『鉄風 3巻』の感想 | まんが栄養素

まんが栄養素

漫画のコミックス感想を中心に運営中です。
少年マンガ・青年マンガ・学園マンガ・ファンタジーマンガ・4コママンガなど、結構幅広く感想を書いております。

【マンガ感想】

 

『鉄風 3巻 (太田モアレ)』

 

4063106985 鉄風(3) (アフタヌーンKC)
太田 モアレ
講談社 2010-10-07

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻・2巻

 

 

【あらすじ】

紺谷可鈴のジムに入門し、総合格闘技の技術を習得していく石堂夏央。いよいよアマチュアの試合に出場することになった。全ては馬渡ゆず子と闘うため。だが、以前夏央が道場破りをした空手部の二人・沢村早苗と我如古舞も黙ってはいない。早苗は空手部顧問管野から夏央と闘う技術を習いはじめ、我如古は夏央に野試合を仕掛ける。そしてリンジィ・コルデイロは早くもプロのリングに立つ! 新・総合格闘技漫画、絶好調!

 

 

総合格闘技をテーマとした青春漫画です。

 

生まれついての運動神経の良さゆえに、どんなスポーツでもこなすことが出来る『石堂夏央』と、

ブラジルからの帰国子女で『(総合)格闘技部』を立ち上げようとしている『馬渡ゆず子』。

ある日、この2人が運命的な出会いを果たし、体験入部という名のスパーリングを行うことに・・・。

 

という感じで始まる作品でして、元空手部で182センチという長身の女子高生・『石堂夏央』と、

チビで眉毛が太いブラジルからの帰国子女・『馬渡ゆず子』の2人が総合格闘技というスポーツを

通して、競い合い成長していくというスポーツマンガです。

 

----------

 

ここからは、3巻の感想。

3巻では、『石堂夏央』の総合格闘技の初戦が描かれつつも、ジムの通常練習後のフリー練習に

参加したり、空手部の『我如古』とのスパーリングをしたり、『紺谷可鈴』と共にもう一つの女子総合

団体・『ミネルバ』の試合を見に行ったりと、多くの話が収録されております。

 
そんな3巻で一番面白かったのが、『石堂夏央』がジムのフリー練習に参加した話ですね。
フリー練習とは、通常の練習が終わった後に行われる自由参加の練習のことでして、

寝技・打撃のスパーリング中心が行われているようです。 ちなみに、このフリー練習の時間は

ジムが無料で場所を提供しているようでして、他のジムからも格闘技好き(チャンピオン含む)が

集まってきております(今巻では夜の11時くらいまでスパーリングをしていた模様)。
 
そんなフリー練習が描かれたのが今巻でして、主に『紺谷可鈴』と『石堂夏央』のスパーリングと、

『紺谷可鈴』と『石堂夏央』との会話シーンが描かれることとなりました。 個人的に面白かったのは

『紺谷可鈴』と『石堂夏央』との会話シーンでして、総合格闘技は打撃・寝技などを万遍なく技術の

底上げを行わなければならないことや、試合をするたびに反省点を見つけていって地道に強くなって

いかなければならないことや、どんなに努力をしても才能がある人物に負けてしまうことがあることなど、

競技の性質上、本格的にやるならば『覚悟』がいるということが話されました。
 
まんが栄養素-鉄風 3巻
(↑3巻では、主人公・『石堂夏央』の鬼畜な性格がより強調されて描かれている)
 
普通の漫画ならば、そのような厳しい言葉に対して主人公が汗を垂らして「うわー」などの泣き言の

ような言葉を言うと思うのですが、この作品の主人公は上記の画像から判るとおり逆にワクワクする

こととなりまして、ますます総合格闘技に対してやる気が出てきてしまいました(笑)。
 
で、

本編ですが、主人公・『石堂夏央』が『馬渡ゆず子』と総合格闘技で対戦するために、

『G-girl』という女子総合格闘技イベントの新人枠選抜トーナメントに参加することとなりそうです。
まあ、まだまだ素人というレベルの『石堂夏央』がその大会に出場すること自体、非常に危険な事の

ようですが、そこら辺は、『紺谷可鈴』による指導と持ち前のポテンシャルの高さでカバーしていくの

ではないかな、と思われます。

 
いや~、面白かったですよ。

次巻も楽しみです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

【総評】

о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。

どう考えても悪役タイプのキャラクターが主人公を張っているため、好き嫌いはあると思いますが、

ストーリーは非常に魅力的で面白く、結構、多くの人が楽しめる作品であると思いますよ。

格闘技漫画とかスポーツマンガなど好きな方にお薦めしたいですね。

 

点数的には

95点

です。
 

 

では、ここまで。

 

                          ページトップへ