯を許しています。もはや日常化しニュースにもなりません。


「資料:海上保安庁・尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向」


『安倍政権による尖閣棚上げ』

海上保安庁の資料を見れば一目瞭然なのですが、安倍政権発足頃からチャイナ公船による領海侵犯が激増し今では恒常化しています。この図から解るのは、安倍政権によって「尖閣問題は棚上げ」というよりは「日中による共同所有」に近い状態となっています。チャイナからすれば「自国領のパトロール」です。

『これが日米同盟の強化か?』

私は安保法制に断固反対でしたが、この尖閣侵略の実態を見て、安保法制に賛成した方は過酷な現実をどのように捉えるのでしょうか?日本の尖閣領有は安倍政権下で明らかに後退しています。民主党政権下では、尖閣でチャンネル桜の水島氏や自民党の国会議員たちが悠然と漁業活動を行えた事も良く解ります。

『自主防衛を放棄した国の末路』

客観的事実は次の通りです。チャイナの尖閣侵略に恐怖した日本は米国に軍事的庇護を求めました。オバマ政権は日中の無人島の争いでチャイナとの緊張が高まるのを怖れ、安倍政権に尖閣の事実上の棚上げを求めます。安倍総理はそれに応じ見返りに米国は尖閣を日米安保の範囲内であると首脳会談で表明したのです。

『何も失わなかった米国』

しかしオバマ大統領は、記者会見で、米国の約束は「私が生まれる前から決まっていたこと」だと語りました。つまり安倍総理のお爺さんの岸首相が改訂した安保条約から一歩も米国は妥協せず、日本政府に事実上に尖閣を棚上げさせたのです。その証拠に米国はチャイナ公船の尖閣領海侵犯に何も抗議をしていません。

『チャイナを増長させた尖閣侵略の成功』

今回の南シナ海の人工島問題は、尖閣侵略で成果を挙げたチャイナが、更に覇権を広げようとした結果です。仮に安倍政権が、米国に頼らず自らの手で尖閣を防衛しチャイナの侵略を防げば、南シナ海での人工島の暴挙は防げたでしょう。国防という国家主権の基本を放棄した安倍政権の手で安全保障の危機が深まります。

TPPが中国包囲網?嗤わせるな!』

尖閣の実効支配を大幅に後退させた安倍総理はグローバリストとして、TPPなどアメリカに国益を献上する事に余念がありません。仮に米国が本気でチャイナを尖閣から追い出し、その上でTPPが中国包囲網と言われれば納得しますが現実は違います。日本に必要なのは自主防衛強化による経済安全保障の確立です。


『国防費を増額が強い経済にも繋がる』

しかし安倍総理は安保法制を通す為に防衛費を増やさないと表明しました。公共投資の様に半減されず現状維持の防衛費で辛うじて、ヘリ空母の配備やステルス戦闘機の開発が進んでいます。世界一財政に余裕のある日本に必要なのは、米国に頼らずに防衛費を更に増やす事です。強い国防が強い国民経済も実現させます。


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「まちぶせ」

言論ポータルサイト『進撃の庶民のブログ』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。毎週水曜日にコラム寄稿。



  



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