「モルグ」 | こだわりの館blog版

「モルグ」

モルグ

映画や演劇鑑賞記事の合間で実施しております【真夏の夜のホラー特集】ですが
鑑賞ストック作品がまだまだたまってますので、9月いっぱい実施します。
最終回の頃には【真夏の夜の~】と銘打っておきながら
きっと秋風が吹いている事でしょう。


さて今週は本日と明日の2回実施。
今回は2回しか実施しませんのでシンプルに「リメイクされた作品した作品」。
そして本日は「リメイクされた作品」
デンマーク作品「モルグ」であります。

真夏の夜のホラー特集・第10弾
1996年劇場公開作品
監督:オーレ・ボールネダル
出演:ニコライ・コスター=ワルドウ、ソフィエ・グロベル、キム・ボドゥニア、リッケ・ルイーズ・アンデルソン、
    ウルフ・ピルガード、他

  死体安置所(モルグ)の夜間警備員のアルバイトを引き受けた法学部生のマーティン。
  しかし、前任者の老人からそのモルグには、死姦マニアにまつわる話を聞く。
  給料のよさから選んだ新しいアルバイトに、早々に憂鬱になるマーティン。
  そんなある夜、連続殺人鬼を追うウォーマー警部と共に、
  新しい被害者の死体がモルグに慌ただしく運び込まれる。
  死体は無残にも皮を剥がされていた。

  次の夜、マーティンがモルグを警備中、例の被害者の死体が忽然と消え失せた。
  点々と続く血の跡を追っていくマーティンは、廊下に放置された血だらけの死体を目撃する。
  だが、彼の緊急連絡で宿直医やウォーマー警部たちが駆けつけた時には、死体は元に戻っていた。

  翌日の夕方、病院に出勤したマーティンに、医師たちが冷笑を浴びせる。
  モルグが荒らされ、若い女の死体が犯されたのだ。彼らはマーティンが犯人だと思っている。
  何物かが巧みに、彼に罪を着せようとしていた。
  果たして誰なのか…。


この作品は1998年のアメリカ作品「ナイトウォッチ」のオリジナルであります。
「ナイトウォッチ」ではマーティン役をユアン・マクレガー
マーティンの恋人・キャサリン(本作ではカリンカ)をパトリシア・アークェット
そしてクレイ警部(本作ではウォーマー警部)はニック・ノルティという配役です。
「ナイトウォッチ」は未見なんですが、
「モルグ」を見たうえでこのハリウッドリメイクのキャスティングをみると、なかなか渋いですよね。
監督は本作「モルグ」のオーレ・ボールネダルがデンマークより大抜擢。
オリジナル版の監督の再登板だけに、オリジナルの雰囲気を極力壊さないよう
こういう渋いキャスティングが実現したのでしょう。

デンマーク作品をハリウッドリメイクとは珍しいなとは思いましたが、
ストーリーとしてはサスペンス色たっぷりで、後半アッと驚くドンデン返しがあって
そして全編にちょっと猟奇がかった雰囲気が漂っている…
いかにもアメリカ映画がリメイクしそうな内容でしたね。
デンマーク映画にしては“アメリカ映画の臭い”がプンプンしているって感じです。
しかし、死体安置所(モルグ)を舞台にするところなんかはいかにもヨーロッパらしく
モルグという不気味で異様な雰囲気の空間をムード満点で描いています。

ちょっと普通の人の倫理からは外れた観点をズバリ描いてくるところは、
人道主義のアメリカでは考えすらつかないこと。
これはもぅヨーロッパの独壇場であります。
この“自分たちが考えつかないこと”を求めてアメリカ映画は
アジア、ヨーロッパからリメイク作品の【ネタ】を必死で探しているのかもしれませんね。

■この作品のハリウッドリメイクがこちら

  
  アミューズソフトエンタテインメント
  ナイトウォッチ

■過去の記事はこちら
 ●ドーン・オブ・ザ・デッド(【真夏の夜のホラー特集】第1弾)
 ●テキサス・チェーンソー(【真夏の夜のホラー特集】第2弾)
 ●ゴシカ(【真夏の夜のホラー特集】第3弾)
 ●4人の食卓(【真夏の夜のホラー特集】第4弾)
 ●デビルズ・バックボーン(【真夏の夜のホラー特集】第5弾)
 ●ノロイ(【真夏の夜のホラー特集】第6弾)
 ●シャドウ・オブ・ヴァンパイア(【真夏の夜のホラー特集】第7弾)
 ●ニコラ(【真夏の夜のホラー特集】第8弾)
 ●28日後(【真夏の夜のホラー特集】 第9弾


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