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読書感想文を書くために読んだ本 ブログネタ:読書感想文を書くために読んだ本 参加中


「夏休みの宿題は順調に進んでるか?」

「さぁ、どうかしらね。あまり順調ではないかもしれないわ」

「えっ、そうなのか?お前が苦戦するような宿題は一つも無いんじゃないかと思うけど」

「ええ、そうね。どれもこれも簡単で困ってしまうわね。どうすれば順調に終わるのかしら」

「いや、簡単なら悩まなくてもすぐ終わるじゃないか。何が順調にいかないんだ?」

「うるさいわね。毎日少しずつコツコツと進めて夏休み最終日に終えるのが適切なペースじゃないの。それなのに1日や2日で終わってしまうなんて完全にペース配分を間違えてしまったわ」

「ああ、そういう意味か。って、夏休みに入ってすぐに全部終わっちゃったのか!?」

「ええ、驚くくらい狂ったペース配分で悪かったわね。きっと私にカップラーメンを渡したらお湯を入れる前に食べ始めてしまうに違いないわ。って、流石に私でも夏休みに入る前に全部終わらせたりはしないわよ。何を考えているのかしら、失礼な」

「僕は何も言ってないぞ!っていうか夏休み中に終わらせれば問題ないわけだし、早く終わる分には構わないと思うぞ」

「あら、そうかしら。でも読書感想文とか、教科ごとに事前に言われていた宿題は夏休みに入る前に終わってしまったわよ。夏休みの宿題なのに夏休みにしないなんて、ルールに全く縛られない女で悪かったわね。きっと私がカレーライスを食べに行ったら、半分に切った魔法のランプのような入れ物に入った状態のままルーだけを先に全部食べて、せっかく平らなお皿に盛られたライスが寂しく残ってしまうに違いないわ。って、あなたがいつもカレーライスの時はライスをおかわりするから残してあげたんじゃないの。人をあまり考えの足らない人間だと判断しないでちょうだい」

「だから僕は何も言ってないだろうが!カレーを食べに行ってもフライドポテトしか注文しないクセに……って、それはまぁ良いんだけど、もう読書感想文も済ませちゃったのか?」

「ええ、そうね。それがどうかしたのかしら。本を読んでも何も感想を持たない、心が乾燥しきった人間だと思っているんじゃないでしょうね。きっと私が書いた感想文に水をたらしたら4倍くらいの大きさに原稿用紙が広がるに違いないわ。って、どうして私の触れたものが乾燥ワカメになってしまうのかしら、失礼な。原稿用紙が真っ黒でエンピツで書いた文字なんて全然見えなくなってしまうじゃないの。何を考えているのかしら」

「さっきから僕は何も言ってないぞ!全く。とにかく、一体何を読んで感想文を書いたんだ?僕も感想文を書く時の参考にしたいな」

「さぁ、どうかしらね。文章を読んで感想を抱いたならジャンルや内容なんてもう何でも良いじゃないの」

「うーん、そうは言ってもなぁ。ちゃんとした小説とかじゃないとマズイだろうし……」

「あら、書店に並んでいる小説だけが素晴らしいと思ったら大間違いよ。更に学校や出版社が指定する定番のオススメの本を読んでいれば間違いない、みたいな既存の概念に捉われている人は嫌いよ。結局あれは国語の教師ならまず全員が読んでいるような小説を並べているだけじゃないの。要するに教師としては小説の内容を知っている方が感想文の評価がしやすいし、更に出版社としては定番の作品だから売り上げが予測しやすい、という大人の都合でオススメになっているのよ」

「なるほど。ずいぶん詳しいな。出版社に知り合いでもいるのか?」

「あら、推測して言っただけよ。そんな知り合いがいたらこんなところで無料の小説を公開しているはずが……」

「ちょ、ちょっと待った!何か怪しい展開になりそうだ。まぁとにかく、知らない本の感想文を提出されたら教師としても面倒だろうしな。全員の感想文をちゃんと読んでるのかどうか分からないけどさ。うーん、それはそうと僕は何を読もうかなぁ」

「しつこいわね。さっきも言ったように適当にネットで公開されている小説でも読めば良いじゃないの。誰かと誰かが付き合ったとか想いを深め合ったとか、そんなのがどこかに転がっているはずよ」

「またそんな投げやりな……まぁでも誰かが僕達の小説を感想文に使ってくれたりしたら嬉しいな」

「そうかしら。とんでもない恥さらしだと思うけれど。自分の書いた文章が感想文に使われるなんて物凄く恥ずかしいんじゃないかしら。あなたなら分かるはずよ」

「いや、それならお前もよく分かるじゃないか。僕達の物語を小説にしてもらったんだしさ」

「違うわよ。あなたなら自分の書いた文章が感想文に使われる気持ちが分かる、と言っているのよ。小説は私が自分で書いたわけではないもの」

「そんな事を言ったら僕だって小説は書いてないぞ?何の話をしてるんだ?」

「うるさいわね。私の読書感想文はあなたが中学時代に書いた読書感想文の感想文なのよ」

「何だって!?どこでそんなの入手したんだ!?恥ずかしいから辞めてくれ!」


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