【マンガ感想】
『夏生ナウプリンティング! 1巻 (大乃元初奈)』
夏生ナウプリンティング! 1 (まんがタイムコミックス)
芳文社 2010-02-06 by G-Tools |
【あらすじ】
社会人1年生の夏生が入社したのは印刷会社。あこがれの「受け付けのおねえさん」になったはずが、イラスト・デザイン・企画まで!?いろいろなおシゴトに毎日てんてこ舞い!「いちにんまえ」目指して元気にがんばっています。
社会人系4コママンガです。
主人公・『高橋夏生』はこの春に短大を卒業した20歳の女の子。
この就職氷河期の中、なんとか大手印刷会社に補欠からの繰り上げ入社をすることができ、
この春から社会人1年生として新生活を送ることとなったものの、右も左も初めてだらけ・・・。
アットホームな環境・頼れる仲間に囲まれて、日々の成長を描いていくコメディー4コママンガ。
という感じの作品でして、この春から印刷会社へ就職した主人公・『高橋夏生』の活躍を中心に、
彼女と同期である『伊藤(女性で同い年)』・『井上(男性で長身)』・『渡辺(男性で年下で生意気)』との
交流を描いていくという感じで進んでいくコメディー4コママンガです。
この作品の特徴は、印刷会社が舞台な点ですね。
印刷会社を舞台にしているだけあって、仕事内容が普通のOLマンガとは違い、
印刷会社らしい仕事(依頼・発注・印刷・デザインetc)が描かれておりまして、
芳文社系4コママンガでは珍しいちょっと本格的な社会人4コママンガとなっております。
まあ、とはいえ、基本は普通の4コママンガと同様に会社のメンバーとの会話が中心に描かれており、
その中でちょいちょいと印刷会社らしい仕事が舞い込んでくるという感じ話が進んでいくので、
本格的な印刷会社での話や、社会人らしい話が読みたい人には正直お勧めは出来ませんね。
(あくまで、芳文社系4コママンガなので仕事の厳しさとか楽しさなどはおまけのようなもの)
もちろん、だからといって面白くないわけではなく、4コママンガとしては面白い部類に入ると思います。
絵柄やキャラクターは安定感がありますし、ストーリー的に見ても不快な話は一切無く、楽しめました。
作者の代表作・『おねがい朝倉さん』と同様に、いずれ作者の代表作となっていくのかもしれませんね。
なかなか面白かったですよ。
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【総評】
芳文社の看板作家の一人だけあって非常に手堅い内容の作品でして、
良い意味でも悪い意味でも全ての面で『王道』という感じの作品に仕上がっています。
作者のファンはもちろんのこと、普段4コママンガを読まない人にもお薦めしたいですね。
点数的には
85点
です。
では、ここまで。