屋久島トレッキング 縄文杉にやっと会えた | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2014年 4月 5日。

 

朝 7時から歩き始めて、午前中は白谷雲水峡から山に入り、もののけの森や太鼓岩を歩いてきました。

 

 

「旅楽」のHPからお借りした地図でみると、北の登山口から入って南に向かって歩いてきたことになります。

 

旅楽 ツアーHP

http://tabira.biz/traverse.html

 

お弁当を食べて、午後はいよいよ、縄文杉に向かって西にあるいていくわけですね。

 

映画 「もののけ姫」 にも登場した景色をあるいて山道をしばらく歩くと、トロッコ道に出ました。かつて伐採した木材をふもとまで運んでいたトロッコはすでに使用されておらず、いま線路の上を行くのは登山客たち。

 

 

 

 

たびたび屋久鹿に遭遇したりしながら、トコトコとリズミカルに歩いてく。

まっすぐ線路の上を歩いていくというロマンもありつつ、足元が平坦でとにかく歩きやすい。

 

 

ただ、同時にやや単調でもある。

縄文杉を一日で往復する場合は、このトロッコ道を往復するのだそう。もしかしたら、少し味気ないかもしれないですね。

 

わたしたちはせっかくなので 1泊して、2日かけて白谷雲水峡のほうから入って歩くことにしましたが、結果としてすごく良かったと思う。滅多に来られない場所を、急いで歩きぬけてしまうなんてもったいないもの。

 

 

別の木にぐるぐると巻きつかれるような形になっている「女神杉」。

このあたりから、トロッコ道に別れを告げて、再び山道に入っていきます。

 

 


トロッコ道の途中にあった簡易トイレ用のブース。

 

 

屋久島では 2時間ごとくらいにトイレの小屋があります。混雑していなかったこの週末は、待ち時間もなく、快適に使用することができました。一部のバイオトイレ(微生物で汚物を分解するトイレ)は、新しくて広くてきれいで匂いも全然なくて、目からうろこ!


だけど、一部の古い小屋はまだ人の手による汲み取り式なので、混雑時には汚れていたり、長蛇の列になったりもするそう。そんなときのために、簡易トイレが用意してあると便利かも。

わたしたちも一応用意していきましたが、結局、使うことはありませんでした。

 

しばらく歩いてたどりついたのが、ウィルソン株とよばれる巨大な切り株。

内部が空洞になっていて、中に入ることができます。10人くらい入って歩き回れるくらいの広さ。

 

 


さて、この切り株は、切り口が何かの形にみえることで有名なのです。

立ち位置を変えながら歩いていきます。形がさまざまに変わっていくのがおもしろい。

 

 

 

そして … あっ、見えた! そう、ハートの形に見えるのです!

話にはきいていたんだけど、実際に見てみると、なんだかほんわりと可愛くて、ちょっと、疲れがとれた気がしました。

 

 

光が降り注ぐので切り株の内部は明るくて暖かい。

 


もう使われなくなっていた鳥の巣。サイズといい、形と言い、これも可愛い!

屋久島では、鳥の巣さえも苔でできている。あらためて、苔の森の恵みを感じた瞬間。

 

 

 

ウィルソン杉でしばらく休憩したら、再び山道を行きます。

しばらくして、やっと、世界遺産登録地域に入りました。逆に言うと、いままで歩いてきた美しい森は、世界遺産ではなかったということ。

 


 

世界遺産地区のほうがこれまでの森よりもすごい、とは単純には言えないと思いますが、この先の地区はかつて伐採がさかんだった頃もあまり人の手が入っていないため、樹齢 1000年を超えた 「屋久杉」 が増えてくる地区ではあります。

 

 

のぼりが急に、ぐんときつく、つらくなってくるのもこのあたり。ちょっとした崖じゃんか!というような場所を必至で登ったりも。

 

だからこそ伐採の手が入らず、古い森が残っているのかな。文句はいえない。

 

ガイドさんがいうことには 「これから地獄に入ります」。

「地獄は 3丁目まであります。休憩しながら、最後ののぼり、頑張りましょう!」

 

歩いてきた最後に、一番の難関が待ってました。張ってあるロープにつかまったり、枝をつかませてもらったりしながら、急こう配を登る。そのあたりは「登山!」って感じがしてまだ楽しいのだけど、妙に間隔の大きな、長くて急な階段を上るのが一番つらかった。

 

1丁目を登り切って、軽く立ったまま休憩、2丁目を登り切って、息を整えて、って感じで登っていきます。

 

陽が傾いてきて、ガイドさんもこころなしか少し焦ってる。

ワイワイと楽しく上ってきたわたしたちは、おしゃべりの分ペースが遅く、休憩がほかより長かったみたい。

 

陽が暮れちゃうんじゃないか、とわたしも少し心配になったころ…

 

あ!

 

縄文杉が見えた。階段の向こうに、堂々と1本だけ立っている縄文杉が見えました。

急いで、みんなで最後の階段をあがりきる。

 

 

特別天然記念物の縄文杉。

樹齢は、2,500年とも、4,000年とも言われています。

 

近くに寄れないので本当の大きさがどのくらいなのかはいまいち目算ではわからなかった。でも、なんだか不思議にここだけ静かで、空気が神聖な気がしたのは、ただの気のせいかな。

 

森の主に出会ったような、ちょっと、畏怖とか畏敬にちかい気持ちを持ったのは確かです。

 

やっと、会えた。



 

今日はこの近くでキャンプ泊です。



 

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