ブログネタ：涙とあくびと笑顔、もらうのが多いのは？
参加中「ふわわわわー、なんだよ」
「ああーーーあ」
「………………」
「うーん、思わずハイジのあくびがうつったな。あくびってどうしてうつるんだろうな」
「んー？私だけあくびするのは寂しいからテレパシーを送ったんだよ。そして単純な人は釣られてしまうのかも！あくびをすると同時に、いつでも寝首を掻けるくらい単純な人を見付けてしまうという便利な生理現象なんだよ。でもそんな事をいうと喧嘩になるから、真実はおくびにも出さないのかも。そうなのかも？違うかも」
「だったらずっと隠しておいてくれよ……その喧嘩になりそうな話を僕本人に思いっきり言っちゃってるじゃないか」
「むむっ？私はミッキーじゃなくてミニーにテレパシーを送ったんだよ！送ってもないのに釣られるとは釣堀の魚よりも釣られやすい単純さかも！一方ミニーは全く釣られなくて、テレビの取材が入ってる時のカジキマグロみたいな存在なんだよ」
「確かにテレビの特番で釣れてるのを観た事が無いな。って、結局ミニーにも言っちゃってるじゃないか、全く。そんな事より、ホントにあくびがうつるのってそういう理由なのか？」
「さぁ、どうかしらね。あくびは酸素が不足しているのが原因というのはもう有名な話じゃないの。だから同じ空間にいる人は同じ酸素濃度を感じているから同じようなタイミングであくびが出るのよ。それでうつった気がするというのが理由じゃないかしら。もしくはあくびをしている人を見て自分の身体の酸素も不足していた事に気付かされるのかもしれないし、あくびをしても大丈夫なのんびりした雰囲気である事に共感して脳が油断するのかもしれないわね。まだ色々と解明されていないらしいわよ。正解も無いのにあくびが出るほど真面目な話で悪かったわね」
「いや、今は真面目な理由を知りたかったから僕としても嬉しいんだけど……なるほど、まだはっきりとした理由は解明されてないわけか」
「要するに気の抜けた平凡で単純な人がうつるのよ」
「全然要するに、になってないぞ！結局は僕の人間性の問題になってるじゃないか！」
「うるさいわね。ほんの冗談なのに泣くほど抗議しなくても良いじゃないの。気が抜けているどころか、感情を抑える理性まで抜けてしまっているんじゃないでしょうね」
「いや、これはあくびをしたから涙が出ただけだぞ。ハイジもちょっと目が潤んでるしな。そういえばあくびをするとどうして涙が出るんだろうな」
「んー？ようやくあくびが出た感動で一瞬にして胸が一杯になってしまうんだよ。あくびを出せた時の感動は、収録最終日にカジキマグロを釣り上げる事に成功した釣り自慢タレントの感動に匹敵すると言われているのかも。スタッフが寝泊りする部屋からこれみよがしに【あれのどこが釣り自慢なんだよ。これじゃお蔵入りだよ】とか聞こえていただけに、ついに釣り上げて演者もスタッフ一同も泣いて喜んだんだよ。あくびも酸素を釣り上げた脳や内臓一同が泣いて喜んでいるのかも！ちなみにカジキマグロはスタッフが美味しくいただいたんだよ」
「そうね。釣り上げた勢いでカジキマグロの角が顔の横スレスレを通った事で、驚いて咄嗟に避けて顔の筋肉が激しく動いたのよ。その影響で涙を溜めておく袋が筋肉で押されて、外に涙が零れ出してくる仕組みらしいわ。涙が出るほど退屈な話で悪かったわね」
「でもその涙が海に落ちて人魚になった、という伝説が残っているんだよ」
「そうね。そして人魚の涙が真珠になったという伝説があるわね。そして真珠を買わされる男はまた涙を流すのよ。悲しき連鎖は永遠に続くものなのね」
「何だか物語がシュールな展開でよく分からないけど……全部ホントの話なのか？」
「あら、疑っているのかしら、失礼な。ハイジの話は分からないけれど、私が言っていたのはだいたい本当よ」
「そうかもそうかも。そうなのかも。私の話は分からないけど、ミニーの話はほとんどホントなんだよ」
「じゃぁ【顔の筋肉が動いて涙が押し出されたから】って説明で充分じゃないか！カジキマグロや人魚の話は何だったんだ全く。そういえばミニーがあくびをしてるのって見た事が無いけど、した事あるのか？」
「さぁ、どうかしらね。そんな人前で酸素をむさぼるような意地汚い恥ずかしいみっともない真似はした事が無いんじゃないかしら」
「そ、そっか……僕とハイジしかしなかったからってそこまで言わなくても……」
「んー？でもさっき私とミッキーがあくびをした時にミニーもちょっと目をつぶっていたんだよ。そして薄っすらと目が潤ん……」
「ちょっと、根も葉もない話で私の風評を著しく低下させないでちょうだい、失礼な。二人殺すわよ」
「こら！どうしてそんな目に遭わなきゃならないんだ！」
「ぎゃー！あくびした姿を目撃しただけで死刑なんて、日本はあっと言う間に首を切られるあくび国家になってしまったんだよ！ガクガクブルブル」
「違うわよ。噛み殺すわよ、って言ったの。ちゃんと噛み殺したのにどうしてバレたのかしら。いつでも寝首を掻けるくらい単純で、意地汚くて恥ずかしくてみっともなくて悪かったわね」
「いや、二人が勝手に言っただけで、あくびってそんなに嫌がるものじゃないと思うぞ……どっちかと言うと一番風評が下がったのはあくびじゃないのかな……」
「さぁ皆ここをクリックしているわよ。あなたにもうつるんじゃないかしら」
公認会話士の小説連載中
小説版会話ブログ第一弾
【はじまりの日】
小説版会話ブログ第二弾
【拝啓、わが路】
小説版会話ブログ第三弾
【そして欠片は花弁のように】
会話ブログＲＰＧ
第１章
第２章
「リクエストや質問 、待っているわ」