屋久島 縄文杉キャンプ泊からの・・・朝日! | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2014年 4月 5日。

 

屋久島トレッキングの初日は、朝 7時から歩いて、縄文杉に到着したのが、18時半くらい。

スタートから休憩挟んで約11時間半くらい歩いて、たどり着きました。

 

縄文杉付近(歩いて5分くらいかな)には高塚小屋という山小屋があって、登山客が共有して泊まることができます。近くにはトイレもあります。

 


以前はコンクリート製で牢獄のような建物でしたが、そのことに心を痛めた登山家の方が新しい山小屋を寄贈してくれたのだそうです。

 

いちおう中をのぞかせてもらって雰囲気は味わいましたが(その日は 6組くらいのグループがいて、それぞれの食事の準備で中はとても暖かい)、わたしたちが今夜泊まるのは、テントを選びました!

 

そのほうがプライベート感があるし、なにより、縄文杉の近くでキャンプ泊という響きが良い。

 

 

そんなわけで、高塚小屋よりも縄文杉にずっと近いこの東屋で、キャンプを張ることになりました。風よけのビニールを張って、床に断熱材とクッション材を敷きます。

 

 

 


ここが、今夜のわたしたちのキッチンであり、居間。

 

 

まず、この状態で食事の準備。ガイドさんがヘッドランプのあかりで手際よく食事の準備を進めていくのを、ビール飲みながら待つ私たち。え? ビール!? そうなんです。ただでさえ重たいガイドさんの巨大なザックの中には、ビールと焼酎まで入っていました。山でお酒飲めると思わなかった。

 

 


さらに、まさか山で鍋が食べれるとは思わなかった…

「旅楽」のツアーの食事ではレトルトやインスタントを使わず、山でも工夫しだいで美味しいごはんが食べれることを教えてくれます。

 

 

アボガドディップや生ハムの前菜、魚の燻製とつみれ鍋。

それぞれの頭についたヘッドランプと、カンテラの明かりのしたで、わくわくする食事。

 

 


食事が終わったらすべてを片付けて、かわりにテントを張ります。

3人が横になって寝れるテント。コンパクトだけど設置も簡単で一つ欲しくなったくらい。

 

テントの準備ができたら、真っ暗闇のなかを、ヘッドライトひとつで縄文杉まで歩いてみました。

 

ヘッドライトに浮かび上がる夜中の縄文杉、怖すぎ。

 

 

 ライトを消すと、自分の手も見えないくらいの暗闇が待ってた。

 

 

シャッタースピードをだいぶ落として、3人でヘッドランプで文字を書いてみました。

 

 

寝る前の最後の最後の時間まで、屋久島を満喫するわたしたち。重い荷物を持って、食事を作って、きっとへとへとだっただろうガイドさん、最後まですごく楽しそうに付き合ってくれてありがとうございます!!

 

遊び疲れて、やっと就寝。

 


このあと、寒くてよく眠れない夜が待っていたのですが…まだまだ夜や明け方は寒い屋久島の山の中。持ってきていた服をすべて着込んでいても寒いくらいでした。理由はいくつかあると思うのですが。

 

ひとつには、シュラフがすこし薄手で物足りなかったこと。

もうひとつには、翌朝の筋肉痛を避けるためにと貼った湿布がスーっと冷たくて、体を冷やしてしまったこと。湿布は翌日の夜にして、ホッカイロをたくさん貼って寝るべきでした。

 

山初心者的なミス。

明日も 8時間歩くのに、 寝不足で大丈夫かな。



 

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2014年 4月 6日。

 

あけて、翌日。

寝不足のまま、まだうす暗いうちに頑張って起床。朝、4時半。

 

朝日が出る前に縄文杉まで歩いて、コーヒーを飲みながら太陽を待ちます。

同じ場所には、わたしたちのほかに、数人の人がやはり朝日を待っていました。

 

やっと、太陽が木々の向こうから顔を出す。

 


朝日で黄色く染まる森と縄文杉。朝だ!

 

 

今日もこれから、また一日山歩き。手早く準備をして歩きださなければ。

テントを片付けて、朝食。

 

「旅楽」の今朝のメニューは、手作りのクラムチャウダー。こわばってたからだが、じんわり温まる。

 

 

 

2杯目にはご飯をまぜて、リゾット風に。

 

 

これが今日のわたしたちを前に進めるちから。

 

 

においに釣られたのか、屋久鹿が近くまで遊びに来ました。

 

 

 

降りて行って近寄っても、ぎりぎりまで逃げない。

人を怖がることをあまり知らないのですね。

 

 

朝食を片付け、荷物を整理したら、今日はこれから下山です。

食べてしまったお弁当や食材のぶん、ザックが多少は軽くなってるし、そもそもずっと下りなので昨日よりは楽かな? でも、あの急こう配を下るのは逆に怖い気もする。

 

滅多に歩かないような距離を歩きとおした足が、痛むかもしれない。

重い荷物を背負っている腰が、肩が、文句を言い出すかもしれない。

 

だけど、歩くしか道はないし、不思議と、不安よりも楽しみのほうが、ずっと大きい。よし、頑張ろう。

 

 

うん、今日もぜったい、良い一日になる。



 

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