亡国のツタヤ図書館 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「TSUTAYA図書館として話題を集めた佐賀県の武雄市図書館ですが、前武雄市長の樋渡啓祐氏の強引な手法を含め脱構造改革の観点から論考します」



『公共と民間の区別も出来ない改革病の患者たちへ』

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『蔦屋書店は愛用しております』

スタバが併設されソファーに座って飲食をしながら売り物の書籍を自由に読める事で知られる蔦屋書店は、私も愛用しております。小学生の頃は立読みが趣味だった身からすると、逆転の発想に驚愕しましたが、実際に利用して分かるのは色々な本に手が出てしまい予定していない分迄、買ってしまうのですよね。

『トラブルの話しか聞かない武雄市長』

東日本の人間である私からすると九州の佐賀県の武雄市は、どこに在るのかも定かではない地方都市ですが、樋渡啓祐氏が市長に就任した後は、リコール選挙とか、議会との軋轢など、度々ニュースで、その存在を知る事になりました。今年初めの佐賀県知事選挙に立候補し落選したのは記憶に新しいです。

TSUTAYA図書館で武雄市を全国区に』

色々な騒動で物議を醸した樋渡市長ですが、一番話題となったのは、武雄市図書館を
TSUTAYAの親会社に運営を任せた事でしょう。蔦屋書店の方式を採用した武雄市図書館は一時的には大きな話題となり利用者も大幅に増えましたが、TSUTAYAが運営する古本屋から余った書籍を購入したとの疑惑が出ています。

『元々あった立派な図書館』

勘違いしている方も多いと思いますが、武雄市図書館は2000年にオープンしたエポカル武雄という愛称の図書館と歴史資料館を兼ねた公共施設です。築十年強の新しい箱モノに税金を突っ込んでリノベーションしたという話なので、そりゃ話題にもなります。今は、怒った市民が樋渡市長を裁判で訴えています。

『何故
TSUTAYAが図書館なのか?』

リノベした武雄図書館では、貴重な郷土の歴史資料などを廃棄撤去したなどという信じられない不手際が有ったのですが、そもそも何で「蔦屋書店」風の公共図書館を作る必要が有るのでしょうか?普通に考えれば、単純に
TSUTAYAの経営する人気書店を、市長が営業して武雄市に誘致したら良いだけの話でしょう?

『公私混同とは正にコノ事』

樋渡氏の経歴を見ると東大出の官僚出身の政治家ですが、どうも自分をシリコンバレーのベンチャー企業の経営者と勘違いしているフシがあります。投資家から自分が資金を掻き集め事業を起こすのは、大いに結構だと思いますが、彼は企業とは全く性質の違う地方自治体の首長でした。これは正に公私混同そのモノです。

『自分と他人の区別が無いネオリベ』

基本的には地方自治体は、国からの補助金や地元から集めた税金で運営される公な存在であり永続性と安定性があります。更に図書館は原則無料の施設である以上、最も営利活動から程遠い施設です。竹中平蔵などの新自由主義者(ネオリベ)に共通しますが、民間と公共の区別が全く無いのが彼らの特徴です。

『樋渡元市長への悪質な利益供与』

樋渡氏は、この7月に
TSUTAYAグループが100%出資のベンチャー企業のトップに就任しました。これは天下りというより、単なる利益供与と呼んで良いレベルです。竹中平蔵のパソナ会長就任以上に悪質です。本来なら尊敬する起業家のマネをして、自分でビジネスプランを立てカネを集めれば良いのです。

『カネが儲からなくとも必要な事』

ネオリベは意識的に「公」と「民」つまり、金儲けをして良い分野と、金が儲からなくとも必要な分野を混ぜています。その意味で、ネオリベこそ悪質な国民経済に巣食うシロアリであり寄生虫なのです。武雄市で起きた事は小さな出来事かも知れませんが、今の日本で進行する闇を我々に知らせる大きな事件なのです。

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「岡村靖幸/どぉなっちゃってんだよ」

言論ポータルサイト『進撃の庶民のブログ』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。毎週水曜日にコラム寄稿。



  



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