薄桜鬼・妄想小説【花吹雪】第1話 | 浅葱色の空の下。

浅葱色の空の下。

薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

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それではお目汚しとなるかもしれませんが、

勇気のある方はお進みくださいませm(_ _ )m







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出会いは不逞浪士に絡まれているところを

沖田が彼女を助けたことから。




浅葱色の隊服をはためかせ、風のように現れた彼の背中は広くたくましかった。






「あっ、ありがとうございます!」


「大丈夫?君みたいな娘は不逞浪士たちに目をつけられやすいからね。

切られても知らないよ?」


そくささと帰っていく沖田。


彼女は沖田を追いかけようとする千鶴に声をかける。


「もし。宜しければあの方のお名前を教えて頂けないですか?」


「はい。新選組一番組組長、沖田総司さんです」


「沖田…総司…さん。どうもありがとう」


にこやかに返した彼女の笑顔に千鶴は心をさらわれたような感覚になった。



「千鶴ちゃん、行くよ」

遠くから沖田の声がした。


「あ!失礼します!」

と千鶴が慌てて立ち去る。



沖田に追いついた千鶴が声をかける


「今の方、とても綺麗でしたね。」


「そうだね。長居しちゃうと目眩しそうなくらいだったよね」


「沖田さん…?」





しばらくして屯所に沖田宛の文が届いた。

そこには先日助けた彼女からお礼が書かれていた。


「ふーん、律儀なコなんだね。…宮島美桜…か」


呟いた沖田はまたその文に目を落とした。