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かなりのお目汚しです。
それでも宜しい方はどうぞ。
沖田は次の非番の日、美桜の家に向かった。
庭掃除をしていた美桜は現れた沖田に顔が華やいだ。
「こんにちは、美桜さん」
「沖田様、来てくださったのですね」
「その沖田様って止めてくれない?名前がいいんだけど」
「では…総司さん」
「うん。それでいい」
沖田は微笑む。
「今日は千鶴さんは見えないんですね」
「うん、あのコも色々忙しいから。
僕だけじゃ駄目だった?」
「いえ、そんな。あ、お茶を煎れてきますね」
沖田は縁側に腰かけた。
庭には様々な植物が植えられていたが
一際大きな桜が1本があった。
蕾は大きくなり、所々開花していた。
お茶を持ってきた美桜としばらく庭を眺める。
「美桜って…いい名前だね」
「父がつけてくれました」
照れくさそうに美桜は微笑む。
「君に良く似合ってる」
沖田の笑顔に美桜は恥ずかしそうに俯いた。
半刻ほど、他愛もない話をして沖田は美桜の家を去った。
たまに訪れた沈黙も居心地の悪いものではなかった。
「そうか…あの娘が桜に良く似ているんだ」
少し儚げな雰囲気も漂わせる美桜は
花に例えるとすれば桜が似合う。
沖田は今日の美桜とのやりとりを思い返していた。
柔らかな陽射しが沖田を包んでいた。
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第4話が長くなりすぎたので、途中で切りました。
なので第4話は短めとなっています。
切ってしまった分、淡白な第4話となりましたm(__)m
みふゆ