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友達にお金いくらまでなら貸せる? ブログネタ:友達にお金いくらまでなら貸せる? 参加中


「友達からお金を貸して欲しいって言われたらどうすべきなんだろうな」

「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。中学時代のクラスメイトが突然友人のような顔をして接近して借金をせがんできたのかしら?残念だったわね。その人はもう切羽詰ってしまって、借金で首が回らない代わりに目が回ってしまって、あなたの事なんてどこの誰だかもほとんど把握していないと思うわ。1円玉が立っているようにしか見えていないでしょうね」

「1円?いくらなんでももうちょっと金額が多くても良いんじゃないのか?」

「あらそう。ずいぶんプライドが高いのね。でも5円ではお金を借りに来た相手に銃で胸を打ち抜かれてしまったように見えるもの。借金を断っただけで逆恨みされて殺されるという身勝手極まりない救いようのない事件も後を絶たないものね。だからあなたがそうならないようにわざわざ1円にしてあげたのよ」

「気を使ってくれてるようにも聞こえるけど、結局僕は最大でも5円の価値しかないって事か……いくらなんでも酷いような気がする……」

「うるさいわね。冗談じゃないの。1円玉を流通させるには1円以上のコストが掛かっていると言われているのよ。要するに中身よりも価値のある人と言っているのが分からないのかしら、失礼な」

「うっ、咄嗟にそんな深い理由で1円って言ってたのか……って、あれ?1円に1円以上掛かるのって、掛けたお金に見合わない価値しかない、って意味になっちゃうんじゃないのか?」

「あら、1円のクセによく気付いたわね。まさか気付かれるなんて、やはり咄嗟では5円玉のように穴のある言い訳にしかならなかったかしら」

「全く……油断も隙も無いな。って、それは良いんだけど、昨日はテレビで【友人にお金を貸したら、それから連絡が取れなくなった】とかいう話を放送しててさ。そういうのって貸した人はショックだろうな」

「そうかしら。お金を借りに来た時点でもうその人は友人ではないと思うわ。私には友人という概念がよく分からないけれど、でも対等な関係が友人関係として望ましい事くらいは分かるもの。債務者と債権者では全く対等にはなれないものね」

「なるほど。じゃぁまぁ貸すというより、あげるような気持ちで渡すのが良いかもな」

「さぁ、どうかしらね。それをすぐに忘れられるなら良いでしょうけれど、基本的にはいつまでもお金をあげた事を覚えていたり、全く悪びれる様子が無い事が鼻に付いたりするんじゃないかしら。だからきっぱり断るか、お金を渡してもう二度と会わないようにしてすぐに忘れてしまうのが良いと思うわ。もちろん食事や飲み物を奢る程度の事はあるでしょうし、結局は金額によるのかしらね」

「そうかもしれないな。じゃぁお金の貸し借りの話題を出した時点でもう関係が終わっちゃうと思ってた方が良いわけだな。それも何だかお互いに薄情な気もするけど……」

「あら、そうかしら。人間関係は一生の中で日々変化し続けるのよ。今まで親しかった人が今後もずっと親しいとは限らないし、以前は憎しみ合っていた人が親しくなったりもするでしょうね。その時その時に最適な人間関係を築けば良いのよ。あなただって小学や中学の時のクラスメイトなんてもうすっかり忘れてしまったでしょう?」

「まぁ忘れてはいないけど、付き合いのある人はいつの間にかいなくなっちゃったな」

「ええ、そうでしょうね。あなたの事なんて卒業式の10分後には皆忘れてしまったでしょうから」

「こら!早過ぎるだろ!それくらいの時間だったらまだ全員教室にいたはずだぞ!」

「あらそう。目の前でどんどんクラスメイトが自分の名前を忘れていくという体験をしたのね、可哀想に。よく人間不信にならなかったわね」

「……お前の言葉の方がよっぽど人間不信になりそうだぞ……全く。でもお前の考え方だと、僕達の関係もいつまでも続くとは限らないって事になっちゃうな」

「まぁ、ここぞとばかりに私に別れようと言い出すつもりなのね、失礼な。もう二度と家には帰れないかもしれないから、私に別れを告げる前に電話で両親に別れの挨拶をした方が良いわよ」

「お前と別れるわけ無いだろ!お前の意見に則って例を出しただけじゃないか!っていうか僕は一体何をされるんだ!」

「うるさいわね。全ての人間関係がどこかで終わると思ったら大間違いよ。何を考えているのかしら、腹立たしいわね」

「……突然さっきまでと考え方がガラッと変わったような……まぁ僕としては凄く嬉しいけど……ちなみに僕がお前からお金を借りようとしたらどうするんだ?」

「あら、どうもこうも無いわよ。二人の終わりというものがやってくるでしょうね」

「うっ、流石のお前でもそこはそうなるか……いや、借りる事なんて無いけど、ちょっと悲しいな……」

「違うわよ。二人のお金としてやっていくでしょうね、って言ったの。私のお金もあなたのお金も、それは私達二人のお金じゃないの、って、何を言わせるのかしら、みっともない」

「うううっ、そこまで言ってくれるなんて……僕も全く同じ気持ちだぞ」

「あらそう。それなら今日あなたが持っている全財産をフライドポテトにしてしまいましょう」

「全く素直じゃない!」


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